ビーチクルーザーで代々木公園の風を感じる

今回の街乗り自転車特集は、宮益坂の頂上、青山通り沿いにあるサイクルショップ「PHATCYCLES JAPAN」の自転車をお借りして表参道、代々木公園をホビダス編集部員イソガイが駆け抜ける。 top.jpg

ビーチクルーザーの特徴

 ビーチクルーザーはその名の通り海沿い用に作られた自転車。大きな特徴として、ビーチクルーザーの多くはペダルを後ろに漕ぐとブレーキがかかる「コースターブレーキ」が採用されている。これはサーファー達が片手でサーフボードを担いで海へ出かけるための仕様だ。そのため急ブレーキにはあまり向いていない。ゆっくりと景色を楽しむにはぴったりの車種と言える。 black.jpg Kaddy Cruise de Ville (BLACK)
 ビーチクルーザーを乗りこなすコツは?とPHATCYCLES JAPANの店長、及川さんに聞いたところ「おしゃれに乗ること」と答えが返ってきた。  「MTBやロードレーサーのように機能性を重視した自転車ではないので、とにかくカッコ良く乗って下さい。洋服を着ておしゃれをするように自転車でも着飾って欲しいんです」 hanagara.jpg Aloha Mahalo (WHITE)
なるほど、確かに並んでいる自転車は、花柄のデザインや個性溢れるカラーリングでそれぞれ凝っているし、チェーン周りのカバーのデザインにもシャレっ気たっぷりの「無駄なデザイン」が施されている。 cheetar.jpg Aloha Mahalo (WHITE)
 「自転車を街中で乗るには、まず楽しさがないと。カスタム車みたいに乗っていて周りの人から『おっ、何あれ。かっこいいじゃん』と言われるような派手さも魅力のひとつです」 oikawa.jpg 及川店長
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こんなド派手な自転車もラインアップ La Salle
(HOT ROD CREAM & RED)
他にもホビダスで出店している時計店が併設されている

青山通りから表参道へ

 青山通りを神宮方面にスタート。初めて乗るコースターブレーキの自転車に戸惑いつつも、夏休みを控え、表情の明るい青山学院の大学生を横目にペダルを漕ぐ。

 学生の波を抜けて青山通りをひた走る編集部イソガイ。とは言っても乗っている車種はビーチクルーザー。もともと海岸沿いをゆっくりとツーリング目的で走る自転車なので、風を斬るというよりは風に揺られるイメージだ。

 漕ぐこと10分、表参道に到着。交差点は平日の昼間にも関わらず、賑わいをみせている。子供連れの家族やカップル、買い物袋を両手にぶら下げるマダムなど、年齢層も幅広い。

 表参道から明治通りは下り坂。イチョウ並木の木陰が涼しく、暑かった青山通りとは違い気分良く坂を下る。だがそれも束の間、明治通りからの原宿駅への道は上り坂に。ビーチクルーザーで立ち漕ぎはなんとも格好悪いと思いながらも必死に漕ぐ。 omotesandou.jpg

代々木公園へ到着

 原宿駅前の五輪橋を越えれば代々木公園はすぐそこだ。広大な園地には芝生広場や噴水、野外音楽ステージがあり、人々が思い思いに楽しむことができる。
 その広大な代々木公園の中に全長1800メートルのサイクリングコースがある。公園内のサイクリングセンターでは自転車の貸し出しも行っており、レンタルでパークライドを楽しむことができる。
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 都内にもこんなに緑があったのか、と思わせる代々木公園。ゆっくりと、爽やかな風をビーチクルーザーに揺られて感じてみるのも良いだろう。都会のオアシスの居心地の良さに後ろ髪を引かれつつ、せみの鳴き声がまばらに聞こえ始めた代々木公園を後にした。

