●X6Mサプライズ

ぎこちなく助手席のシートに身体を預け、ずっと窓の外ばかりを観ていた。
幾重もの時間の断層、それぞれの思考の行きつくところ。
そんなものは見えやしないってわかっているのに・・・・まるで見えるかのように、そこに答えが書いてあるって信じてるかのように、ずっと外を見ていた。
ただでさえ途切れがちな会話だというのに、フロントガラスを叩く大粒の雨音にかき消され、彼の声を聞き取ることができないでいる。
視界いっぱいにひろがるスプレーのような白い雨粒は、季節外れの台風がもたらした暴風雨。
映画のような圧倒的な迫力に飲み込まれそうになる。
それは二度と同じ模様を描かない水滴の群れたち。
運転する横顔、
そうだった、あの日もこうして横顔を見ていた。
ただ浮ついた気持ちで、ただ幸せな気持ちで。
フラッシュバックする過去に、連れ去られてしまいたい。

臆病になってしまうのはきっと密室のせい。
「ねえ・・・」
聞き返そうかと思うけど、沈黙が続くたびに彼が深くアクセルを踏み込むから、ただでさえ猛々しいV8エンジンはツインターボの後押しをうけてさらに勇ましく唸りを上げる。
そのまま倒れこんでしまいそうな鮮烈で甘いGはあたしの声帯をも圧迫して、うっかり唇に上ってきそうだった野暮な言葉を封じ込めてしまった。
これでいいの。
いつも失敗してきたからわかってる。

X6という名の大きな入れ物は、まるで動く水槽のように濃密な水の気配を切り開きながら、東名をするすると渋谷方面へ向かう。

少しの苦い後味。
☆★
なんちて~~~~~♪♪
デートだと思った?!思ったでしょ?!
妄想DE暴走ですよ!!わはは!!
そんな甘い日常だったらいいよね。もっと3割増しにお肌もつやめいているであろうよ!
むしろ最近極度のクビ凝りでほんと回んなくて困ってるんですよ。
セントラルサーキットにてクラッシュ★の古傷が痛むんでございますよ。
クビまわんないからお肌の調子も少し荒れ気味・・・
美人鍼灸師・博子センセーヘルプミー~~~~!!!
じゃ、デートじゃなくて?メンズとドライブ?!っていったらあーた、しゅ・ざ・い!ロケですよロケ!!
実際は「彼の声が聞こえない・・・」どころか、後部座席のカメラマンさんが引くくらいしゃべり倒してましたけどねっ♪
まともに会話できる男性って、それだけで性的魅力じゃないですか?
ご一緒させていただいた編集者の方は、本当に聡明かつ適度にドライな方なので、いつも刺激ある会話が楽しめて嬉しいの。
本当にセンスある会話ができる男性って、実のところとても少ないように思う。
“聞き上手はモテる”んではなくて、“相槌上手がモテる”んではないかな。
はっっ!!それはあたしが関西人だからなのか?!
ボケに対するツッコミのように、会話にはヒネリの効いた相槌が必要だと思うのは、話のすべてにオチを求めるDNAからやってくるのか?!
でもさ~、ただふんふん話を聞かれててもぜんっぜんオモロないわ!と、思いません?
返事せんかい!!とか思っちゃう(し、言っちゃう)。
聞き上手を履き違えてる人って結構多い気がするの・・・特に女性実業家に顕著。
聞いてるふりして聞いてない・・・こういう人、困るんだよな~。扱いづらくて絡みづらいからさ。
あ、女子モテの話になっちゃった。
要はあたしは賢い男性が好み、という話(どんなプレゼンテーション?!)。
さっきおうち原稿デーのサプがひとつ。
オーバーヒートミーティング@岡山にて、Tさんに連れてって頂いた窯元から、備前焼体験で作った器が届きました。

小ぶりなご飯茶碗くらいのサイズで

見えるかな?SMILEのマーク&文字。
★もフチのところに入れてます。
これ作った直前まで、実はとても調子が悪かった、の。
身体じゃなくて、精神的に・・・いろいろ、たくさんの不調が起こってもう、息も絶え絶えだったのよ。
そうは見えなかったかもしれないけど、本当に毎日が不安だったし、どうしようもない閉塞感に捕われていたんだった。
そんなどうにもなんない自分へのもどかしさから、SMILE、って書いた。
ばかばかしいかもしれないけど、ジンクスじみた気持ちで。
そんなあの時のあたしが作ったものが、今手元に届いて、煮詰まったあたしを元気にした。
なんてタイミングなの!
ブラボーすぎてTさんにソッコー電話しちゃったわ!
Tさん、本当にありがとうございました。
あたしにとってもう岡山は知らない街じゃない、サーキットとビジネスホテルの往復の記憶はもはや遠いくらいです。
大事にしよ。
盛り付けたお料理を平らげるたびに現れるSMILEを、おんなじ表情で見つめ返せますように。





