飛行機書籍で濃厚なひとときを

航空機ファンの皆さん、前回は「シュナイダー」編集部が進行中の書籍プロジェクトに関して、さわりをお届けしましたが、今回は、濃い口の新着・洋書情報をお送りしましょう。かつて、クルマやバイク同様、「飛行機」は、少年たちの基本アイテムでしたよね。プラモデルを作った方も少なくないでしょう。だから、とりわけマニアでなくとも、本物を見たことがなくとも、例えばムスタングの珍しい写真を見るだけで、かつての「飛行少年」なら、心に火が着きそう!たまには辞書を片手に、濃厚なひとときはいかがでしょうか?

第二次世界大戦機の世界

「ゼロ戦」を例に出すまでもなく、第二次世界大戦機は、航空機趣味の最もホットなカテゴリーと言えます。レシプロ機としては究極の性能を競った各国の名機、或いは「迷機」たち。その歴史を紐解くもよし、かつての目的から解き放たれ、リノで翼をきらめかせる平和な姿に思いを馳せるもよし…。
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■Flying Legends P-51 Mustang
■価格:7539円(税込)
『第二次世界大戦中に登場した多くの戦闘機の中でも、最も成功した機体の一つとして有名なノースアメリカンP-51マスタング。大戦後半のアメリカ第8空軍によるドイツ本土へのB-17による戦略爆撃の際に随伴する長距離護衛戦闘機として数多くのエースを輩出しました。この写真集はアメリカ陸軍航空隊の戦闘機群の紹介とそこに所属していた25人の有名なエースの当時の写真と戦歴の紹介、著名な航空写真家のJohn M. Dibbs氏による現存する機体の美しい空撮写真で構成されています。 新しく撮影された写真の中には当時第357戦闘機群に所属していた"バド"・アンダーソン大佐の“OLD CROW"と"チャック"・イェーガー大尉の"GLAMOROUS GLEN ・"を本人(!)が操縦している写真もあります。マスタングファンのみならずすべての航空機ファンに持っていて欲しい一冊です。』
■Flying the Hump■価格:3759円(税込)
『第二次大戦時、旧日本軍によってビルマが制圧されたため、米軍は中国への物資の輸送を飛行機にたよるしかありませんでした。そのため世界屈指の難関であるヒマラヤ山脈を輸送機で越えるという大変危険なミッションが課せられ、のべ1300人以上の戦死者を出すほど過酷なものとなりました。本書は、その任務に当時たずさわっていた筆者が機内から撮影したり、現地で撮り溜めた膨大な写真のなかから特に優れたものや印象的なものだけをまとめたカラー写真集となっています。戦時中の写真とはいえ、そこにあるのはヒマラヤの雄大な姿や中国やインドの現地人との静かな交流の様子がおさめられており、著者のやさしい人柄が伝わってくるほどです。』
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更にディープな世界へと…

趣味って、いろんな切り口があるものですね。ここでは、表紙を見ただけで、乗り物好きなら興味をそそられること請け合いのものを選んでみました。それにしても「フォッカーDr.Ⅰ」とか「リヒトホーヘン」なんていういう名前、かつては普通の男の子でも知っていたような気がしますが、気のせいでしょうか?

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■Fokker Dr.I Triplane A World War One Legend ■価格:8190円(税込)
『第1次大戦中、ドイツ空軍で活躍した名機フォッカーDr.1のすべてを解き明かす研究書。当時の写真、機体の設計図、パイロットの紹介など、100年前に活躍したモデルのものとしては驚異的な数の資料が収録されています。もちろんフォッカーDr.1の名を歴史に刻んだエースパイロット、「レッドバロン」ことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンにかんしても、愛機の解説と、彼自身のポートレートなどが収録されています。巻末には生産された機体すべてのシリアルナンバー別にテスト日、デリバリー日、デリバリー先などが記録されています。』
■Balloons at WarGasbags Flying Bombs and Cold Wars Secrets
■価格:5229円(税込)
『人類史上最初に設置された空軍はナポレオンが組織した気球部隊でした。本書は気球が兵器としてどのように利用されてきたかを解説しており、第1次大戦、2次大戦をとおして世界各国の気球兵器の数々が紹介されています。』
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■German Gun Camera Footage6
■価格:6090円(税込)
『第2次大戦中、ドイツ軍のメッサーシュミットなどの機体の先端に設置されたマシンガンでアメリカ軍のB-17やP-51を攻撃する様子が、同場所にすえつけられたカメラによって収録されていました。これはそれらの映像を収めたビデオです。パイロット養成のために記録されていただけに、敵機の姿や攻撃アングル、攻撃距離がわかるようになっています。DVD版もあります。』
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■Military Aircraft Boneyards
■価格:4704円(税込)
『第二次世界大戦が終結した後、アメリカには大戦中に使用された機体が戻ってきましたが、その多くは使用されなくなったために除籍された機体の保管場が全米各地に設けられました。この本はアメリカの代表的な六つの軍用機の保管・処分場に置かれている除籍された軍用機たちの姿を収めた写真集です。B-17フライングフォートレス、B-24リベレーター、P-51マスタングなど第二次大戦中の機体からAV-8Aハリアー、YC-15試作輸送機といった現用機まで数多くの機体が登場しています。GTD-21超音速ドローン(ロッキードA-12の背中に搭載されていた)のような珍しい機体も入っています。各保管場に置かれている機体のリストや巻末には大戦直後の保管場の設置場所や割り振られた数の一覧表など貴重な資料も収められています。』

