3人を乗せたリフトは富士山を目の前にを上っていく
ムスタファ:「気持ちいいな~ナイターのゲレンデって照明とかがキラキラしていて綺麗だね♪
なんだかロマンチックな気分☆これで一緒に乗っているのが女の子なら
申し分ないんだけどな~」
GAMEX:「はぁっ!?何言ってだよ!そういうことはまともに滑れるようになってから考えろよ。。。
ところでリフトちゃんと降りれるのか?頼むから転びそうになってしがみつくのだけは
やめてくれよ?巻き添えはゴメンだぜ!」
ムスタファ:「失敬な!ちゃんとスケーティング練習したから大丈夫だよ!だいいち誰が好き好んで
GAMEXなんかにしがみつくかよ!俺はしがみつくなら可愛いギャル専門なんだよ☆」
チャリ坊:「ムスタファさんマジやめて。。。せっかくのイイ景色が台無しじゃんか!」
アナウンス:「セーフティーバーをお上げください。」
そんな会話が繰り広げられているとすぐに降り口が迫ってきた
大口をたたいていたムスタファの表情が緊張で張り詰める。
ムスタファ:「うわわわわわぁ!!あれ?」
内心、大クラッシュか!?と期待していたチャリ坊とGAMEXの思いとは裏腹に何事もなかった
かのように綺麗にリフトをクリアーしたムスタファ。
ムスタファ:「どうよ~!?俺ってやっぱりできるモテ男だろ☆イエェェェェ~~イ!!」
GAMEX:「・・・チッ」
チャリ坊:「まぁ。。。人様に迷惑をかけるような事にならなくてよかったですね。。。
ましてや本当に女の子に抱きついたりしたら捕まっちゃいますよ、あの人」
GAMEX:「捕まったら捕まったで置いて行くだけだけどな。帰りの車広くていいじゃん(笑)」
チャリ坊:「確かに(笑)」
ムスタファ:『絶好調~♪ムスタファの~恋♪スピィ~ド~に~の乗って♪
急上昇~♪熱いハァ~ト♪とけるほど~』
GAMEX:「やめろよムスタファ!!恥ずかしい!!」
ムスタファ:「チェェ~せっかく良い所だったのに。。。」
リフトで気分を良くしたムスタファは、なおもしつこく広瀬香美を大熱唱しながらバインディングを
装着し、テンションはMADMAX!!
その彼とは赤の他人ですと装うかのように少し離れてバインディングを装着するチャリ坊とGAMEX
チャリ坊:「GAMEXさん今シーズン一本目ですね♪やっぱゲレンデは最高だな~☆」
GAMEX:「そうだね~先シーズン来れなかったし、今日は思いっきり楽しもうよ♪
・・・ん!?
見ろよチャリ坊!ムスタファが暴走しているぞ!?」
チャリ坊:「げっ!」
ようやくチャリ坊のレッスンがはじまるのかと思いきや、完全に調子に乗ったムスタファは勝手に
一人で滑り始めた。
GAMEX:「ムスタファ!!まだ滑ったら危ないって!!」
チャリ坊:「ムスタファさぁ~ん!!」
自信過剰なスウィッチが入ってしまったムスタファには、もはや誰の声も届かない
ブレーキの壊れた暴走列車のごとくゲレンデを転げ落ちていく。
ムスタファ:「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ザザザザザ・・・

コントロールを失った暴走特急ムスタファは逆エッヂを喰らい激しく転倒
そのまましばらく滑り落ちながらも、やっと停止した。

ムスタファ:「ちきしょう。。。
簡単に滑れるはずなのに・・・
ゲレンデがとけるようなギャルをゲットする予定だったのに・・・」

ムスタファ:「何でなんだ!?!?うおぉぉぉぉぉぉ!!」
カンシャクを起こし愛用のウールウォッチキャップを投げるムスタファ
富士山にも匹敵するほど鼻高々になっていた彼の驕りはこの時全て打ち砕かれたのであった。
チャリ坊:「ムスタファさ~ん大丈夫?」
GAMEX:「ほらムスタファ、帽子。怪我は無いか?」
ムスタファ:「教わらなくたって。。。教わらなくたって俺は一人で滑れると思ってたんだ!
俺の華麗な滑りでゲレンデの女の子達を独り占めする予定だったのに。。。
でも・・・現実は違った。
俺が間違っていたよチャリ坊!もう一度教えてくれるかい?」
GAMEX:「マジでそんな事考えてたのかムスタファ・・・」
チャリ坊:「しょうがないですね~ちゃんと言う通りに練習してくれるならいいですよ~♪」
ムスタファ:「やった!じゃあギャルにモテるターン教えてくれるんだね?」
チャリ坊:「・・・モテるかどうかは、わからないけど、とりあえずちゃんと滑れるようには
なりましょうよ。。。じゃあもう一度横滑りから行きますよ♪」
ちょっぴり謙虚な気持ちと大量の下心をモチベーションにレッスンを受ける準備ができたムスタファ

