# ナカジ~の『なんでも実況中継』: 2006年10月 アーカイブ

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2006年10月

2006年10月31日

役得でこんなことを!

先週末にもてぎで行われた、ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパン。
このイベントには、先日書いたように、クラシック・チーム・ロータスの代表である、クライブ・チャップマン氏が来日した。
コーリン・チャップマンの子息であるクライブ氏とは、以前イギリス・ロータス本社を訪ねた際に、2回お会いしたことがあるので、今回は3回目の対面となる。
とはいえ、過去2回は取材だったため、特に個人的なことはお話ししなかったのだが、今回ピットでお会いした時は、図々しくもちょっと個人的なお願いをしてしまった。
それは、我が愛車エクセルのガレージに以前からかけてある、パネルにサインしてもらうこと。
実はこのパネル、僕のエクセルと同じ1989年式のエクセルの雑誌広告をポスター風に印刷したもので、以前イギリスのイベントで買い求め、日本でパネルに入れたものなのだ。
で、偶然なのだがこの雑誌広告、当時チーム・ロータスの本拠だったケタリングハム・ホールの前で撮られた、エクセルと、トランスポーターから降ろされようとしているロータス101ジャッドの写真が使われているのである。
そう、僕のエクセルは、まさに今回のイベントでデモ走行したロータス101と、同じ年にヘセルの本社で誕生した「兄弟」なのだ。
これはもう、クライブさんにサインしてもらうしかないだろうと、つたない英語で、「自分はこの写真のクルマと同じ89年式のエクセルを持っているので、是非サインをいただきたい」とお願いしたところ、快く応じてくださったのである。
それだけでも嬉しいのに、クライブさんは、「今日は乗ってきているのかい? じゃあ見せてくれないか?」と、おっしゃるではないか。
もちろん異存などあるわけなく、我がエクセルを移動してお見せすると、車内を覗き込み、「ずいぶんオリジナルで大事に乗っていますね」とのお言葉。
僕が「97年にポール・マティ・スポーツカーズで買いました」と言うと、「ああ、彼は本当にいい人だよね」と笑顔で答えてくれました。
更に僕が「このクルマが本当に好きなんです」と伝えると、「大切に乗ってくださってありがとうございます」と、お礼まで言ってくださった。
う〜ん、これほどの役得があるだろうか!
すっかり気分よくなってしまった僕は、イベントの2日間、エクセルを駐車している間、フロントウィンドウに例の雑誌広告のパネルをずっと展示させてもらった。
クライブさん、ありがとうございます!

中嶋悟さんと久々の再会を果たしたクライブ・チャップマン氏。


クライブさんが僕のエクセルを覗き込んでいる! いやぁ嬉しいなぁ。


で、すっかり嬉しくなって、第2パドックに駐車している間・・・、


この雑誌広告のパネルをフロントウィンドウのところに飾らせてもらった。

投稿者 中島秀之 : 11:01 | コメント (0) | トラックバック

締め切り間際は体力勝負!?

次号のティーポは巻頭特集が「ロータス」で、パーチェス・プロジェクトが「MGB」と、僕の好きなクルマたちがたくさん登場する。
で、その編集作業が今最後の詰めに入っているところなのだが、今月は28、29日がツインリンクもてぎのヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパンだったため、入稿が通常より少し遅れてしまっている。
でまぁ、スタッフたちは泊り込みで作業に追われているわけで、昨夜僕が深夜に帰宅する直前は、下の写真のような状況。
編集長以下、310、ナパの3人が見事に同じように居眠り!
まぁ彼らのために言っておくが、決してサボッているわけではなく(と言い切れないところもあるけれど)、デザイナーさんからデータが上がるのを待っている状況なのだ。
こうして体力の限界に挑みながら(?)、毎月ティーポは作られているのである!
なんて、あんまりエバれることじゃないけど・・・。


投稿者 中島秀之 : 10:58 | コメント (2) | トラックバック

2006年10月30日

HAFJが終了!

ヒストリック・オートモビル・フェスティバル・イン・ジャパンが終了した。
2日目の今日は、ヒストリックカー主体のイベントスケジュールで、次から次へと貴重なクルマが登場したばかりでなく、レース形式の走行会では常に面白いバトルが展開された。
僕は2日間、朝から夕方まで喋りっぱなしで、更にブリーフィングや表彰式、そして土曜夜のパーティの司会までを担当したから、いやぁ疲れた!
それでも、なかなかいいイベントができたんではないかと、自画自賛している。
もてぎに観戦にいらっしゃった皆さんは、いかがだっただろうか?
僕個人としては、今回初めて行われたサイドウェイ・トロフィーが、台数も多いし、クラシックな雰囲気に満ちていて、楽しかったと思う。
本当はドライバーさんやメカさんたちのコスプレ(昔風のウェア)もご紹介できると良かったのだが、時間の関係でそれはかなわなかった。
来年はその辺りの配慮が必要かも知れない。
もっともこのレース、某N出版社のS社長(?)のフェラーリ275GTBがオイルに乗ってスピンしたところに、後続のマシンが激突するアクシデントがあり、関係者全員が凍り付くという事態もあった。
幸いドライバーに怪我はなかったのだが、参加台数が多いこうしたレースの場合は、参加者の方に注意していただく他ない。
とにかく安全第一、そして楽しんでいただくことがこのイベントの極意だと思う。

このイベントのみ、場内放送は、グランドスタンド上の放送室ではなく、コントロールタワーの3階で行う。景色はこんな感じ。

投稿者 中島秀之 : 00:19 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月28日

HAMFは初日から全開!

ヒストリック・オートモービル・フェスティバル・フェスティバル初日が終了した。
今日はスーパーカー関連の走行が多かったのだが、お昼のアトラクションではロータスF1のデモ走行と、ジャン・ラニョッティさんのデモ走行が行われた。
中嶋悟さんがロータス100Tをドライブした後、101JUDDに乗り換え、影山正彦さんのドライブするもう1台の101JUDDネルソン・ピケ車とランデブー走行を行い、1989年のグランプリシーンが再現された。
クライブ・チャップマンの見守る前での走行で、見ている我々としても、なんとなく胸が熱くなるような走行だった。
またラニョッティ氏は、ルノー・スピダーでパイロンスラロームなどを披露。こちらも喝采を浴びていた。
夜はもてぎのホテルでパーティが行われ、中嶋さん、ラニョッティさんも参加。
中嶋さんは「久々に自分のクルマを運転できて嬉しかったですが、体がついていかないですね。明日は雨が少し降ってくれた方がいいかも・・・」と話していた。
一方ラニョッティさんは、「大変楽しいイベントに呼んでいただいて嬉しいです」と普通に挨拶してはいたが、自分の席では割り箸を鼻に突っ込んだりして大ハシャギ。
すっかり「変なオジさん」と化していた。
明日もデモ走行は行われる予定なので、是非二人の走りを見に、もてぎまでお越しいただきたい。


