フェレッテイの最終チェックと引渡し - Yasuda Ship Yard Blog

安田造船所代表の野澤隆之による船に関する情報や、釣りや車の話など独断と偏見でつづる社長ブログ。

2007年3月 5日

フェレッテイの最終チェックと引渡し

今回のイタリア訪問の目的は完成したフェレッテイ530の完成検査と引渡しを受けるために来た
blog070305_32.jpg

 フェレッテイについては昨年建造途中で 弊社曽根と瀧澤がジェノバを訪問してフェレッテイに関して知識を高めたが
 今回は自分で工場も見たいフェレッテイの考え方を理解したいという気持ちでイタリアを訪れた

 結果から言おう 来てよかった
 パーシングの件でも触れたがフェレッッティの建造に対する取り組みと技術力は突出したものがある

 ある意味高級艇メーカーだからこそ実現できることであり 結果としては高額になる
 その結果市場の一部(価格とクオリティを理解して、また購入することの出来る資金力を持った人たち)の
 評価を得てハイクオリティなものを供給し続けることが出来る
 非常によい循環である

 手間はかかるが昔からのよき手法をコストダウンという言葉に流されず維持し 最先端のテクノロジーと融合させている部分がこのブランドの堅実さを示している
 そして完成したフェレッテイ530を見てみる
blog070305_26.jpg
 隅から隅までチェックリストを持ちながら何時間も3人でチェックしたが ほんの些細なこと以外
 指摘する部分は見当たらなかった その完成度の高さには驚かされた
blog070305_20.jpgblog070305_21.jpgblog070305_22.jpg
blog070305_23.jpgblog070305_24.jpgblog070305_25.jpg

 低く流麗なデザインがフェレッテイの特徴だ
 そしてFB上の遊び心のあるレイアウト 船上を思い切り楽しむ工夫が見られる
 船内はシックなイタリアンモダンで華美な演出を極端に抑えた 高級を見せ付けられる

シートライアル
blog070305_27.jpg
 フェレッテイの特徴としてその船体バランスのよさが挙げられる 前後トリム ローリング
 どちらをとっても抑えられているのは完璧に検証されたバランスのよさからだろう
 当然加速時の姿勢変化も抑えられ 低速走行中のローリングも抑えられる
 低く構えた姿勢からも うかがい知れる

 そして期待以上だったのがそのソフトライドである
 今までの経験上サロンクルーザーには大きな期待はしていなかったが
 日本のチョッピーな波の中での使用に十分耐えられる柔らかな乗り心地だ
blog070305_28.jpgblog070305_29.jpgblog070305_30.jpg

 この日も陸風ながら14,5メーターは吹いていた
 音も良く抑えられている

 私は重要なことだといつも思っているが音を抑えるということがソフトライド感を増幅させると考えている
 たとえばソフトライドの船でもたたいたときに各種ハッチ類がバターン!と大きな音を立てたのでは叩き感は増す
 ハードトップなどもその基本設計が悪いと時差をもってゆれることなども艇体がゆるい感じの印象を受ける

 こういった本来の艇体の強さをスポイルする結果になっている船をたくさん見てきた
 もともと艇体が弱い船もそれ以上にあるが
 フェレッテイはこの部分が秀逸であり よく管理されている感じを受けた


やはりフェレッテイだね

 当然日本人が考えている間違ったコンペティターとは一線を画す価格となるし リセールバリューも高い
 フェレッテイグループの船と他社の船はあまり比べられるべきものでないと思う
 日本人の感覚で言うフィートいくらで考えたら当然高いのだ

 購入価格面で考えたら競争力はない
 だけどマリーナで大きな船がこれに並ばれたらきっといやな思いをするそれが一流というものだ
 値段に変えられないものを持っている それがフェレッテイグループの船であり
 そういったブランドに世界で一番弱い国民それは日本人である
 フェレッテイブランドの浸透する日も近いと思う
     数少ない安心して買える世界の一流ブランドだから・・・

 今回のイタリア訪問はフランチェスコのおかげで勉強になった 
 フェレッテイグループの輸入元テクノマーレのフランチェスコは日本のマリン業界においても貴重な存在だ
 話をしていても感性も会うし 船を知っている
 船を知っている船屋さんが少ない日本においてフェレッテイグループの船に限らず
 船が大好きで 船がなければやっていけないという海好き 船好きだ

 これからも彼と日本におけるフェレッテイブランドを育ててゆこうと思う

 5月の赤レンガのオートショーではフェレッテイブースにて前夜 パーティが開催される
 いろいろな人を呼ぶ楽しいパーティだ
 フェレッテイの人たちも来るという

 横浜での再会を約束してフェレッテイ530の引渡しを受けて今回のイタリアでの仕事は完結した
blog070305_33.jpgblog070305_34.jpg