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よっちゃん 〔サーファー〕

“よっちゃん”のオールドマン大会

The Oldmens Surf Classic

「おじいちゃんの波乗り見なさいよ」という感じで…。
とは、よっちゃんのお言葉。

コレは第2回の時の記念写真。撮影はトチ佐藤さん!クールです!
クリックで少し大きくなります。

“よっちゃん”の愛称で知られる桜井喜夫は昨日9月7日、60歳になった。
明日9月9日(土曜日)、部原海岸(千葉県)で第3回目となる
よっちゃん主催の“The Oldmens Surf Classic”が開催。

東京下町に生まれ育ったよっちゃんが、
波を求め、湘南から千葉、新島でサーフィンを楽しみ、
様々なサーファーと出逢い、繋がりを築いてきた。
そんなよっちゃんのサーフィン史の集大成がこの大会にあるのではないか、
と感じさせてくれる。

ここで、そんなよっちゃんとのインタビューを紹介したい。
サーフ1stアーカイブ、です。
協力:EHUKAI BEACH(お台場/成尾均氏)

【インタビュー登場人物】
よ=よっちゃん(桜井喜夫氏)
と=インタビュアー(編集部赤井得士)
とち=トチさん(フォトグの佐藤整氏)
な=ナルオさん(成尾均氏)

●よ…今日は大会(The Oldmens Surf Classic)のことを話したいのよ。
●と…2年ぶりのオールドマン大会なんですか?
●よ…2年に1回なんだけど、去年はやらなかったから、3年ぶりになっちゃった。本当は、オレ、今年60になるから、去年はやらないで、60のパーティと一緒にやろうっていう発想だったの。ところがおふくろが亡くなっちゃったから、パーティはなくして、大会だけにすることにした。
●と…3年前にやったのは2回目で、今年が3回目なんですね。
●よ…そう、3回目。本当のオレの望みは、20年、30年前に、全日本で戦ってきた人達がいっぱいいるでしょ。そういう人達がずーっとやめないで波乗りを続けているわけだから、今度は戦いじゃなくて、本当に楽しいサーフィンをしながら、まぁ同窓会だよね。そういう感じで、ビーチに孫を連れて「おじいちゃんの波乗り見なさいよ」という感じでね、大会に出て、昔の仲間と一緒に波乗りしてくれたらいいな、っていうのが最初の発想だったのよ。
●とち…そんなこといっても、みんな大会になると目の色が変わって、ガーって行くんだよね(笑)。
●よ…ホント、ホント(笑)。朝から飲み食いただなのよ、全部作って、食べて好きにやって、って言ってるの。でもみんなフェイントかけてくるの(笑)。「飲んで、飲んで〜」って言いながらまじめにやるじゃない。でも、ホントに皆うまい。カミソリで言えば三枚刃だね。キレ味抜群だから。見ててね、きれい。だてに20年、30年波乗りしてないなって。
●とち…そうだよねー、20年、30年サーフィンやってると随分違うだろうね。
●よ…10年、15年はまだ現役バリバリの攻める波乗りをしてるけど、20年過ぎると今度はキレ味というより、楽しさの波乗りになるんだよ。それを求めて楽に来て欲しいんだけど。今回は2万円(エントリー費)で高いから、みんな文句言うかもしれない(笑)。
●と…僕もびっくりしました。2万円って聞いて。
●とち…プロの大会みたい。
●よ…プロの大会も高いけど、でも飲み食いただで、ぶっちゃけね、スポンサーもつけないでやるって、本当に大変なのよ。サーファーって変わってるから、どこかのスポンサーをつけてやります、って言うと、「えー、俺そことは取引してないから出ないよ」って言うわだかまりがあるのよ。そうじゃなくて、ビール飲みにくれば?って感じなの。東京で一晩飲めば2万、3万いっちゃうんだから、それだったら朝からのんびり波乗りができて、食事もできて、家族共々パーティみたいに楽しめる、そんな大会を目指しているんだけどね、なかなか難しい…。
●と…でも、3年前の大会を写真で見ただけでも、そういう雰囲気は伝わってきますけどね。
●よ…みんなボランティアでやってくれてね。今年はいくらかは払わないと。ジャッジもすごく安くしちゃったから、かわいそうだし。
●な…全日本のジャッジが来るの?
●よ…そうそう、全日本の千葉東のジャッジが来てくれるんだけど、千葉東はどっか出れば1万円くらい払うみたいだからさ、うちで5,000円じゃちょっとね。それじゃマズいだろ。