デモ走行の後で、今日走ったロータスF1、5台が記念撮影。

ラニョッティおじさんはパーティで本領発揮? サインに気軽に応じながら、すっかりはしゃいでいた。

投稿者 中島秀之 : 23:21 | コメント (2) | トラックバック

2006年10月27日

今週末はもてぎのHAFJ

先週に続いて、ツインリンクもてぎに来ている。
今週末は、ネコ・パブリッシング主催のヒストリック・オートモービル・フェスティバル・イン・ジャパンが行われる。
今年で10回目を迎えるこのイベント、もちろん僕が土日とも場内放送を担当する。
今回のイベントの目玉は、ロータス101ジャッドとロータス100Tホンダの2台を、中嶋悟さんがドライブするアトラクションと、ルノーの名物ラリードライバーだったジャン・ラニョッティ氏のデモ走行だろう。
ロータス101は今日テスト走行が行われ、トラブルはあったものの、無事明日と明後日のデモ走行が行えそうだ。
今日はヒストリック・チーム・ロータス代表のクライブ・チャップマン氏とメカニック氏がつきっきりで、テスト走行が行われた。
またラニョッティ氏もルノー・スピダーでテストを行い、元気な走りを見せていた。
一方僕は今日、カーマガジンの不定期連載「失われた時を求めて」の取材&撮影を、走行の合間に行った。
久々の連載再開だが、今回のお題は、下に掲載する写真の車両。
詳細はまだ言わないが、古くからのレースファンの方には一目瞭然だろう。
こちらも楽しみにしていただきたい。
また、週末にもてぎに観戦にいらっしゃるという方、今回は見どころ満載なので、必ずお楽しみいただけると思う。
特にデモ走行は、企画満載。
残念ながらロータス91の走行97Tの展示はNGになったが、それ以外には、101が2台、100T、72、77(!)は走行を予定している。
お見逃しのないように!

失われた時を求めてが久々の復活(予定)。お題はこのマシン。


ロータス101JUDDが、ネコの笹本社長と影山正彦選手のドライブでテスト走行。


コーリンの息子クライブ・チャップマン氏が緊急来日。夕方中嶋悟氏と久々の再会をはたし、旧交を温めていた。明日は中嶋氏が、あのファステストラップを記録した89年のオーストラリアGP以来17年ぶりにロータス101のステアリングを握る。

投稿者 中島秀之 : 23:34 | コメント (1) | トラックバック

2006年10月25日

久々にMG-Bで出動!

本日は朝から、神奈川県の津久井湖畔にある英国車ショップ、アビンドン・ガレージへ、自分のMGBに乗ってでかけてきた。
実は次号ティーポのパーチェス・プロジェクトのお題がMGBで、僕の最終型と、アビンドンさんがお持ちの初期型を2台揃えて撮影しようと言うことになったのだ。
撮影場所までは、ちょっとしたドライブコースになっていて、お天気の良い中、久々のオープンでの走行、そしてライターの川合央助さんの運転するMk.1とのランデブー走行は、とても楽しかった。
2台の微妙な違いなど、詳しい内容は、次号のティーポをご覧いただきたい。
それにしても、たまにこうして気持ち良く運転すると、購入から間もなく丸20年になる自分のMGBが、また魅力的に思えてしまう。
これからは、もう少し乗る機会を増やしてあげようっと!



投稿者 中島秀之 : 23:47 | コメント (1) | トラックバック

2006年10月24日

さらば、史上最強のチャンピオン

F1最終戦ブラジルGPが、日本時間月曜の早朝に行われた。
このレース限りで引退を表明しているミハエル・シューマッハは、逆転王座獲得に向け勝利を目指したが、予選時のトラブルと、レース序盤のパンクにより、4位という結果に終わった。
テレビでこのレースを見ていて僕は、結果は確かに残念なのだが、不世出のチャンピオン・ドライバーの引退レースに相応しい内容だったと思っていた。
なにしろ、最後まで全く力を緩めることなく、1台、また1台と前走車をかわし、詰め掛けた大観衆とテレビの前の世界中のF1ファンの目に、その雄姿を焼きつかせたのだから。
ただ僕はテレビを見ながら、こんな風にも思っていた。
パンクによって最後尾まで落ちたのは、レースの神様が、「コース上を走る後輩たちに、一人ずつ別れを告げなさい」とシューマッハに命じたのではないだろうか、と。
実際シューマッハは、緊急ピットインをした後、各ドライバーを一人ずつ抜いていったわけで、その際例えば、かつての僚友バリチェロなどには、手を振って挨拶をしていった。
しかも自分のマシンが低速で失速するトラブルを抱えていたため、もう一度バリチェロが前に出ると、再度追い抜く時に、「もっとバトルしろよ」とでも言いたげに、手で合図していったのだ。
そして最後に追い抜いた相手が、来期自分の後継者としてフェラーリ入りするライコネンだったというのも、実に象徴的だった。
関係者、ライバル、ファンの全てに、さよならの挨拶をずっとし続けていたようなレース。
こんなことは、小説でもドラマでも演出できるものではない。
そしてそれを見事に演じきったのは、史上最強のチャンピオン、ミハエル・シューマッハならでは、だったと言えるだろう。
来期シューマッハがいなくなったあとのF1がどうなるか非常に気になるところではあるが、今はまだ暫く、ドイツの生んだ英雄の素晴らしいレースの記憶の余韻に浸っていたい気分である・・・。


レース終了後、シューマッハに対する感謝の意を込めて、チームは記念撮影を行った。
(写真協力:フェラーリ 写真はクリックすると大きくなります)

投稿者 中島秀之 : 12:06 | コメント (5) | トラックバック

2006年10月22日

おめでとうブノワ!