記事協力:PHATCYCLES JAPAN
記事制作:ホビダス編集部 イソガイ

武蔵野の街を自転車で駆け抜ける

   アメリカンスポーツを中心とした総合スポーツ用品の販売をする、オッシュマンズ吉祥寺店主催の自転車試乗会「TOKYO BIKE 試乗会」が7月16日(土)に行われた。街乗り自転車「TOKYO BIKE」は街乗り用に作られたシンプルな自転車だ。コースはオッシュマンズ吉祥寺店から神代植物公園までの3.5キロ。メンバーはオッシュマンズのスタッフの方、TOKYO BIKEの方を含め8名。その中に、ホビダス編集部イソガイも参加させていただいた。猛暑が始まる直前、少しだけ涼しい日本の夏を感じながらサイクリングを楽しんだ。 DSCN1087.JPG

TOKYO BIKEの機能性

 まず、吉祥寺店から井の頭公園まで移動し、そこで自転車のフィッティング。街乗りでは地面につま先が付くか付かないか位が疲れない高さで、漕ぐ時は指の付け根とペダルの先端が重なる位が良いとのこと。サイズは3種類。M、L、XLのサイズから自分に合ったサイズを選んでみる。今回乗せていただくTOKYO BIKEはとにかくデザインがシンプル。茶色やネイビーなどのトラッドカラーや、色鮮やかなオレンジ、赤など街乗り自転車として乗るのにぴったりだ。そして大きな特徴としてタイヤの細さが挙げられる。トライアスロンなどの一部のバイクにしか使われていなかった、ロードバイクより小径で、MTBより少しだけ大径のタイヤが仕様となっている。加速感は抜群で、搭載されている8段階のギアで坂道の多い都心を走るには最適との事(車種によりレギュラーもあり)。
 自転車のサイズを合わせ、ヘルメットを被ったら準備は万端。気をつけることは「楽しむこと」と「自己管理」とのこと。「とにかく自転車に乗ることを楽しんでください」とオッシュマンズ吉祥寺店の平出さん。 DSCN1118.JPG

井の頭公園を出発

 神代植物公園に向かって出発。最初は吉祥寺通りから玉川上水沿いに出て三鷹駅方面へ。上水沿いに広がる木々が木陰を作ってくれて、涼しげなこの道は整備されていて、すがすがしい気分で走ることができる。

 走ること15分、三鷹駅に出る直前で左折。ここからは住宅街を抜ける一直線の道だ。公園で遊んでいる子供や、買い物袋をぶらさげたおばちゃん、マンションの前で井戸端会議をしている奥様方を横目に東八道路へ。 DSCN1109.JPG
 その後もスイスイと小道を軽快に走るTOKYO BIKE御一行。こっちを曲がってみたら面白いかも、ここは一回来たことがある、などといろいろな話をしながら走った45分。神代植物園に到着。

 休憩しがてら、公園内の周回コースで他の自転車とも乗り比べてみる。「車体のサイズやギアが違うだけで全然違うものに感じるはずです」と平出さん。
 ここで予定変更。もう少し走りたいという声もあり、東八道路沿いの野川公園まで行くことになった。緑の多い野川沿い、風を感じながら20分もかからなかっただろう、あっという間に野川公園に到着。 DSCN1100.JPG
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景色を眺める楽しさを実感

 一時間強、自転車を漕いでいて思ったのは「とにかく気持ちいい」「疲れない」ということだった。いつも自転車に乗っていてももちろん疲れないのだが、サイクリングという言葉がどうしても「運動」というイメージを作っていたのだと思う。

 TOKYO BIKEとはママチャリでもなく、かといって競技志向でもなく、街でちょっとおしゃれに、遠出もしてみたいというコンセプトに合わせて作られた。 「ちょっとだけ遠くに出かける時に、っていう自転車がなかった。だから自分で作っちゃいました」と、TOKYO BIKEの金井さんは話す。 tokyobikekanai.jpg
 「競技性のある自転車に乗るのも楽しいけど、街をブラブラと行くのも自転車ならではの楽しさです。自転車は、何かノスタルジックなものを感じさせてくれる。昔小さい頃に行ったことのない場所へ自転車で行ってみたという、誰もが一度は経験する事を今、街でブラブラと走っている時に思い出させてくれるんです」

