
俳優や有名タレントで、クルマ好きが多いというのは今に始まったことではない。今から40年以上前の映画月刊誌「スクリーン」では、「スタアと自動車」という特集がしっかりと組まれている。ちなみに表記は、スタア、であって、スター、ではない。カーではなく、すべてカア、だ。昔はそれが普通だったのだろう。カアク・ダグラスはビッグヒーレー、ユル・ブリンナーはメルセデス300SLロードスター、エルビス・プレスリーはドイツ土産にBMW507を買ったんだと。本当か?

見えにくいけど、1番左の写真でゴーカートに乗っているのはブリジッド・バルドーである。ツナギ服とヘルメットで武装しているが、顔はハリウッド女優そのものだ。合成には見えないが、本物か?どうも疑り深くなってしまうが、これには理由がある。単なる映画のワンシーンから拝借した写真がまぎれているのは許せるとしても、いただけないのは肝心のクルマの名前が不正確な点。メルセデス190SLはすべて300SLになっているし、ランチアはランチェア?、ジェームズ・ディーンが乗っているのはポルシェ・スパイダア・・・。ジェームズ・ディーンの2台の愛車、356スピードスターと550スパイダーを混同させている記事はいまだに絶えないが、その始まりはここかもしれない。でも、仕方ないか。1961年といえばまだカーグラは創刊されていない。スクリーン編集部でも、少ない資料を頼りに何とか記事にしたのであろう。この企画は好評だったとみえ、この後のスクリーンやライバル誌「映画の友」でも同様の企画をたびたび組んでいる。確かに今でもスタアがどんなクルマに乗ってるのか、知りたいもんなあ。