フォーミュラ・ニッポン第8戦もてぎが終了した。
ドライで行われたレースは、ポールポジションから今期初めていいスタートを決めてトップに立ったARTAの小暮卓史が、ブレーキトラブルからリタイア。
さらにピット作業でトップに立った、arting IMPULの本山哲も、終盤エンジントラブルからリタイア。
全ての流れ、運気を味方につけて、IMPULのブノワ・トレルイエが優勝。勝ってチャンピオンを決めることとなった。
ブノワは2000年から全日本F3に参戦し、2年目に王座を獲得。
Fニッポンには2002年から参戦し、5シーズン目にして悲願の戴冠となった。
チェッカーを受けた瞬間からブノワは全身で喜びを表し、表彰台の上でも初めは笑顔全開で喜んでいた。
だがブノワの優勝を祝してフランス国家が流れると、その大きな目から大粒の涙があふれだした。
「母国を離れて丸6年。長く苦しい日々が、走馬灯のように思い出されたのでしょう」
ラ・マルセイエーズが流れた後、僕はたぶんそのようにコメントしたと思うのだが、思わずもらい泣きしそうなほど、素敵な瞬間だった。
ブノワの素晴らしい活躍と、見事なチャンピオン獲得に、改めて「おめでとう!」と言いたい。

さぁこれでチャンピオンは決定した。
最終戦鈴鹿のレースは、今回悔しい思いをしたドライバーたちにも、悔いのない走りで、新王者ブノワとガチンコのバトルを展開してもらいたい。


1戦を残してチャンピオンを確定したブノワ。レース後は本当に嬉しそうだった。


予選で1、3位を獲得、決勝でも小暮がトップを守っていたARTAだが、2台ともブレーキトラブルからリタイアすることになった。何処までもついていない、ARTA。
同じようにトップを走りながらトラブルでリタイアした本山哲と共に、最終戦では気持ちよくレースをしてもらいたい。

投稿者 中島秀之 : 22:05 | コメント (3) | トラックバック

2006年10月20日

今週末はもてぎのFニッポン

今週末は、ツインリンクもてぎでフォーミュラ・ニッポン第8戦が行われる。
今期はIMPULのブノワ・トレルイエが、開幕から速さを見せつけ、今回を入れて残り2戦の段階で、ランキング2位の松田次生に対して16ポイントの大差をつけている。
従って今回松田が優勝しても、ブノワが2位に入ればチャンピオン決定となる。
ブノワはFニッポン参戦5シーズン目。これまでは速くても安定感に欠ける印象が強かったが、今期は本当に安定して強さを発揮している。
このままブノワが一気に決めるのか、それとも次生が意地を見せるのか、今回の焦点はここしかない・・・と言いたいところだが、実はそうでもない。
まずはやはり、3戦連続、今期4回もポールポジションをとっているのに、一度も勝っていない小暮卓史が、得意のもてぎで結果を出せるかどうか?
そして、4度の王座の経験を持つ本山哲が、今期初優勝を飾れるかどうか?
更には前戦で完全に本領を発揮したロイク・デュバル、小暮同様ここまで速さは見せているのに結果が残せていないロニー・クインタレッリや金石年弘らが、どんなレースを見せるのかが、非常に楽しみなのである。
因みに今日行われた合同テストでは、小暮がまたも断トツのトップタイムをマーク。
本山が2番手、ブノワが3番手、以下片岡龍也、金石、クインタレッリ、武藤英紀、松田と続き、予想通りというか、実に楽しみな展開となっている。デュバルが17番手というのは、クラッシュしたからだったようで、クルマの仕上がりは悪くない模様だ。
という訳で、今回も間違いなく見逃せないレースになるはず。
お天気も、珍しく土・日とも晴れのようなので、是非観戦にお越しいただきたい。
現場で観戦になられる方は、僕が実況を担当する場内FM放送Pit-FMをお聞きいただきたい。
Pit-FM logo2.jpg

またテレビで観戦という方は、J SPORTSの生中継でお楽しみいただきたい。


チームメイト同士のチャンピオン争いは、もてぎで決着がつくのか?

投稿者 中島秀之 : 01:53 | コメント (1) | トラックバック

2006年10月18日

久々の箱根取材にエクセルで出撃

今日は早起きをして、朝から箱根で、ティーポ次号の巻頭特集の取材を行ってきた。
次号のティーポ巻頭特集のテーマは「ロータス」で、今日はエスプリを2台走らせる。
そこで、エスプリとは兄弟というか親戚である(?)、自分の愛車ロータス・エクセルで出かけてきた。
まぁ、先日タイヤを交換したばかりなので、その感触を確かめたかったこともあるし、とにかくエクセルで気持ちよく箱根を走りたかったのだ。
で、久々の「エクセルで箱根」はどうだったかと言えば、いやぁこれが実に気持ち良かった。
自分を中心に、ステアリングを切った分だけクルンとクルマの向きが変わる、抜群のハンドリング性能は健在で、同乗していたナパも、「いやぁ相変わらず良く曲がりますねぇ」と感心していた。
また初めてエクセルにチョイ乗り試乗した編集部Tも、「これ、すっごく面白いね。まるで大きなエランみたいだ」と驚いていた。
エクセルはハンドリングが良いだけでなく、乗り心地が凄くいいし、とにかく運転していて気持ちいいクルマなのだ。
ところで、交換したばかりのヨコハマ・グランプリM7Rはどうだったかと言うと、やや当たりが硬い気がするものの、グリップレベルや乗り心地はこのクルマの性格に合っていると感じられ、とりあえずホッとした。
ま、他にサイズの合うタイヤがないんだから、贅沢は言えないんだけど・・・。
そんなわけで、今日は取材でありながら、すっかりエクセルでのドライブを楽しんでしまったのだった。


今日は2台の新旧エスプリにも、僅かだが乗ることができた。
どちらも異なる魅力があって、とても楽しかった。
さてどんな記事が出来上がるかは、次号のティーポでご確認いただきたい。

投稿者 中島秀之 : 22:45 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月17日

スーパーGTオートポリスが終了 その2

15日にオートポリスで行われたスーパーGT第8戦。
GT300クラスは、意外なというか、これまでとは少々違った展開となった。
というのも、プリヴェチューリッヒ紫電が、ポールポジションから逃げ切りで優勝を飾ったのだ。
紫電はご存知の通り、由良拓也さん率いるムーンクラフトが、北米のデイトナプロトと呼ばれるカテゴリーのマシンをベースに独自に開発した車両で、今期からスーパーGTに参戦。
予選でポールを奪うなど、常に速さは見せていたのだが、これまでどうしても結果に結びついていなかった。
その理由はいろいろあるのだが、最大の問題は、ライバルチームの殆どがプロドライバーを二人揃えているのに対して、紫電はプロドライバー加藤寛規選手と、チームオーナーでもあるジェントルマンドライバーの高橋一穂選手のコンビが操っていたことだった。
もちろん高橋選手も、これまで長くレースに出場され、GT選手権でもNSXなどで十分に経験を積んでこられてはいる。
だが忙しいお仕事(いくつかのメーカーのディーラー、ロータスの輸入元であるLCIを始め、様々な企業の経営をされている)の合間では、なかなか練習もできないだろうし、なにしろライバルの殆どがフォーミュラカーの経験もあるプロドライバーばかりなのだ。
それでも常に研究熱心な高橋選手は、自分の乗る紫電にビデオカメラを取り付け、加藤選手と自分の走りを比較しながら、速さとうまさを向上させていった。
そして今回、初めてスタートドライバーを加藤選手に任せて、自分は後半を担当する作戦を採った。
スタート前には「1周リードしてきて欲しい」と笑っていたが、実際には20~30秒のリードを加藤選手が前半に作ってきた。
そして高橋選手は、後ろから迫る雨宮RX7のプレッシャーに負けることなく、冷静にリードを守りきり、ついに悲願の初優勝を飾ったのだった。
もちろん紫電にとっても、30年前の初代モデルも含めてこれが初優勝。
そして驚いたことに、以前はレイブリックNSXやウェッズスポーツセリカに乗っていて、何度か優勝の経験もあると僕が勝手に思っていた加藤選手にとっても、これがGT選手権での初優勝だったのである。
それにしても、GT選手権でジェントルマンドライバーが優勝するのは、本当に久しぶりのことだ。
もちろん様々な要因が噛み合っての結果だが、高橋選手の努力には頭が下がる思いだ。
(ご本人はそんな意識はないと思うが)普段は怖い顔をしていることが多い高橋選手の、レース後の笑顔が非常に印象的だった。
もっとも今回の紫電の勝利と、雨宮RX7の2位入賞、そしてこれまでトップを守ってきた谷口/蜜山組ヴィーマックのリタイアによって、GT300クラスは再び大混戦となった。紫電86、RX7 81、ヴィーマック75の各ポイントで、最終戦富士を迎えることになるのである。
おそらくは壮絶なチャンピオン争いが展開されることになるだろうが、今から最終戦が本当に楽しみだ。


