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2007年08月31日

押し入れの中はタイムマシン

このブログ6月12日付けの、「床の間に手拭い!?」 でご紹介したのだが、ウチの京町家の1階にある押し入れの壁に、古い新聞が貼られていた。
おそらく昭和25年12月29日のものだと思うが、60年近くそこに貼りっぱなしになっていたことになる。
その押し入れは、伯母が亡くなってから一度も整理したことがなかったため、先日行った時に整理したのだが、荷物を外に出してみたら、先日見えた箇所だけでなく、押し入れの内側ほぼ全体に古い新聞が貼ってあるのがわかった。
何枚かは日付が確認できるものがあり、昭和25年(1950)年12月23日と読めたから、やはり最初に発見した新聞と同じ時にここに貼られたようだ。
せっかくなので(?)、どんなものかをご紹介しよう。

上左の写真が以前ご紹介したもの。昭和25年12月29日付けの夕刊京都紙で、「米、対日講和あくまで推進」とある。上右は同じく12月23日付けで、映画の広告が面白い。「お正月は大映だ 紅蝙蝠 長谷川一夫」などの文字が見える。


上左は社会面のようで、「五軒長屋将棋倒し」といった記事も見えるが、「心の重荷今晴らす 出来心の主婦が罪を謝し代金」「男を刺し服毒」「多い桃色遊戯」など、終戦から5年でこんな事件が報道されるようになっていたのかと驚く。上右では「丸物」というデパートかスーパーの広告「歳末 呉服 雑貨 食料品 謝恩市」が面白い。価格は当時の物価がわかるし、驚いたことに「スキー用品各種充実」の文字も見える。終戦から5年で、京都からスキーに行く人が、少なくなかったということなのだろう。


上左は12月26日付けの社会面のようで、「その后」という連載記事では「京都駅 仮駅も一と月で完成」という文字が見える。上右は昭和26年1951年4月11日付けの京都新聞で、他より4ヶ月ほど遅い新聞なので、貼ったのが違う日だったかも知れない。春らしく社会面に「私立高校に春めぐる」といった記事があり、「市電でオギャア」といった記事も見える。プロ野球の結果も出ており、人気があったことをうかがわせる。

さてこれらの新聞だが、とりあえず押し入れの壁にそのままの状態で残しておいた。
押し入れを開けるとタイムマシンに乗れるような気がして、剥がす気になれなかったのだ。
土壁を塗り直す時まで暫くはこのままにしておこうと思っている。

ところで、以前これもこのブログでご紹介した、元クリッパーの田口さんがプロデュースしている日経新聞系のウェブサイト「G-Style」で、先日ウチの町家に来た時に撮影した写真を使用した記事の連載が開始された。
「編集部京都町家潜伏記」 を、是非ご覧いただきたい。

投稿者 中島秀之 : 2007年08月31日 00:01

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