チャリ坊:「ムスタファさ~ん!足元見ちゃってますよ!!
目線あげて!行きたい方見て!!行きたい方!行きたい方!」
GAMEX:「おお!だいぶ滑れるようになってきたじゃん!その調子!
あれ?でもチャリ坊。。。
ムスタファなんだか女の子がいるほうにばかり進んでいないか?」
チャリ坊:「え!?わ!本当だ!!
ムスタファさぁ~ん!行きたいほうって。。。
捕まっちゃいますよ!!!」

熱心な指導とギャルを追いかけた甲斐!?があり谷側山側の横滑りマスターしてきたムスタファ
続いてターンの練習に取り掛かる。
そして数本滑った頃、彼の肉体は悲鳴をあげはじめたが、楽しくてしかたがないムスタファは
それに気が付かない。
チャリ坊:「ムスタファさん。そろそろ疲れてきたんじゃないですか?あがります?」
ムスタファ:「No!!まだまだ行けるよ!!」
GAMEX:「いやいやムスタファ無理すんなって。。。ただでさえアイスバーンでカッチカチだから
無理すると危ないよ?」
チャリ坊:「そうですよ~だいぶ疲れてきて膝伸びてきてますから危ないんじゃないかな~」
ムスタファ:「大丈夫大丈夫。まだあの子に追いつけてないじゃんか!次はもっとスピード出して
いくぜぃ!!」
GAMEX:「君。。。本当に捕まっちゃうよ?」
チャリ坊:「じゃあラスト一本行きます?
(最後の一本。。。そう言って行くと怪我する事多いんだよな・・・)」
『最後の一本のジンクス』
チャリ坊の予感は的中した。
何故だかはあえて言わないがスピードに乗ってきたところでターンに差し掛かったムスタファ
しかし、疲れきった彼の膝はビーンッと伸びており案の定バランスを崩す。
ムスタファ:「わ!」
叫び声を上げる彼、時既に遅し。
逆エッヂを喰らったムスタファは両膝両肘をアイスバーンに激しく強打!!
チャリ坊:「ムスタファさぁ~~ん!!」
ムスタファ:「無。。。無念」
しばらく倒れながら痛がっていたムスタファであった何とか立ち上がり下まで自力で滑って降りた。
下に着くと早速、打ちつけた箇所を見てみるが、幸い激しい打撲以外特に異常はなさそうだった。
チャリ坊:「ムスタファさんニーパッドしてこなかったの?エルボーも?」
ムスタファ:「うん。。。めんどくさくて・・・しかもパッドなんかしてたらギャルにモテないだろ?
でも~やっぱ必要だね。チャリ坊の言ったとおり持ってくればよかったよ。
次回は絶対持ってこよう!」
GAMEX:「じゃあムスタファ先に上がっとく?俺とチャリ坊は滑り足りないから、あと数本
行ってくるよ。レンタル返したり、着替えとかしてゆっくりしてたら?」
ムスタファ:「そうですよね。ゲレンデよりセンターロッヂのほうがギャルがいっぱいいるしね♪」
チャリ坊:「一生やっててください。。。」
初心者のムスタファをセンターロッヂに残し思う存分スノーボードを楽しむチャリ坊&GAMEX
GAMEX:「ムスタファはなんだかんだ言っても女の子好きが功を奏してか!?上達したよね。」
チャリ坊:「あはは♪確かに!まるでにんじんをぶら下げられた馬みたいですけど☆」
GAMEX:「今シーズンあと2回ぐらいは行きたいよね!そうしたらムスタファもまともに
滑れるようになるかもしれないし。」
チャリ坊:「そうですね!じゃあ今月末ぐらいもう一回来ましょうよ♪」
そんな会話をしながら数本滑った二人はムスタファの待つセンターロッヂへ戻ってきた。
そこで二人を待っていたのはズタボロになりながらも満面の笑みで椅子に座りながら
寝ているムスタファの姿だった。
チャリ坊:「ムスタファさん。。。」
GAMEX:「見ろよ・・・この笑顔。多分、女の子に囲まれている夢でも見ているんだな。。。」

ムスタファ:「ムニャムニャムニャ。。。イェェエェェエィィ・・・・zzz 」
~ 完 ~