紫電はデザインも美しいが、カラーリングも、そしてピットの装飾までもが美しくカッコいい。

山野哲也/井入宏之組の雨宮RX7はセパンに次いで得意なオートポリスで2位入賞。逆転で山野選手の3年連続異なるクルマによるチャンピオン獲得は達成されるか?

谷口/蜜山組ヴィーマックは不運なもらい事故でノーポイントに終わる。今回唯一の救いは、念願の新スポンサーがついて、「これでやっとレースに集中できる(谷口選手)」ようになったこと。

投稿者 中島秀之 : 01:39 | コメント (1) | トラックバック

2006年10月16日

スーパーGTオートポリスが終了

スーパーGT第8戦が、昨日オートポリスで行われた。
僕は例によってJ SPORTSの生中継でピットレポーターを担当していたのだが、なかなか面白いレースだったと思う。
優勝は、僕の予想通り、xanavi NISMO Zの本山哲/松田次生組だったが、決して楽勝ではなく、ドライバー二人が持てるテクニックを駆使して掴んだ勝利だったと言える。
特に後半を担当した本山は、追いかけてくるレイブリックNSXの細川慎弥に対して、直線スピードの高さを活かしてタイヤを温存しつつ、要所を抑えて、最後は0.221秒差で逃げ切った。
ところで、スーパーGTはご存知のように好成績を残すと次戦は大きなハンデを与えられるため、連勝するのは不可能と言われているのだが、今回レイブリックNSXはあと一歩で連勝というところまでいった。
ハンデウェイトは本来80kg+25kg(車種タイヤ別性能調整)だったのだが、ハンデが100kgを超えると、リストリクター径をワンサイズ小さくする代わりに50kgウェイトをおろせることになっており、今回レイブリックはこれを選択。ウェイトハンデはこれで55kgにできたが、リストリクターが小さいため、特に上りのコーナーが連続するセクター3は苦しいのではないかと思われていた。
ところが、このセクションはNSXがもっとも得意とするうえ、常時パーシャルスロットルのため、意外にも殆ど不利にならなかったのだそうだ。
しかも驚いたことに、前戦もてぎの前にオートポリスで行われた合同テストで、レイブリックNSXは、もてぎで勝つことを前提に、この小さなリストリクター+55kgのウェイトハンデでテストを行い、好感触を得ていたのだという。
この辺りは、我々には思いもつかない戦略で、さすがはホンダで唯一のチャンピオン経験のある無限がメンテナンスを担当しているだけのことはある、と感心させられた。
レース後に、ピット作業中に外したタイヤを投げたとのことで30秒ペナルティを受けて、順位が2位から3位になったものの、最終戦富士には堂々ポイントリーダーで臨むことになるレイブリックNSX。
120kgの最大ハンデ(またはワンランク小さいリストリクター+70kgハンデ)で、しかもNSXがもっとも苦手な富士でのレースだけに、上位入賞は難しいとは思うが、ライバル勢の動きを冷静に計算しつつ、何ポイントかを獲得できれば、2000年の道上龍以来6年ぶりにNSXのドライバーがチャンピオンとなる可能性は十分にある。
もしそうなれば、セバスチャン・フィリップ、細川とも、初のチャンピオン獲得であり、細川にいたっては、史上初の実質的なGT500ルーキーによる王座奪取となる(昨年の高木虎之助もルーキーだったが、元F1ドライバーをそう呼べるかは微妙なところ)。
トヨタ(レクサス)勢の強烈な巻き返しが予想されるため、簡単にはいかないだろうが、是非攻めの姿勢で狙ってもらいたい。


NISMO22号車は、90kgのハンデながら6位に入賞。もう少し上位を狙いたかったところ。
一方23号車は、ポールこそ逃したが、大量25ポイントをゲット。


レイブリックNSXは後半戦になって、好調ぶりが目立つようになった。
今回の2位(その後3位に降格)は、高橋国光代表にとっても予想以上の結果あだったようで、大変嬉しそうにされていた。


今回の放送は、実況が辻よしなりアナウンサー、解説は鈴木恵一さん、土屋圭市さんのダブル解説。いわゆる顔出しの撮影直前、なぜかお茶目なポーズなスズケイさん。

投稿者 中島秀之 : 01:11 | コメント (3) | トラックバック

2006年10月13日

今週末はオートポリスのスーパーGT その2

オートポリスで行われているスーパーGT第8戦。
今日はフリー走行が行われ、昨日の予想通り、xanavi NISMO Zがトップタイムを記録した。
ただ、前回もてぎで優勝し、ウェイトハンデ80kg+性能調整25kgも積んでいるレイブリックNSXが2番手タイムを出しているのが不思議というか、驚きだ。
セットさえ決まれば一発のタイムはそこそこ出るということだろうか。
一方GT300クラスの方は、残り2戦で逆転王座を狙う紫電と雨宮RX7が1、2番手のタイムを記録している。
ただし2位雨宮7に12ポイント差をつけている谷口/密山組のヴィーマックは、85kgのハンデを背負いながら、0.7秒差の7番手タイムを出している。
もし谷口組ヴィーマックがこの速さを維持して、ここで上位に入ることができれば、最終戦に非常に有利な状態で臨むことができるだろう。
谷口組にとってはまさに正念場の一戦。
しかも今回彼らには、待ち望んだ新スポンサーがついたため、ドライビングにより集中できるはずだ。
チーム存続の危機を脱した彼らの活躍に期待したい。

さて両クラスとも、いったいどんなレースとなって、どんな結末となるのだろうか?
その模様は日曜日のJ SPORTS生中継でご覧いただきたい。

前回のもてぎ戦では、スポンサー大募集中だった谷口信輝選手。
今回のレースで王手をかけられるか?