●よ…で、俺は明日、湘南行くの。茅ヶ崎のオープニングで。湘南の小室正則とか全部渡してこようかと思ってんの。「出ろ!」って(笑)。
●な…なるほどね。
●よ…1回目はね、たしかイチロー(山崎市朗)が優勝してんの。けっこう、うまいのが出てたな。
●な…山崎君はまだ現役でしょ?
●よ…あれはプロだもん。プロだけど、出ちゃう。
あの人はキレイだよぉ。あの人と負けてもいいから同じヒートにしてください、っていうファンがいるのよ!要望で来ちゃうんだから。
●な…イチローさんは一度プロになったけど、世界大会に出たいからってプロ資格を自分で剥奪して取っちゃったんだよ。で、もう1回戻ったんだよ。「イチローちゃぁ〜ん!」ってのがいたんだよ(笑)。
●とち…かっこいいからね。
●よ…でも楽しくて。失敗は許されないからね。
●と…失敗はしてないんじゃないですか?1回目も2回目も。
●よ…うん、失敗はしてないよ。けど、ちょっと赤字になっちゃって、あのぉ大変だった。
●な…だいたい飲み放題ってのがアレだよね。
●よ…ハンパじゃないから。飲むの。もうやめれば?ってくらい(笑)。ただなんだけど、一応「カンパお願いします」ってビール持ってく時にやってんだけど、10円だもんね。
●とち…はははは。ヒドイね、それ。
●な…ビールのサーバーを3本くらい置いとけば?150杯くらいでるでしょ。あ、でもすぐ無くなっちゃうか。
●よ…でもそれをやるのに1人つけなくちゃいけないじゃん。ビールだとさ、渡してすぐだし、ゴミは指定すればいいだけだし。勝浦市の方まで行って、ゴミはここに出すのでよろしくお願いしますってやるし、警察にも断りを入れて、あの近くにあるマンションにも全部断りを入れて、6時からやるけど7時まではホーンを使いません、とか。で、パーティ会場が外だから、住民に話をして9時まではすみません、って言って、よかったら来て下さいって。
●な…年寄りだから静かだろう…なんて思ってたりしてね。
●よ…とんでもない。
●な…突然、若くなっちゃったりしてね(笑)。
●よ…ホント、飲んだらもう丿っちゃうからね。去年は、女の子の水着ショーをやったのよ。普通の格好をして舞台に上がるんだけど、一枚ずつ脱いでくのよ。踊って、全員が終わったら、今度は全員が水着で踊ってるじゃん。その時、かぶりつきだからさ。もう、ハワイのストリップと同じよ。お金挟んじゃって。
●とち…杉田さんがお金挟んでましたね(笑)。
●よ…みんな、バンバンお金挟んで、パンツひっぱって。そんなエントリー来てるんだから。
●な…札だと千円札しかないじゃん。
●よ…そう、オレなんて人の財布からお金とって挟んじゃったもん。
●トチ…はははは。でもさ、それって原稿に書けないじゃん。
●よ…そうだけど、それをさ、こうナチュラルに。でも今年はオールウェイズから(言っちゃいけないけど)○村さんと○出○さんと吉○さんに功労賞っていうのを用意してあるの。
●と…じゃあ、その名前のところを少し隠して、今年は功労賞を用意してる、って事にしましょう。
●よ…それがなかったらオレやっぱり波乗りしてないもん。
●な…その3人ががんばってるから。
●よ…そう、がんばってくれてるからさ。追い抜こうと思ってやって。今、吉○さん怪我しちゃってるから。ロープ埋めてるでしょ、腰ぐらいの波のときに後ろ向きにロープをやってたら、ときたまセットのいいのが来て、ドーンって巻かれて頭から落っこっちゃったの。「オレ半年やってねんだよ」って言っててさ、「リハビリを自分でするしかない」って言っててさ、だいぶよくなってるんだけど、「まだ波乗りできねーよ」って話してた。いよいよオレがトップだよ(笑)。
●な…吉○さんもすごいよね。
●よ…あの人には頭が上がらないよ。
●な…「今日はいい波だっぺ」ってすぐ入ってくるからね(笑)。
●よ…ホントにいい波の時は、「これいいから行け!」って譲ってくれるの。あの人が海にいて何か文句言われたら、オレぶっ飛んでっちゃおうかな。あのー、吉○さんが60歳でパーティやった時に「よっちゃんいてくれよ」って言うから「なんだよ」って言ったら、「俺飲めねぇから、みんな祝杯くれるから受けてくれよ」って言うのよ。「いいよ」って答えて、もう受けた受けた。代わりに飲んだよ。
●とち…でも現役のショートボードの一番オールディーズといえば、よっちゃんじゃないの? もしかしたら。
●よ…吉田さんがいるから、今は出来ないけど。(川井)幹雄はロングやったりショートやったり、やってんのよ。ミッキーは波乗り早かったから。○好きだから(笑)。みんな好きか。
●よ…波乗りとお酒と○が好きなのよって。 大会でわぁって集まると昔話だからさぁ。それが懐かしい。あとは天気次第だよね。あ、でも天気よっちゃんだから雨は降らないと思う。でも波がないと困っちゃう。2回目はね、オーストラリアから柄沢明実が来てくれたんだから。
●と…ロングとショートに分けて、あとは年齢別ですか?
●よ…40歳〜45歳、46歳〜50歳、51歳〜55歳、56歳オーバー。56はプラチナだから。本当はボーイズから始めようかと思ったけど、それじゃマズイから、シルバー、ゴールド、今度はその上のブラックを作らなくちゃ。
●と…それは9月のいつですか?
●よ…9月9日。7日が俺の誕生日。
●と…9月7日で60歳になるんですか。
●よ…そう、それでその前の土曜日がシェイキーズとケントクンと、いつもの大々的にやらないで密かにやろうかな、と。
●な…そんなこといって、いつも大々的になっちゃうじゃない。
●よ…喪に服さないといけないから。でもね、94だからね、そんなこと言わなくていいんだよ。
●な…94歳か、長生きだよね。よっちゃんもその血を継いでるね。
●よ…うん。でもね、波乗り出来なくなったらね、自分で首しめて死んじゃうね。
●な…そうじゃないでしょ、オレの場合女がいなくなったら、でしょ(笑)。
●よ…それでもやっちゃったりして(笑)。でも本当に、なんていうのかな、古い人っていうのかな、トチが写真撮ってくれて嬉しいよ。
●とち…いやいや、とんでもないですよ。

