●OSAKAの永い夜
DAY1
ごはんを食べた後、なぜか「カラオケに行きたい」と言い出だしたまゆみんとアメ村のカラオケに向かう。
かつては一部のアウトローにとっての聖地だった大阪・アメリカ村、通称アメ村だ。
一時あたしも通った。
何するでもなく通い倒した、思い出・・・なんていう陳腐な言葉じゃ表せないくらいの思い入れあふるる場所だ。
ガイドブックに載り、修学旅行生や子供たちの観光地に成り下がったあたりから、いつしか足が遠のいてしまっていたけれど。
久しぶりにアメ村に入って愕然とする。
あの頃の混沌・雑多さ・煩雑さなどが跡形もなく消え去っているのに違いはないけれども、店舗が!まるで様変わりしてるではないか!!!
過ぎ去った日々を思わず居られなかった・・・
ま、ありていに言えば「トシ感じた」。
昔のアメ村はもっと危険な地域だった。
だからこそそこには「もう一枚、あのドアを開けたら甘い甘い堕落が待っているんじゃないか」と憧れうるような、暴力的なまでの魅力にあふれていたように思う。
いけないことだと知りつつもやめられないドラッグみたいな。
あっちとこっちを隔てるものはまさに紙一重な、だからこそ誘われる危うさが。
今はもう、夜中にカラオケしにふらっと女2人が歩ける安全な街になってしまった。
いや、なによりも「カラオケボックスがある」こと自体、驚きだろうね、もっと昔のアメ村を見てきた人なら。
別に嘆いてるんじゃないけど、悲しむんでもないけど、ぼんやりと変わるんだな、なにもかもが、と思った。
そして熱唱した。
あの頃の曲を。
あの頃と同じような、だけすこしスレた魂で。
少しだけ、歳を重ねたあたしが。
その曲は・・・

「ヤッターマン」(なんでやねん)
あたしとまゆみん、二人でカラオケとか結構珍しい行動パターンなんですが(普段は朝までお茶!お酒ナシ!ってのがセオリーなんで)、新鮮でした。
アニソン(アニメソング)大会って最高に楽しい。
それから、歌い疲れてまゆみんちに泊めてもらう。
まゆみんはとても人気のあるモデルさんなので、ご自宅にはファンの皆さんからの差し入れがたくさん、たくさんあるのですけど。
おすそ分け、いただいちゃいました。

奈良の有名和菓子店「梅ぞの」の『本わらび』!!
かつて某テレビチャンピオンで優勝経験を持つ和菓子屋さん、奈良の名店です。
奈良出身のわたし・・・懐かしくって、強奪してしまった。
ファンのかた、すみませんでした。
ごちそうさまでした。
そんな人気モデルまゆみんが風呂上りにあたしに用意してくれたパジャマ・・・

パー子か?!
死ぬほど似合わないので思わず写メってしまった。
DAY2
ランチはベトナム料理に行く。
うちの母も一緒に。

パクチー、お好きですか?
あたしは
めっちゃくちゃ!!好きです。
嫌いな人、多いよね。
食べてると蚊に刺されにくくなるそうですが、真意は謎。
刺されても刺されなくても、大好きだからモリモリ食べます。
アジアめし、大好き。
で、ディナーはカレー。

無国籍ナイト、大阪。
なんかね、大阪っていいよね。
大阪だけじゃなくて、生まれ育ったところって、いいよね。
ほんと、花粉にヤラレながらしみじみ思った。
年齢を重ねるごとに、生まれ故郷を恋しく思い、生まれ故郷を大切に思えるのだとすれば、若いころに彼の地を捨てた罪悪感も薄まろうというものなのかもしれない。
それがふるさとなのかもしれない。
あのころは・・・嫌いだった。
出ていくことばかりを考えていた。
ここではないどこか、自分ではない誰かを生きたかった。
だけど、あたしは奈良も大阪もどっちも愛しい。
いつか東京の街にも、そう思える日が来ればいいのに。
朝、新幹線にて大阪名物(になっちゃいましたね、すっかり有名人!)ミックスジュースを飲みながら、東京に「帰る」自分のあやふやさ、影の薄さを想った。
こうして移動しながら、心を遠くに飛ばして先へ先と、あたしはなにをめざしてるんだろう?
そしてあたしは今

成田です。