投稿者 中島秀之 : 21:27 | コメント (2) | トラックバック

2006年10月12日

今週末はオートポリスのスーパーGT

今週末は、大分県のオートポリスでスーパーGTの第8戦が行われる。
残りは2レースだが、今回チャンピオンが決定することは絶対にない。
なにしろ、ポイントリーダーのトムスSCとレイブリックNSXから、ランキング6位のカルソニックZまでは9ポント差だし、ランキング10位のxanavi NISMO Zですら24ポイント差でしかないのだ。
ただしこのオートポリスの結果によって、最終戦富士でチャンピオンを争うチームは大幅に絞られることになる。
このため、実力がありながら、これまでランキング下位にとどまっているチームは、ポール・トゥ・ウィンで大量得点を狙ってくるはずだ。
だがオートポリスは、中速コーナーの旋回スピードがタイムに直結するコースレイアウトと、タイヤに厳しい舗装が特徴。
しかも高低差が大きいため、車重が軽いと更に有利になる。
こうしたことから、ウエイトハンデの少ないNSXとZで、過去ここで勝っているBSかヨコハマのタイヤを履くマシンが有利ではないかと思われる。
だとすれば、今回本命に挙げるべきは、xanavi NISMO Zということになる。
なにしろハンデ10kgの上に、救済1ランクアップなのだ。
ただしこの本山/松田組が今回勝ったとしても、最終戦で逆転王座を奪うのは、かなり難しいだろう。
と言うのも、最終戦の舞台はトヨタが圧倒的に強い富士だし、NSX勢も他のZ勢もオートポリスでポイントを重ねてくるはずだからだ。
ただし、現在ランキング3位につけるMOTULともども、2台のNISMO Zは、もしかしたら最終戦で直線スピードに勝るNAエンジンのマシンを投入してくる可能性もある。
テストを続けているこのNAマシンがもし投入されれば、最終戦に於けるチャンピオン争いは一層大混戦となるだろう。
ま、その前に、まずは今週末のオートポリスでどのような結果になるか、だ。
是非J SPORTSの生中継で、激しい戦いを目撃していただきたい。
今回も僕はピットレポーターを務める予定だ。

昨年オートポリスで完勝したARTA NSXだが、今回は40kg+性能調整25kgで、優勝はやや難しいかも知れない。ただここで3位に入賞できれば、最終戦で悲願のチャンピオンを獲得できる可能性が高まるはずだ。

投稿者 中島秀之 : 23:22 | コメント (1) | トラックバック

F3もいよいよ大詰め

F1日本グランプリで盛り上がった先週末だったが、今週からはいよいよ国内レースも大詰めの正念場を迎える。
今週末はスーパーGT第8戦がオートポリスで行われ、来週末はもてぎでFニッポン第8戦と全日本F3第17、18戦が行われる。
このうちチャンピオン決定間近なのは、FニッポンとF3で、特にF3は来週末が最終イベントのため、泣いても笑ってもここで全てが決まる。
既にトムスのエイドリアン・スーティルが王座に王手をかけている状況だが、前半戦あれだけ強さを見せたスーティルの王座確定が最終イベントまで遅れたのは、トムスのルーキー、大嶋和也が後半戦で頑張ったからとも言える。
だが前回の菅生ラウンドで、スーティルと大嶋の力量のというか、スーティルの実力の高さが如実に現れたシーンがあった。
大雨となった菅生の第2レースで、3位を走っていたスーティルは、前を走るロベルト・ストレイトを1〜3コーナーで豪快にオーバーテイクしてみせ、2位の座を奪ったのだ。
これに対して、スーティルとのポイント差を少しでも縮めなければならないはずの大嶋は、4位のポジションを守るのに精一杯だった。
どんな悪コンディションでも果敢に攻めて、確実にポジションを上げるスーティルの強さと巧さは、残念ながら大嶋を始めとした日本人のF3ドライバーより数段上と判断せざるを得ない。
どれくらいスーティルが凄かったかは、先日横溝直輝選手をゲスト解説に迎えて収録したJ SPORTSの番組で、そのオーバーテイクシーンを見ていただければわかるはずだ。
既に何回か再放送が行われているが、まだ見られるチャンスはあるので、是非ご覧いただきたい。
詳しくは、全日本F3放送予定をご覧いただきたい。


菅生戦はスリーボンドのファビオ・カルボーンが連勝したのだが、昨年は同チームに所属した横溝選手が連勝した。なぜ菅生でスリーボンドは速いのか? 放送ではその辺りのことを詳しく横溝選手にうかがっている。

投稿者 中島秀之 : 00:34 | コメント (0) | トラックバック

2006年10月09日

F1日本グランプリが終了

F1日本グランプリが昨日行われ、僕は場内FM放送Pit-FMの実況を担当した。

決勝当日は、風が強いものの好天に恵まれ、最後の鈴鹿での日本GP、最後のミハエル・シューマッハの日本での走りを見ようと、実に16万人もの人が訪れた。
金曜日から3日間の総入場者数は、36万人にも達し、とにかく大混雑だった。
それだけに多くのファンの方が我々の放送を聴いてくださったようで、感謝している。

ただレースとしては、トップを守っていたシューマッハのフェラーリのエンジンがブローし、ルノーのアロンソが連覇に完全に王手をかける結果となって、正直なところ、残念な形で終わってしまった。
我々の放送では、解説の梅原康之さん、ゲスト解説の伊藤大輔さんと共に、その瞬間までいかに今回のグランプリでシューマッハとブリヂストンがいい仕事をしてきたかを話していただけに、ガッカリというより、なんとなく拍子抜けしてしまった。
もっとも決勝レースについてだけ言えば、ミシュランもスティント後半の性能はブリヂストンを上回るほどだったし、戦略面でも、ポールスタートのフェラーリのフェリペ・マッサを1回目のピット作業でアロンソが逆転するなど、ルノーの方に冷静な判断が目立った。
一方で、フェルナンド・アロンソというドライバーの、ミスのない冷静な走りと、逆境でも全く諦めない精神的な強さが、今回のレースで改めて明らかになったと言うこともできるだろう。
シューマッハがリタイアした瞬間、鈴鹿を埋めた16万人のファンからは大きな溜め息も漏れたが、「That's Motor Racing.(これがモータースポーツなのだ)」。
史上最強のチャンピオンの引き際にも、モータースポーツの神様は大きな試練を与えたというわけである。
シューマッハは最終戦ブラジルGPで、自らが優勝し、アロンソがノーポイントに終わった時だけ逆転で王座を獲得できるが、その可能性は極めて低い。
シューマッハ本人は「ライバルがリタイアするのを望んでまで王座を獲得したくない」といった発言をレース後にしたようだが、その可能性がある限り最後まで諦めないのが、チャンピオンの中のチャンピオンのはず。
奇跡の逆転に向けて全力を尽くしてもらいたい。

