テスト&リポート:サイトスレインスーツ
リーズナブルな価格でありながら、快適な着心地と数々の優れた性能を実現したという南海部品の「サイトスレインスーツ」。今回のテスト&リポートでは、その実力を確かめるべく、豪雨の高速道路で実際にテストしてみました。
このような、いわゆるヘビーユーザーが求めるレインウエアの性能とは、概ね下記のようなものと考えられます。
1.高い防水性能を有していること
2.ムレずに快適であること
3.素早く着用できること
4.バタつきがないこと
5.コンパクトに収納できること
6.ポケットやフードなどを備え、通常の雨具としても使えること
7.価格がリーズナブルであること。
個々の性能はレインウエアとして一般的なものです。しかし、これら全てを満たしている製品を探そうとするとなかなか見つからない、というのが実情ではないでしょうか。今回注目した南海部品の「サイトスレインスーツ」は、商品説明を読む限りではこれらの性能を兼ね備えた数少ない製品と言えます。しかし、実際に使ってみなければ良し悪しが分からないのがレインウエア選びの難しいところ。果たしてその実力とは・・・。
このサイトスレインスーツの最大の特徴は、裏地がないということです。雨に降られた時は、誰しもサッとレインウェアを着用したいものですが、収納袋から取り出すと裏地にベルクロが張り付いていてなかなか広げられなかったり、袖を通す時にジャケットにまとわりついたり、腕時計のリューズやバンドの金具が引っかかったりと、裏地にイライラさせられたことはありませんか?裏地を持たないサイトスレインスーツには、このようなイライラが全くないのです。
製品名にもなっている「サイトス」という素材は、コットンのような手触りのアウター素材と、細かな網のようなナイロントリコット素材の間に、防水透湿性能をもつ特殊ポリウレタンフィルムを挟み込み、一枚の生地としてラミネートした贅沢な3レイヤー構造。このため、内側の感触も非常にサラッとしてしていて、まとわりついたり引っ掛かったりすることが無いのです。突然の土砂降りに遭遇した場合、数秒で濡れ方が大きく変わるぐらいですから、パッと広げてスムーズに着用できるというのはレインウェアにとって大切な性能です。テスト当日は実際のツーリング同様、パーキングエリアでの着用となりましたが、その着用時のスムーズさは想像以上。これは是非とも経験していただきたい部分です。
素材であるサイトスには耐水圧20000mm/m、透湿度10000g/m/24hというスペックが表記されていますが、実際にテストした結果でも、非常に高い性能を確認することが出来ました。縫い目は全て念入りにポリウレタン製のテープでシーリングされていることもあり、大粒の雨が降る高速道路を長時間走行しても、雨水が直接ウェア内に侵入するなどの問題は皆無。南海部品の製品も含めて、市場にはもっと高いスペックを持つ製品も存在しますが、サイトスレインスーツもそれに匹敵する実用上十分な防水性能があると判断出来るでしょう。
表面に施された非常に強力な耐久撥水加工も注目すべき部分です。走行風によって水滴が弾き飛ばされるので、トンネルに入るとウエアの表面が完全にドライになるほどの効果があります。摩擦や洗濯に対する耐久性も高いとのことですので、これなら長期に渡って良好な防水透湿性能が維持されるはずです。
テスト走行後に確認したところでは、袖口や襟元の僅かな隙間から湿気を含んだ空気が侵入したことによる若干の濡れも発見されましたが、これはいかなるレインウエアであっても起こる現象なので致し方ない部分と言えるでしょう。そのような場合でも、内部に湿気を蓄えてしまう要因となる裏地を持たないので、何時までも濡れているような不快な感覚は残りませんでした。
サイトスレインスーツの着心地は非常に快適です。もちろんこれは、サイトス自体が持つ透湿性能と耐久撥水加工によるものだと思いますが、実は背中のフラップの奥に蒸れを排出するベンチレーションも備わっており、この存在が快適性に大きく貢献していると感じました。
経験がある方も多いかと思いますが、いかに高性能な防水透湿素材を採用したレインウエアであっても、全く蒸れないということはありません。レインウエアはライディングウエアの上から重ね着することが多く、素材の透湿性能よりも機構的なベンチレーションが蒸れの解消に有効な場面が多々あります。防水透湿素材を採用した製品では省略する場合が多いようですが、サイトスレインスーツは有効に機能するベンチレーションを設けているという点でも高く評価できるでしょう。また、ライディングウエアとして重要な腕と腰のベルトも装備しているので、走行時のバタつきもありません。しっかりと締めることで、雨水だけではなく、湿気を含んだ空気の侵入もかなり防ぐことが出来ます。
サイトスレインスーツは、レインパンツも良く考えられた作りになっています。特に圧力が掛かる着座部分の生地は、特殊な裁断による一枚物。縫い目が無いため、良好な防水性能と耐久性を誇ります。また、十分な丈の長さが確保されているのも美点です。スーパースポーツなど脚の曲がりがきついモデルでは、丈の長さが不十分だとブーツの中にレインパンツから流れ落ちた雨水が侵入してしまいますが、サイトスレインスーツのテストではそのようなことは起こりませんでした。防水仕様のショートブーツなどを併用すれば、靴下を濡らすことはまず無いと言えるでしょう。但し、裾のベルクロテープの面積がやや小さく、幅の調節は丁寧に行う必要がありそうです。
裏地が無いため、収納も非常にコンパクトです。裏地を持つ一般的な製品と比較すると、概ね1~2まわりほど小さいという印象です。耐久撥水加工により乾きが非常に早いので、収納に時間をとられたり、使用後の扱いに困ることもありません。
また、ポケットやフードも装備しているので、バイクを降りた後も通常の雨具として使うことが出来ます。パイピング部分に安全性を高める反射素材を採用しているのも基本通り。このように、細かい部分まで作り込まれているところも非常に好印象でした。
比較的高価な製品には裏地を持たないものも多いのですが、普及価格帯の製品で3レイヤー独特の引っかかり感の無いサラッとした着心地を実現している製品は多くはありません。また、幾ら高価なレインスーツでも、基本的には消耗品の側面を持っています。防水性能の低下やライディングに伴う破損は、特に厳しい環境で使われるバイク用レインスーツの宿命とも言えます。それゆえ、買い替えの可能性も高く、コストパフォーマンスも重要な性能です。
手頃な価格でありながら、レインウエアに求められるこれらの性能を高いレベルで満たしている南海部品の「サイトスレインスーツ」は、ヘビーユーザーにこそお勧めしたいレインウエアと言えそうです。
◎「サイトスレインスーツ」の商品ページ
●協力:南海部品京都 ホビダス店
●記事製作:ホビダス編集部 渡辺
満足できるレインウエアを持っていますか?
