アンティークウォッチは日常でも使用可能?

top.jpg アンティークであっても、やはり腕時計は日常から使いたい。しかし、年代を経た繊細な機械は故障や破損も起こりやすいのでは、と不安もいっぱい。日常で使うために注意すべき点を挙げてみた。

長く付き合うには大切に使ってあげよう

 アンティークウォッチを日常生活で使うことは故障や破損に繋がるのではないかと誰もが不安だ。だが、過去のものは作りが丁寧なので心配しすぎる必要はない。ただし以下のことには気をつけよう。

 まず、防水性については、各ショップでチェックしているので、もともとが防水モデルであるのならば、日常生活防水程度は確保されている。ただし、サブマリーナなどの場合、文字盤に表記されている防水性はないと考えたほうが良い。腕に着けたまま泳いだりすることは厳禁だ。防塵性についても同様で、あまりにホコリっぽい環境での使用は避けたほうが無難である。

 次に、できるだけ衝撃を与えないように気を付けよう。何かにぶつけないように注意することはもちろん、落下しやすいところに無造作に置かないようにしよう。耐衝撃性が低いモデルはもちろん、対衝撃能力を備えたタフなモデルでも過信は禁物だ。これは現行の新品についても同じことが言える。
 さらに、現代では特に磁気に対して注意をはらう必要がある。磁気を帯びた機械式時計は著しく精度が落ち、オーバーホールには時間とお金もかかる。携帯電話、スピーカー、AV機器、TVなど強い電波を出す製品の側には放置しないことを心掛けたい。
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 肝心なのは大切に扱うこと。現行商品にも言えることではあるが、それこそが大事なことなのだ。

精度が落ちることはわきまえておこう

 日常使用する際に、もう一つ不安な要素は精度の問題だ。モデルにもよるが、1940年代以前の旧い時計は精度誤差も大きくなり、日差1~3分程度の誤差が生じると言われている。この点は購入の際に確認が必要だ。あまりに誤差が大きいようであるならば、検査や調整をしてもらうために購入した時計店に持ち込もう。
 以上の注意点を守り、あとは定期的なメンテナンスを心がければ安心。

 製造年代の旧い精密機械ということを忘れずに、きちんと使ってあげよう。そうすれば、末長く動き続けてくれるハズである。

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記事制作:ウォッチセンサー編集部

「トゥールビオン」とは?

 「トゥールビオン」。フランス語で「渦巻き」を意味しますが、腕時計の世界では姿勢差や重力による誤差をキャンセルすることを目的に1795年にルイ・ブレゲが開発した機構のことを意味します。

「トゥールビオン」発明の経緯

 まだ腕時計が誕生する前の18世紀から19世紀にかけて携帯用の時計として利用されていた懐中時計は、その置かれる位置によって重力の影響を受けて誤差が生じやすいものでした。多くの時計職人はこれを解消するために様々な試行錯誤を繰り返すことになります。そんな中、時計界の発明王、アブラアン・ルイ・ブレゲが1795年に考案した機構が「トゥールビオン」でした。

「トゥールビオン」の仕組み

 基本的な仕組みは現在伝えられているものと大きな違いはありません。精度の鍵を握る調速・脱進機構を構成するガンギ車やアンクル、テンプ、ヒゲゼンマイといったパーツの集合体をキャリッジと呼ばれるカゴに収納し、それを一定の時間で回転させることで重力の影響をキャンセルする仕組みになっています。つまり、時計の心臓部が回転し、自動的に様々な位置をとることで姿勢差、つまり重力による誤差を分散しているのです。

進化を続ける「トゥールビオン」

 当初は1分間に1回転でスタートした「トゥールビオン」ですが、現在では様々なアレンジも加えられ、キャリッジを2分間で1回転させるものや、30秒で1回転させるハイスピードタイプなども登場しています。このように調速・脱進機構が渦巻きのように回転することから名付けられた「トゥールビオン」。まさに機械式時計技術の最高峰と言って差し支えないでしょう。

「トゥールビオン」とはいかないまでも・・・

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●記事制作:ホビダス編集部 渡辺
●協力:ウォッチ センサー編集部