こういうマニアックな書籍群や、DVDソフト等のラインナップを見るにつけ、海外における航空機趣味の深さ、楽しみ方の多彩なことに驚いてしまいますね。転じて日本はどうか…?そう!「シュナイダー」があります! お忘れなく! なお、今回ご紹介した書籍とソフトは、全て乗り物系書籍専門店、『リンドバーグ』がホビダスに出品している商品です。ぜひご購入を!

リンドバーグのホビダス出品一覧

●協力:シュナイダー編集部

●記事制作:ホビダス編集部

シュナイダーの総集編本・鋭意製作中!

航空機ファンの皆さん、あなたの「航空機趣味」はどういうものですか? レシプロ大戦機の模型作り? 或いは「旅客機」でしょうか? はたまた資料に埋もれる書斎派?

The Red Arrows photo by John M.Dibbs / Plane Picture Co.

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 ネコ・パブリッシングの航空機趣味雑誌「シュナイダー」は、日本国内では想像もできないような趣味のスタイルをご紹介しています。一例をあげるなら、「P51マスタング」や「ファントム」に実際に搭乗、可能な限りスタッフが操縦し、インプレッションまでお伝えするというものです。甚だしきにいたり、「シベリアのツンドラ地帯で冷凍されたまま、数十年間、眠っていた大戦機を発掘し、レストアして飛ばす」なんて話も飛び出します。ここまで来ると、趣味というより、ほとんど「生きざま」…。そんなトンでもない雑誌の編集長が、これまでの「搭乗記」を1冊の書籍にまとめ始めました。発売は8月の予定です。ここではシュナイダー編集長からの一言をお伝えしましょう。

「搭乗記・書籍」鋭意製作中!           シュナイダー編集長:後藤 武

『今製作している本は、僕がこれまで「シュナイダー」の中で乗ってきた機体の総集編だ。その最初を飾るのが「P51Dマスタング」。世界最強の戦闘機、などと言われたレシプロ機である。実を言うとアメリカにはマスタングの操縦を教えてくれる学校がある。そもそも最初にシュナイダーを出そうと思ったのも、この学校に行ってみたかったからであった。なんという、いいかげんな仕事をしているんだ、などと言ってはいけない。作る本人が最も興味を持っていることこそが、読者の皆さんも面白いはずだからである。』

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 『ちょっと勝手な思い込みもあるかもしれないが、まあそのくらいでないと、こういう「趣味の本」は、パワーが感じられないものだ。情報など二の次、三の次。当然、あまり儲かる本にはならない。今、流行の「40代男性ファッション誌」の対極にあると考えて良いだろう。けれど、ネコ・パブリッシングには、「ドアーズ」なんていう大人雑誌もあるから、会社としてはバランスがとれているんだろう。何にしても、今の世の中で、中々貴重な本だと自分でも思う。その総集編だから、たぶんかつてなかったくらい貴重な本になることだろう。』

まだ、タイトルすら決まっていない書籍ですが、ぜひお楽しみに! 写真はイギリス空軍のアクロバット・チーム「レッド・アローズ」近影。アクロ撮影はシュナイダー特約カメラマン、ジョンM. ディブス。ソロ・フライト撮影は後藤 武。シュナイダーは写真の美しさと迫力でも定評があります。コンピュータ・グラフィックスではありませんよ!

●記事制作:シュナイダー編集部