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2007年12月05日
京町家をレストア中! その16(Part.1)
一昨年亡くなった伯母が住んでいた、築80年になる京都の町家を維持していることは、このブログで以前からお伝えしている。
で、これも以前からお伝えしているが、この町家は昭和41年、1966年に、当時風にあちこちがリフォームされており、今の目で見ると、その部分は中途半端に古臭いだけで魅力がないため、本来の町家の姿に、少しずつレストアをている。
その模様はこれまでに細かくお見せしてきたが、久々にまた少し手を加えた箇所があるので、ご紹介しておこう。
今回手を加えたのは、下の間取り図で、「ミセ」と「オク」と「玄関」と書かれた部分の壁。
(間取り図、写真とも、クリックすると大きくなります)
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実は「オク(1階の奥の間)」は昭和41年の改装でも手を加えなかった部屋で、天井も壁も当時のままの状態が保たれていた。
ところが、長い間塗り替えをしなかったため、土壁がアチコチ、ボロボロと剥がれ落ちてきてしまっており、一部隙間というか穴が開いてしまっているような箇所もあった。
そこでまずは、この土壁を塗り直してもらうことにした。
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上が「オク」の壁の傷んだ箇所。左の写真は天井に近い部分で、かなり薄汚れた状態の上、土が一部剥がれ落ちてしまっているのがわかる。また右の写真は床の間の横の部分で、下部が穴が開いたようになってしまっている。
一方、これとは別に、前から気になっていたのが、玄関から入ってすぐの「ミセ」と呼ばれる小さな部屋の壁。
こちらは昭和41年に、当時流行した、土壁の上にそのまま合板(ベニヤ)を打ちつけてしまうやり方で、改修されていた。
そこでこのベニヤを剥がしてもらい、土壁をやはり塗り直してもらうことにした。
ただ問題なのは、やはり昭和の改修で、玄関が大きな引き戸となり、その戸袋が部屋にはみ出していることだった。
というのも、この部分はベニヤがそのままついているだけで、内側に土壁は存在しない。
ベニヤの上に土壁を塗る、というか作ることは不可能なので、ここはそのまま残すしか方法がないかも知れないのだ。
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上の写真が「ミセ」の玄関側の状況。ご覧のように壁は風情のないベニヤとなっている。
また玄関から入ってすぐのところが、引き戸の戸袋になっており、壁から少しだけ手前に出っ張っている。この部分には、昭和の改修の際に、スチールと樹脂でできた飾り棚が設けられ、地方の民芸品などがのっかっていた。
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上左は、「ミセ」の、玄関とは反対側にあたる便所側の窓と壁。ご覧のように、空気を通す小さな窓が、本来の窓の上に設けられており、この部分の建具などは当時のままだった。
この風通し用の窓は、玄関の上(写真右)にもあり、こちらも、小さな建具と窓は当時のまま残されていた。
この風情ある小窓も、周りがベニヤの壁では、目立たないし、もったいない。
さらに、もうひとつ気になっていたことがある。
それは玄関の右側にある、出っ張った部分。
靴べらや傘などがかけられているこの部分は、やはり昭和の改修の際に、「ダイドコ(茶の間)」を「ミセ」側に拡大する際、ついでに冷蔵庫を置く場所として、玄関側に出っ張らせたものだった。
現在は電子レンジ(昭和45年製だが)などがこの部分に置かれている。
その裏側が、ベニヤ板の壁として、玄関にむき出しになっているわけだ。
これも、周りの土壁に合わせた雰囲気にしてしまいたい。
さてどうしたものか。
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上の写真が、玄関の右側にはみ出している部分。ご覧のように、ベニヤ板そのままで、町家の風情にはそぐわない。
というわけで、上記のような気になる部分を、例によって、京町家作事組のメンバーである堀工務店さんにお願いして、直していただくことにした。
社長の堀さんは、実は昭和41年の改修を行った大工さんのご子息で、お父さんが当時風にリフォームしたものを、息子さんが元の姿に戻しているわけである。
なんとも、京都らしいと言えば京都らしいが・・・。
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「ミセ」の部分のベニヤ板が剥がされると、ご覧のように、元の土壁が姿を現した。
さてこれがどんな風にレストアされたのかは、次回ご覧いただこう。
投稿者 中島秀之 : 2007年12月05日 00:50
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