●よ…地元の子は、生まれ育った時から地元なんだもん。小っちゃくても。それが波乗りやった時には邪魔しちゃいけない。新宮なんて、プライベートビーチだから。部原は今、スゴイ。駐車場も出来ちゃったから。トイレも出来ただろ。あれは世界大会やったから、勝浦市でやろうって言ったんだけど、今年中止になっちゃって。でも、そのためだけでなくてね、昔からもっと早くに作らなくちゃいけなかったものだよね。ただね、日本人はマナー悪い。トイレでも何でもグチャグチャにして使って。他の国はそうじゃないもん。キレイに使ってる。人のものだからどうだっていいやー!ってやっちゃう。だから作ろう、って言ってもなかなか作ってくれない。人のものだからこそ、キレイに使わなくちゃいけないのに。うちの部屋はウルサイよ。ビシっと文句言うから。でもね、若いのがいないのよ(笑)。
●と…もともとは東京の生まれなんですよね。
●よ…東京は足立区。北千住の梅田なんだけど、本当に何もないとこなのよ。下町の汚い所。それで海に憧れて行ったでしょ。
●と…それがなんで“かくい”に?
●よ…俺はね、最初、湘南に行ってたのよ。鵠沼でずーっとやって。でも波ないじゃん。で、波乗りするなら千葉だよって、千葉へ行って、興津に部屋を借りてたのよ。ロングボードが出来たのよ。で、それでやってて、やっぱり波ないなぁってなって、部原に連れていってもらって、それがいい波なのよ。当時はパワーコードないから。松部もよかったんだけど、板も短くなってなんとか出来るようになって。マリブなんて全部板流して壁にぶつかってスケッグ壊れちゃったり。その頃のサーファーっていうのは、板を流せば誰かが拾ってくれて、足でこう持ってきてくれて、そういう繋がりがあったの。でもパワーコードできてからは、それがなくなっちゃった。
●な…松部とかでやると、必ず誰かが持ってきてくれるのね。
●よ…それでいきなり明るくなったの、俺。暗いわけじゃないよ、明るかったけど、よけい明るくなったの。わかるかな。
●と…それで、興津から部原みて、“かくい”。“かくい”ってのは最初何だったんですか?
●よ…レストランよ。離れ。前の家が空いてたの。その頃、一部屋3,000円の金が払えなかったんだから。仕事してねぇんだもん。学生だろ?海行くだけで精一杯。でも俺、無職でよく行ってたよなぁ。その頃はね、勝浦から港へ行けばね、さばなんかくれたの。勝浦のサーファーでは、江沢の兄貴のタカシは、プロになったんだよ。あの頃一生懸命やってた。そんなもんだもん。あの頃、平和だったのよ。誰もいなくて。カズの兄ちゃんもやってたの…。
※この後、みんなの酔いがさらにススミ、書けないことだらけになったので、中断させてもらいました。とにかく、明日の9月9日、千葉の部原にて「“よっちゃん”のオールドマン大会」があるので、日本のサーフィンの歴史を感じたいサーファーは是非、足を運んでください!

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