機械式腕時計の魅力とは?(後編)

前編の続き


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 精度の点で言っても、あくまで比較すればのことで、一日に10秒や20秒のズレはほとんどの場合で許容範囲に収まるだろう。朝起きて出かける前に時報で時刻を合わせる。それだけで、一日正確な時を刻んでくれるだけでなく、そんなちょっとした「儀式」が持ち主のプライドをくすぐり、道具である時計との距離を縮め、一層の愛着へと結びつくのである。

 もちろん機械である以上、メンテナンスフリーというわけにはいかない。日々の手入れも必要だし、定期的なオーバーホールも必要となる。しかし、それさえ怠らなければ、子や孫の時代まで受け継がれる一生ものとなるのが、大きな魅力なのである。

機械式腕時計と過ごす意義

時間に追われがちな毎日をおくる我々にとって、精度の高い時計はかえって息苦しさを感じさせてしまうもの。しかし、機械式腕時計ならば、淀みなく進む針の動きを見ているだけで心が落ち着く。1秒と1秒の間にも時間が存在するという、そんな当然のことすら忘れがちな我々に、新鮮な感動を与えてくれるのだ。

 「時間」はこの世に生がある限り世界中の老若男女すべてに与えられた平等な権利である。たとえば皆さんにとっての1分は生まれたばかりの赤ちゃんにとっても、アメリカの大統領にとっても、同じ1分なのである。しかしその1分はすべての人に平等であるとともに、ひとりひとりに異なる1分なのだ。
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オメガ・スピードマスターのムーブメント。ケースの中に収められたいくつものゼンマイや歯車が組み合わさって正確な時を刻む。



 ときには、機械式腕時計の針が刻む時の動きを眺めて欲しい。改めて時間の大切さ、その重さに気づくはずだ。それこそが機械式腕時計を持つことの最高の意義なのかもしれない。

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記事制作:ウォッチセンサー編集部