「理想のレインウエアがなかなか見つからない」というライダーは案外多いのではないでしょうか?特に、通勤・通学や仕事でバイクに乗っていたり、長距離ツーリングを多くこなすライダーは、雨が降っていてもバイクに乗らなくてはならないことが多いため、レインウエアに対する目も肥えているもの。今使っているレインウエアに必ずしも満足してるわけではない、というケースが多いのでは無いでしょうか?このような、いわゆるヘビーユーザーが求めるレインウエアの性能とは、概ね下記のようなものと考えられます。
1.高い防水性能を有していること
2.ムレずに快適であること
3.素早く着用できること
4.バタつきがないこと
5.コンパクトに収納できること
6.ポケットやフードなどを備え、通常の雨具としても使えること
7.価格がリーズナブルであること。
「裏地なし」がもたらす想像以上の快適性
製品名にもなっている「サイトス」という素材は、コットンのような手触りのアウター素材と、細かな網のようなナイロントリコット素材の間に、防水透湿性能をもつ特殊ポリウレタンフィルムを挟み込み、一枚の生地としてラミネートした贅沢な3レイヤー構造。このため、内側の感触も非常にサラッとしてしていて、まとわりついたり引っ掛かったりすることが無いのです。突然の土砂降りに遭遇した場合、数秒で濡れ方が大きく変わるぐらいですから、パッと広げてスムーズに着用できるというのはレインウェアにとって大切な性能です。テスト当日は実際のツーリング同様、パーキングエリアでの着用となりましたが、その着用時のスムーズさは想像以上。これは是非とも経験していただきたい部分です。
豪雨の高速道路でも余裕の防水性能と撥水性能
表面に施された非常に強力な耐久撥水加工も注目すべき部分です。走行風によって水滴が弾き飛ばされるので、トンネルに入るとウエアの表面が完全にドライになるほどの効果があります。摩擦や洗濯に対する耐久性も高いとのことですので、これなら長期に渡って良好な防水透湿性能が維持されるはずです。
テスト走行後に確認したところでは、袖口や襟元の僅かな隙間から湿気を含んだ空気が侵入したことによる若干の濡れも発見されましたが、これはいかなるレインウエアであっても起こる現象なので致し方ない部分と言えるでしょう。そのような場合でも、内部に湿気を蓄えてしまう要因となる裏地を持たないので、何時までも濡れているような不快な感覚は残りませんでした。
ベンチレーションを併用した類稀なる快適性
経験がある方も多いかと思いますが、いかに高性能な防水透湿素材を採用したレインウエアであっても、全く蒸れないということはありません。レインウエアはライディングウエアの上から重ね着することが多く、素材の透湿性能よりも機構的なベンチレーションが蒸れの解消に有効な場面が多々あります。防水透湿素材を採用した製品では省略する場合が多いようですが、サイトスレインスーツは有効に機能するベンチレーションを設けているという点でも高く評価できるでしょう。また、ライディングウエアとして重要な腕と腰のベルトも装備しているので、走行時のバタつきもありません。しっかりと締めることで、雨水だけではなく、湿気を含んだ空気の侵入もかなり防ぐことが出来ます。
パンツの作りも入念
コンパクトな収納や細部の作り込みも秀逸
また、ポケットやフードも装備しているので、バイクを降りた後も通常の雨具として使うことが出来ます。パイピング部分に安全性を高める反射素材を採用しているのも基本通り。このように、細かい部分まで作り込まれているところも非常に好印象でした。
ヘビーユーザーにこそ使って欲しいレインウエア
手頃な価格でありながら、レインウエアに求められるこれらの性能を高いレベルで満たしている南海部品の「サイトスレインスーツ」は、ヘビーユーザーにこそお勧めしたいレインウエアと言えそうです。
◎「サイトスレインスーツ」の商品ページ
●協力:南海部品京都 ホビダス店
●記事製作:ホビダス編集部 渡辺



