イタリアの赤い虫たち -月刊 Pen 2005年10月1日号

この手の雑誌で企画されるクルマ特集は、大抵どこかで見たことのあるような記事と海外ネタの翻訳で済まされるというパターンがほとんどだが、月刊ペンは違っていた。特集「イタリアの小さな車、小さなバイク」のために、イタリアまで取材に行っているのである。知る人ぞ知る小さなイベントに参加し、スタンゲリーニやバンディーニ、スタンガといった数少ない赤い虫たちを求めて、それぞれのオーナーの元を訪れている。別に1冊まるまるがこの特集というわけでもないのに、綿密に取材を重ねて作られたことに驚かされた。クルマの専門誌でもここまでやることはまれだと言ってもいい。

そしてクルマやバイクの歴史やディテールよりも、それらにかかわる人々を中心に紹介しているのもよい。どんな貴重なマシンでも、それを愛し、知り尽くし、そして走らせることを心から楽しむ人がいてこそ意味があるのだよ、とあらためて教えてくれた1冊だった。