さて今回の日本グランプリに於ける我々の放送は、携帯電話のサイトから選手への応援メッセージを観客の皆さんから送ってもらい、放送中にご紹介するなど、これまでとは少し違った趣向も取り入れた。
鈴鹿で放送をお聴きいただいた皆さんは、どんな感想をもたれただろうか?
ご意見などと合わせて、お聞かせいただきたい。

ルノー・チームは予選までの逆境を、見事に跳ね返した。
以前はピットのディスプレイやホスピタリティにもっと凝っていたと思うが、今回は「チャンピオンをとるために全力を尽くしている」といった雰囲気だった。


スーパーアグリ・チームは、佐藤琢磨が15位、山本左近が17位完走を果たした。
スパイカーやトロロッソを実力で上回るという目標はまだ難しかったようだが、開幕の時のことを思えば、大きく進化した。琢磨も結果には非常に嬉しそうだった。


放送が全て終了した後、記念撮影。
左から、桂ディレクター、ゲスト解説の伊藤大輔選手、僕、レポーターの岩澤昌美さん、進行役&DJの茂山哲平さん。
記念撮影の後、クルマで白子駅に出て、近鉄と新幹線を乗り継いで東京へ戻った。

投稿者 中島秀之 : 11:46 | コメント (6) | トラックバック

2006年10月07日

いよいよ日本グランプリ! その6

鈴鹿のF1日本グランプリ、今日はフリー走行3回目と、公式予選が行われた。
僕は今日もPit-FMで実況を担当していたのだが、予選は非常に見応えのある展開となった。
今年から採用されたノックアウト方式の予選を初めて生で見ながらの実況で、最初はややとまどったが、すぐに慣れて、楽しみながら実況することができた。
特に、残り10台による第3ピリオドは、フェラーリ、ルノー、トヨタ、ホンダの2台ずつ8台+2台が激しくタイムアタックを行い、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
結果は、フロントローがマッサ、シューマッハの順でフェラーリ、2列目はラルフ、トゥルーリの順でトヨタ、3列目はアロンソ、フィジケラの順でルノー、4列目がバトン、バリチェロの順でホンダと、見事に各チームごとにはっきりと別れる形となった。
マッサのポールポジション・タイムは1分29秒599で、鈴鹿20年目にして初めて、1分30秒の壁を破るコースレコードだった。
ただし、燃料が軽い状態で行われる第2ピリオドでは、シューマッハが1分28秒954という驚異的なタイムを記録してみせた。
我々の放送では、ここ数年毎年のように、「予選で夢の1分29秒台は達成されるか?」という話をし続けてきたが、それがようやく鈴鹿最後のグランプリで実現したわけである。
それにしても今年のF1は速い。
昨年までのV10時代のタイムを、2.4リッターV8エンジンでいとも簡単に破ってしまうのは少々不思議な気がするが、やはりタイヤ競争による影響も大きいと思われ、コーナーリング速度が明らかに高くなっている。
その上ストレートスピードも、シーズン終盤のこの時期は、既にV10に匹敵しているようだ。
その史上最速のF1マシンを、史上最強のF1ドライバー、ミハエル・シューマッハが操るのを日本で見られるのも明日が最後。
明日の決勝は、間違いなく歴史的なレースになると予想される。
どうか現地で観戦される皆さん、是非我々の放送を聴いてレース状況を把握しながら、この歴史的一戦を心から楽しんでいただきたい。


フェラーリは絶好調。トヨタもこれに続いているから、ブリヂストン・タイヤが最高の性能を発揮しているのは間違いない。


今日は予選だと言うのに、客席がほぼいっぱいとなるほどの混雑ぶり。おそらく3日間の入場者数は史上最多を記録するはずだ。


Pit-FMのレンタルラジオも大人気。一時は長蛇の列ができていた。お陰さまでというべきか、残念ながらというべきか、今日土曜日の段階で、用意した1000台は全て貸し出された。明日からいらっしゃる方は、ご自分のラジオをご用意いただきたい。


日本のクレージーF1ファンは世界でも有名。レーシングスーツを着込んだ人もいれば、かぶり物系の人も多いが、今年目立ったのはこの写真の右の女性。超セクシー系衣装で周囲を悩殺していた。左は我がPit-FMの名物リポーター、岩澤昌美さん。

Pit-FM logo2.jpg
Pit-FMでは、当日の放送中にご紹介する、パナソニック・トヨタ・チームへの応援メッセージと、その他のチームへの応援メッセージを募集しています。
携帯電話のサイトで、「とくナンバー」を表示させ、当日の周波数である「0760」を入力すると、ダイレクトにアクセスできます。
因みに僕のdocomo movaの場合、iMENU---4とくするメニュー---とくナンバー---0760を入力---Go!の順でアクセスできました。
もちろんau、vodafoneでもアクセス可能です。
また応援メッセージをお送りいただいた方の中から抽選で、プレゼントを差し上げますので、是非ご利用ください。

なお詳細は、Pit-FMホームページと、ホビダスオート ニュースでもご紹介していますので、ご覧ください。

投稿者 中島秀之 : 17:42 | コメント (2) | トラックバック

2006年10月06日

いよいよ日本グランプリ! その5

いよいよ日本グランプリが始まった。
今日は午前と午後、1回ずつ1時間のフリー走行が行われ、F1マシンが鈴鹿のコースを走り始めた。
僕はPit-FMで朝から実況を担当していたのだが、初日からかなり見応えのある展開となった。
と言うのも、午前中のフリー走行1回目は雨が降っていたため、殆どのチームがサードドライバーを走らせるにとどまったが、いやこの若手ドライバーの活躍が面白かったのだ。
ウイリアムズのブルツはベテランだが、それ以外は、ホンダがデビッドソン、レッドブルはアメルミューラー、BMWザウバーがベッテル、スパイカーが全日本F3ポイントリーダーのスーティル、トロロッソがジャニ、スーパーアグリがモンタニーと、活きのいいドライバーばかり。
ウェットからドライに変わったフリー走行2回目も含めて、エンジン温存を強いられるレギュラードライバーに代わって、積極的に走行を繰り返していた。
特にベッテルは、時にコーナーでフルカウンターを当てながら長い間コース上で走り続けていたのが印象的だったし、アメルミューラーはサードドライバー2戦目、鈴鹿は全く初めてにも関わらず、全ドライバーの中で真っ先にドライ用タイヤを履いてコースを攻め、すばらしいタイムを記録したのが光っていた。
二人はまだ、20歳と19歳。
いよいよ鈴鹿で日本GPが開始された、1980年代後半生まれのドライバーたちが、F1で活躍する時代になったのだ。
鈴鹿での開催20回目の今年、シューマッハの引退と共に、時代が明らかに変わり始めているのがわかる、日本グランプリとなっている。
2回目のフリー走行の最後で路面がドライに変わったため、初日の上位はルノーとフェラーリの4人のドライバーが独占したが、彼ら以外にも見どころはたくさんあったというわけだ。
どうか現場で観戦される皆さん、時代が動く瞬間をご自分の目でしかとご覧いただきたい。
明日の予選も、FMラジオで我々の放送をお聴きいただきながら、一緒に日本GPを楽しみましょう!