 自転車に乗る時、風を感じさせてくれる爽快さを感じるほかに、乗っていてなんだかホッとする時、昔懐かしい気持ちにさせてくれる時がある。普段、自転車に乗っていて景色を楽しむという事に関心がなかった私だが、今後は家路に付く15分サイクリングでも、少しだけ顔を上げて景色を感じながら「自転車に乗ること」を楽しんでみようかと思う。

この夏、あなたも自転車でほんの少しだけ遠くへ出かけてみませんか?

記事協力:オッシュマンズ吉祥寺店TOKYO BIKE
記事制作:ホビダス編集部・イソガイ

自転車適材適所

 一言で「自転車」と言ってもさまざまな種類の自転車がある。MTB、BMX、ビーチクルーザー、折り畳み自転車、ロードレーサー、シティサイクルetc。
 今回の特集はどんな自転車があるのか、それぞれはどのような仕様になっているのかを紹介する。

マウンテンバイク

 マウンテンバイクはその名の通り「山」用に作られた自転車。タウンユースとしてもポピュラーで多くの人に愛用されている。またダウンヒル、クロスカントリー、エンデューロなど、競技種目も豊富。週末は各会場で大会が行われている。林道や険しい道に乗り込んでみたい人にオススメ。 MTB.jpg
Matts sports 300 D (ブリヂストンサイクル)

BMX


 BMXは技を魅せるエクストリーム競技として若者に根強い人気がある。特徴は車体が軽く、前輪とハンドルを回転させることが可能だ。前輪、後輪のホイールの中心にハブステップが取り付けられており、そこに手足を乗せてステップを踏みトリックを魅せる。スケートボード、ローラーブレードと並んでXゲーム(エクストリームゲーム)の人気競技だ。 bmx.jpg BLITZER X-7 (ビーズ)

ロードレーサー

 長い距離を爽快に走るなら一番無難なのがロードレーサーだろう。コースが舗装された道であれば路面抵抗が少ないおかげで、体力を消耗することなく走ることが可能。ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどで活躍する選手達のように颯爽とロードを走り抜けよう。
RNC7_M.jpg RNC7
(ブリヂストンサイクル)

小径折り畳み自転車

 その名の通り折り畳んで持ち運びが可能な自転車。袋に入れて電車に乗ることも可能。そのためボディも軽量となっており、ここ数年で人気がググッっと伸びているイチ押しの自転車だ。 oritatamityari.jpg
スニーカースポーツ
(ブリヂストンサイクル)

ビーチクルーザー

 ビーチクルーザーは、サーファー用の自転車。片手でサーフボードを持つ為、ハンドルの片方に前輪ブレーキしか付いて無い場合が多い。その場合後輪ブレーキはギアのペダルブレーキ。その他の特徴としては、砂地用にタイヤは太めとなっている。
beach.jpg Kaddy Cruise de Ville
(PHATCYCLES JAPAN)

シティサイクル

 説明不要、我らがママチャリ。自宅から最寄駅、コンビニやスーパーなど短距離の走行には最適。 city.jpg
ジョブナロイヤル
(ブリヂストンサイクル)

 その他にも電動自転車や二人乗り自転車など、さまざまな自転車がある。いずれにしても自転車に乗るということは危険を伴うこともある。そのため、タイヤに空気はしっかり入っているか、ネジは緩んでいないかなど、メンテナンスは怠らないようにしたい。あとは用途を考え、自分にあった自転車を選び、サイクリングを楽しもう。

掲載協力
ファットサイクル
http://www.phatcycles.net
ブリヂストンサイクル
http://www.bscycle.co.jp/
ビーズ
http://www.be-s.co.jp/
記事協力:MTBマガジン編集部
●記事制作:ホビダス編集部