一生モノとして愛用するための秘訣は?

P60.jpg 必要以上に神経質になることはないが、機械式腕時計は小さなボディのなかに繊細パーツが凝縮されているもの。故障やトラブルを未然に防ぎ、長く愛用するためにも最低限の気づかいや自分でできるメンテナンスはしておきたいものだ。今回は正しい扱い方と簡単なケアの方法を紹介する。

正しい置き場所&保管場所

 家の中には腕時計にとって危険なエリアが多々ある。テレビやスピーカーといった電磁波を発生させるものは、ムーブメントに影響を与えることがあるため、これらの近くに時計を置くのは禁物。また、防虫剤に使われる樟脳(しょうのう)は文字盤に変色をもたらすので、タンスの奥などに保管する時は注意が必要だ。他にも、当然ながら水場や火のそば、落としやすい場所には置かないように気をつけよう。

こんな置き方はダメ

watch2.jpg 飲み物の近く
コーヒーやお茶に含まれている鉄分は、金属を腐食させる働きがある。また、糖分もサビ浮きなどの原因となるので注意が必要。
watch4.jpg 携帯電話のそば
携帯電話や家電製品から出る電磁波がムーブメント内に帯磁すると、歯車の動きを早くさせるなど、極端な精度の狂いが生じるので特に気をつけたい。
watch1.jpg 机の端
精密機械が詰まっている腕時計は衝撃に弱いため、落下しやすい場所に置くのは禁物。時計を置く場所にも気を使いたい。
watch3.jpg 日のあたる場所
日光そのものよりも、ケースの中に熱がこもることがネックとなる。温度が上がりすぎると、ムーブ内に塗布されたオイルや文字盤の塗料の劣化も早めてしまう。

汚れや傷のメンテナンス

watch5.jpg ブレスレットの隙間の汚れ取り
ブレスレットは肌に密着する部位だけに、ケースとの隙間に汚れが溜まってくる。しかし、これは爪楊枝の先で簡単に掻き出すことができる。大抵の汚れはこれで取り除くことが可能だ。
watch6.jpg リューズなどの細かい隙間汚れ
リューズやブレスレットの細かい隙間は、目が届きにくいこともあり放置されがちだが、歯ブラシでするだけで簡単に除去することができる。毛先が柔らかくなっている使い古しの歯ブラシがあればOK。
watch7.jpg 風防・ケースの汚れ落とし
時計を使用した1日の終わりには、風防やケースなどに付着した指紋などの汚れをさっと拭き取っておこう。ティッシュなどでもかまわないが、セーム革やメガネ拭き用の不織布などを使えばベスト。

ケースに傷が入ってしまったら…

 光沢仕上げののものなら、金属用クロムやセーム革で根気良く磨き続けると傷が消える場合が多い。ただしツヤ消し仕上げのケースを磨いてしまうと、せっかくの質感が損なわれてしまうのでNG。こういったケースの際はやはりショップに相談するのが賢明だ。

記事制作:ウォッチセンサー編集部