今年の放送席はこんな感じ。
今回約20年ぶりにPit-FMのユニフォームがリニューアルされた。


スタンドには様々な横断幕が登場している。これはシューマッハへの感謝を示すもの。

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投稿者 中島秀之 : 22:20 | コメント (3) | トラックバック

2006年10月04日

いよいよ日本グランプリ! その4

さぁいよいよ明日、今年のF1の天王山、日本グランプリが開幕する。
僕も明日の朝、フリー走行1回目から、場内FM放送Pit-FMで実況を行う予定で、今夜の新幹線で鈴鹿に向かうことになる。

ところで、昨日、都内のホテルで行われたブリヂストンのプレスミーティングに出席してきた。
というのも、引退を表明しているシューマッハは、今年殆どのプロモーション活動を拒否しているのだが、長年のパートナーシップへの感謝からなのか、このBSのイベントだけには出席したからだ。
はたしてシューマッハは、天王山を前にどんな心理状態なのかが知りたかったのである。

ジャン・トッド監督、フェリペ・マッサとともにインタビューを受けたシューマッハは、これまでのレースと同じように、「もちろん優勝を狙う」と断言していた。
ただ僕が気になったのは、ブリヂストンから長年の貢献に対する感謝の意を込めて、記念の盾が贈られたあとの挨拶だった。
普段記者会見などで、極めて冷静に言葉を選んで、理路整然と話すシューマッハが、やや「あがった」ようなスピーチの仕方をしたのだ。
もちろん、会場いっぱいに人がいたし、長年のパートナーシップを思い起こして感慨深いものがあったということもあるだろう。
ただ例えば、「昨年は苦労したが、今年はブリヂストンのおかげで、こうしてファイティング・ポジションにいられて嬉しい」といった内容を、2、3度繰り返して話していた。
これまでの彼であれば、同じような内容の話は表現を変えて話していたと思うし、それだけ頭のいい話し方をする人だったように記憶している。
ところが今回はそうではなく、なんとなく「心ここにあらず」といった風に、僕には見えたのだ。

これが何を意味するのか?
残り2レースとなった自分のレース人生に、惜別の念を抱いている?
既に週末の戦いに集中していて、戦略で頭がいっぱい?
まだ2戦あるアロンソとの直接対決に、不安がある?
引退後の自分の身の振り方に悩んでいる?

まぁ1勝するだけでも難しいF1グランプリで、91勝もしたドライバーだ。
一瞬の表情や態度を見ただけで、傍から何かを詮索するのは、無駄かも知れない。
だが、こういう状況になると、どうしても「シューマッハ頑張れ!」と思ってしまうので、僕は少々心配になってしまったというわけなのである。
はたしてシューマッハが、週末そうした不安を全て吹き飛ばす、会心のレースができるかどうか。
明日から現場でじっくりと見届けようと思う。


ブリヂストンのイベントで、表彰を受けたあと、記念撮影におさまるシューマッハと、BSの浜島氏など。

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投稿者 中島秀之 : 13:37 | コメント (1) | トラックバック

2006年10月03日

いよいよ日本グランプリ! その3

いよいよ今週末に迫ったF1日本グランプリ。
シューマッハの引退や、ひとまず最後となる鈴鹿サーキットでの開催など、話題は盛りだくさんだが、やはり日本でのレースということで、今年も「ジャパンパワー」への応援が強烈になるだろう。
ホンダとトヨタの2大メーカーは、毎年それぞれ独自の応援席を用意して、旗を振ったり、マスゲーム的なことをしたり、大きなフラッグを動かしたりと、応援にも工夫が凝らされている。
さらに、グランドスタンド裏にはそれぞれの巨大なブースがあり、そこでトークショーなどが行われたりもするのだが、我々Pit-FMもお手伝いすることが多い。
因みに今年はパナソニック・トヨタのブースとのコラボレーションで、いろいろとイベントを行う予定だ。
またブリヂストンやマイルドセブンといった、F1でお馴染みの日本企業も、それぞれ独自のブースで、関係するチームへの応援PRに務めることになるはずだ。
そしてなにより、鈴鹿では日本人ドライバーへの応援が毎年凄まじいばかりとなる。
2002年に佐藤琢磨がジョーダンで5位となった時など、ゴール直前は鈴鹿全体から悲鳴にも近い応援がわきおこり、ゴールした瞬間に大きくどよめいたように感じられたものだ。
今年はスーパーアグリF1チームが新たに参戦し、佐藤琢磨と山本左近が走るわけだが、SA06Bと呼ばれるマシンの熟成もようやく進んできたようなので、ミッドランド(スパイカー)やトロロッソとガチンコ対決して、お客さんを盛り上げてくれることを期待したい。
もちろん実況する僕は、基本的に中立の立場で放送しなくてはいけないのだが、日本人ドライバーだけはどうしても贔屓目に見てしまい、知らず知らずのうちに応援してしまっている、という場合が多い。
前述の2002年の琢磨の活躍などは、琢磨が5位でゴールした瞬間に、無意識のうちに「バンザ~イ」と叫んでいたようだ。
今年もまたそんなレースを見せてくれることを期待したい。


今日4日(水)に都内のホテルで行われた、ブリヂストン・プレス・ミーティングで、鈴鹿への抱負を語るスーパーアグリ・チームの面々。
是非今期最高の結果を残してもらいたい。

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投稿者 中島秀之 : 12:17 | コメント (0) | トラックバック

