「ASV-3」ってナニ?
5月24日から26日までの日程で、パシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2006」に各社のASV-3車両が出展されました。「ASV」とは、国土交通省が推進しているITS (高度道路交通システム)の中核となる技術のこと。今回のホビダス特集では、出展された二輪メーカー各社のASV-3車両を特集します。
1.ナビゲーションシステムの高度化
2.自動料金収受システム
3.安全運転の支援
4.交通管理の最適化
5.道路管理の効率化
6.公共交通の支援
7.商用車の効率化
8.歩行者等の支援
9.緊急車両の運行支援
などが検討されてきました。
「ASV」(Advanced Safety Vehicle)とは、この中の「安全運転の支援」に該当する技術のことを言います。平成3年度から10年以上にわたり、3期に分けて検討されてきたASVですが、現在は「普及促進のための検討」と「新たな技術開発」をテーマに推進されてきた第3期(ASV-3)が終了し、研究開発もいよいよ大詰めという段階にあります。
実用化されれば、モーターサイクルの安全性・快適性が飛躍的に高まると考えられるASV技術ですが、特に注目されるのは、各車両に搭載したGPSと無線機、小型カメラ、モニターを使って、周辺の車両と車車間通信を行い互いの位置情報を共有、直接目視できない車両を認知して安全性を高めたり、カメラを使って周囲の安全確認をするという技術です。果たしてこれらの技術を搭載した二輪メーカー各社のASV車両とはどのようなものなのでしょうか。





確かに、全ての技術が完成し、実用化されるまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、我々ライダーとしては、完成した部分から早急に実用化されるのを期待したいところです。
●記事制作:ホビダス編集部 渡辺
●取材協力:本田技研工業/ヤマハ発動機/スズキ/日産自動車/日野自動車
ASVとは
国土交通省が推進するITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)は、道路交通の安全性、輸送効率、快適性の飛躍的向上、環境保全を目的として、最先端のエレクトロニクス技術を用いて、人と道路と車両とを一体の交通システムとして構築しようというものです。そしてこれを実現するために、2.自動料金収受システム
3.安全運転の支援
4.交通管理の最適化
5.道路管理の効率化
6.公共交通の支援
7.商用車の効率化
8.歩行者等の支援
9.緊急車両の運行支援
などが検討されてきました。
「ASV」(Advanced Safety Vehicle)とは、この中の「安全運転の支援」に該当する技術のことを言います。平成3年度から10年以上にわたり、3期に分けて検討されてきたASVですが、現在は「普及促進のための検討」と「新たな技術開発」をテーマに推進されてきた第3期(ASV-3)が終了し、研究開発もいよいよ大詰めという段階にあります。
実用化されれば、モーターサイクルの安全性・快適性が飛躍的に高まると考えられるASV技術ですが、特に注目されるのは、各車両に搭載したGPSと無線機、小型カメラ、モニターを使って、周辺の車両と車車間通信を行い互いの位置情報を共有、直接目視できない車両を認知して安全性を高めたり、カメラを使って周囲の安全確認をするという技術です。果たしてこれらの技術を搭載した二輪メーカー各社のASV車両とはどのようなものなのでしょうか。
本田技研工業
本田技研工業のASV-3は、昨年の9月の特集でお知らせした通り、かなりの完成度に達しています。バイクの前面を人の顔に似せ、強調することにより被視認性を向上させる「FACEデザイン」、従来デザインよりも距離感を約10%、速度感を約20%向上させ、四輪車の被視認性に近いレベルを実現した「LONGデザイン」など、安全性を高める独自のデザインを採用しているのが特徴です。ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は、マグザムとマジェスティをベースにした2種類のASV-3を展示。特にマグザム・ベースのASV-3に関しては、エアバッグが搭載されている点が注目されます。昨年9月に本田技研工業がゴールドウイングに搭載すると発表したエアバッグ・システムよりもかなりコンパクトで、「バックプレート」を組み合わせているのが特徴です。説明によると、短時間でバッグを膨張・収縮させるためにコンパクト化が図られたとのこと。また、膝の間に位置するバックプレートは衝突時にライダーを受け止めるための機構で、これにより斜めに衝突した場合もライダーを保護するようになっています。2本の棒のように見えるバックプレートは普段は車体に垂直に格納されており、火薬などは使わず、膨張したバッグに引っ張られるようにせり出てくる構造です。スズキ
スズキのASV-3はスカイウェイブSS。タンデムライダーのバックレスト後方に通信ユニットなどを美しく格納するスペースを確保。同時に、アンテナを高い位置に搭載し、良好な通信状態を保つように配慮されてます。日本HPのPDA「iPAQ」(Windows Mobile機)をモニターとしてメーター上部に埋め込んでいるのが特徴で、このまま開発するのかは微妙ですが、PDAを搭載するなら既存車種への搭載など、様々な応用が利きそうです。4輪からはこう見える
さて、ASV-3の四輪車からバイクはどのように確認されるのでしょうか。下の写真は、日産自動車のセダン「フーガ」をベースにしたASV-3、日野自動車のトラック「プロフィア」をベースにしたASV-3とそれぞれのモニター画面です。モニターの映像は昨年、北海道の苫小牧で行われたASV-3の実験コースのデータをもとにしていますので、実際とは異なりますが、周辺車両の存在が非常にわかりやすく表示されています。特にフーガのモニターには、4輪車の陰に隠れたバイクの存在がハッキリと映し出されているのがわかります。これなら、いわゆる右直事故などの防止に効果を発揮しそうです。一日も早い実用化を
某4輪メーカー説明担当者の方の、「私もバイクに乗るのでよくわかるのですが、やはり二輪は交通弱者なんです。せめて、バイクが位置情報を発信できるようになれば、大きく安全性が向上するのですが・・・」という言葉が非常に印象的でした。確かに、全ての技術が完成し、実用化されるまでにはまだ少し時間がかかりそうですが、我々ライダーとしては、完成した部分から早急に実用化されるのを期待したいところです。
●記事制作:ホビダス編集部 渡辺
●取材協力:本田技研工業/ヤマハ発動機/スズキ/日産自動車/日野自動車