いよいよ日本グランプリ! その2

いよいよ今週末に迫ったF1日本グランプリ。
皇帝シューマッハ最後の日本GP、そして鈴鹿最後のグランプリという見逃せないレースだ。
我々Pit-FMは、1987年に鈴鹿でF1が初めて開催された時から、一度も休むことなく放送を続け、今年でF1中継20回目となる。
いや正確には、1994年と1995年にTIサーキット英田(現岡山国際サーキット)で行われたパシフィックGPでも放送を行ったから、22回目のF1放送になるはずだ。
このうち僕がメイン実況を担当したのは、昨年の放送までで12回。
今年の放送で13回目となる。
またレポーターとして参加した回数も含めると、今年で18回目の出演となる計算だ。
ずいぶん長いことやってきたもんだと感慨深いが、何回やってもF1の中継だけは、いつもより緊張するし、それだけにやり終えた時の達成感は大きい。
ところでこの長いPit-FMの歴史の中で、ずっと変わらなかったものがひとつある。
それは、F1の時にだけ着用する、Pit-FMの青いシャツとトレーナーだ。
実はあれ、今から15~20年ほど前に支給されたものを、大事に大事に使ってきたものだった。
でもさすがにボロボロとなってきて、ここ数年ずっと「新調しましょうよ!」と言い続けてきたのだが、なかなか実現できずにいた。
それが今年、ついにリニューアルされることが決定したのだ。
まだ僕は現物を見ていないし、どんな色のどんなデザインかも知らないのだが、当日着用するのが楽しみで仕方ない。
カッコいいものだといいなぁ。

ところで今年の放送体制だが、昨年同様、解説にモータースポーツジャーナリストの梅原康之さん、ゲスト解説にレーシングドライバーの伊藤大輔さん、総合進行が茂山哲平さん、レポーターが岩澤昌美さん、そして実況が僕中島秀之でお送りする。
またお馴染みのレーシングカーデザイナー、由良拓也さんにも、ゲストとしてご登場いただく予定だ。
金曜日午前のフリー走行から、決勝レースまで、全ての模様をお伝えしていく予定なので、鈴鹿に観戦にいらっしゃる方は、絶対にFMラジオをお忘れなくお持ちいただきたい。
またレンタルラジオも御用意してはいるが、数に限りがあるので、お早めにグランドスタンド裏のPit-FMブースの方にお越しいただきたい。


昨年の放送室の模様はこんな感じ。今年も梅原さんと大輔選手が、わかりやすく、楽しい解説をしてくださるはずだ。
僕が着ているのが、20年近く大切に使ってきたPit-FMのユニフォーム。今年は一新される予定。

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投稿者 中島秀之 : 01:17 | コメント (5) | トラックバック

2006年10月02日

いよいよ日本グランプリ! その1

昨日のF1中国GPの決勝レースをご覧になっただろうか?
いやはや、なんとも凄まじいばかりのレースだった。
ミハエル・シューマッハの勝利への執念も見事なら、フェルナンド・アロンソの意地の走りも鬼気迫るものがあったと思う。
シューマッハ優勝、アロンソ2位で、ついにドライバーズポイントは両者同点で並んだ。
シューマッハ7勝、アロンソ6勝。
もし今週末の鈴鹿で、シューマッハが優勝し、アロンソがノーポイントに終われば、その時点でシューマッハの8度目のチャンピオンが決定する。
条件的に見ればかなり可能性は低いが、鈴鹿がシューマッハ最後の戴冠の現場となる可能性がこれでできたわけだ。

一方この週末にトヨタから発表があり、来期から行われる富士スピードウェイでの日本グランプリが、5年契約であることが公となった。
鈴鹿サーキットは来期のF1開催断念を表明しているが、それ以降は「粘り強く交渉していく」と発表している。
だが、FIAは1国1グランプリの原則を更に徹底しようとしており、よほどの事情でなければ、富士と鈴鹿で2レース行われる可能性は低い。
ということは、少なくともあと5年は、鈴鹿でF1を見ることができない、ということだ。

史上最強のチャンピオン、ミハエル・シューマッハの最後の日本での走りと、真のドライバーズコースとして名高い鈴鹿での(ひとまず)最後のグランプリ。
これは絶対に見逃せないレースと言えるだろう。
運良くチケットを入手できた方は、絶対に鈴鹿に足を運んでいただきたい。

もちろん僕は、鈴鹿サーキット内で流れる場内FM放送、Pit-FMで、メイン実況を担当する。
今年は久々に、金曜日の最初の走行から、全てのセッションの模様で放送を行う予定となっているので、観戦に行かれる方は、絶対にFMラジオをお忘れなくお持ちいただきたい。
なお放送内容などに関しては、これから毎日このブログでご紹介していくつもりなので、お楽しみに。

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投稿者 中島秀之 : 12:34 | コメント (2) | トラックバック

2006年10月01日

エクセルのタイヤを交換!

先日お伝えした、愛車ロータス・エクセルのタイヤ交換に困っている一件、なんとか解決することができたので、ご紹介しよう。

これまでエクセルが履いていたタイヤに、スリップサインが出てしまい、交換しなくてはいけなくなった。
ところが215/50-15という、今では殆ど需要のないサイズのため、メーカーに設定がなくなってしまって、交換したくてもできなかったのだ。
最近まで設定のあったダンロップのSPスポーツ9000は既に絶版で、メーカー在庫も販売店在庫もゼロ。
そして最後の頼みの綱、ヨコハマ・グランプリM7Rについて、ヨコハマ・タイヤさんに電話でうかがったところ、「廃盤になってはいませんから、在庫はありますよ。ただしその在庫が終われば、再生産されるかどうかはわかりませんが・・・」とのお話。
そこで編集部から一番近い販売店である、城南ヨコハマタイヤ販売さんに取り寄せていただき、交換もお願いした。
城南ヨコハマタイヤさんは、昔からヨコハマタイヤのレース活動を支えてきた老舗で、今も先代が新車で購入したというトヨタ2000GTが店頭に飾ってある。
タイヤ交換に関しては非常に丁寧な作業が印象的で、2時間ほど時間がかかったが、見事なプロのお仕事を見せていただいた。
ところでエクセルだが、ロータスマークのセンターキャップが割れやすいとのことで、キャップを取らなくても操作できるバランサーでバランス取りしていただくなど、かなり気を使っていただいた。
今回は、10年以上前のものが着きっぱなしになっていたスペアタイヤを含めて、5本を交換していただき、バルブも新しくして、全部で78,750円也をお支払いした。
そうそう、気になるM7Rの製造年だが、ちゃんと2006年製造のものだったので安心した。
で、交換した後の印象だが、さすがに7年2万キロ以上走ったタイヤから換えたので、乗り心地もステアリング・インフォメーションも激変した。
こんなことならもうちょっと早く交換しておけば良かったかも。
それにしても、次に交換する時には、もうこのサイズのタイヤはなくなってるかも知れないなぁ・・・。

これまで履いていたBSグリッド2には、しっかりスリップサインが出ていた。
(写真はクリックすると大きくなります)

城南ヨコハマタイヤ販売さんで交換作業をしていただいた。後ろに同社の動く看板(?)、ワンオーナーのトヨタ2000GTが見える。

なんとか215/50-15の設定があったヨコハマ・グランプリM7R。

M7Rを履いたエクセルは、なかなかカッコ良かった。もちろん古いタイヤから交換したため、乗り心地はすばらしく良くなった。

投稿者 中島秀之 : 19:00 | コメント (2) | トラックバック


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