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2008年05月07日
新緑の京都へ(その1)
20年ぶりくらいに、ゴールデンウィーク後半の連休に何も仕事がなかったので、またも京都の家に行ってきた。
1ヶ月前にお花見に来た時から、季節は大きく変わり、すっかり新緑が広がっていた。
もっとも、3日と4日は最高気温が30度を超え、心地よいというより、猛烈に暑かったのではあるが。
それでは数回に分けて、新緑の京都の模様をご紹介しよう。
まず5月3日は、午前中から下鴨神社に行ってきた。
下鴨神社は、ウチの町家から一番近い京阪丸太町の駅から一駅、終点の出町柳駅から歩いて10分ほどのところにある神社で、周囲は糺の森という鬱蒼とした森に囲まれている。
創設は西暦の紀元前にまで遡ると言われ、世界遺産にも登録されている。
5月になるとこの神社が賑やかになるのだが、それは京都三大祭りのひとつ、葵祭が行われるからで、メインとなる平安絵巻を再現する行列は15日に行われる。
その幕開けを告げるイベントが、3日に行われる「流鏑馬神事」だ。
そう、弓を持った人が、馬を走らせながら的に矢を射る、あの「やぶさめ」である。
これを見るためにやってきたわけだが、神社の参道には11時過ぎに到着。
早くも始まっていた行列に並び、12時から販売される、2000円(800円のプログラム付)のチケット(椅子に座って見られる券で、これを買わなくても立って見ることは可能)を入手した。
全長500mほどの、森の中の馬場に、100mおきに3つの的があり、席はそのどれかの近くを選ぶようになっているのだが、僕は最もスピードが出るであろう「三の的」の前に陣取ることにした。
荷物を椅子の上に置いて、いったん食事に出かけ、その後1時過ぎに神社の本殿前で行われるセレモニーを少し見てから、馬場脇の席に戻って、開始を待つ。
2時半頃からようやく馬場に公家風装束の人々が登場。
様々な人が何度か馬場を行列で往復した後、いよいよ流鏑馬が開始された。
最初の3人の射手(いて)は、古式ゆかしい公家装束に身を包んだ優雅ないでたち。
ところが、最初の射手の演技(?)を見て驚いた。
横幅僅か三尺五寸の狭い埒(らち)の上を、全速力で馬が走り、馬上の射手は3つの杉板の的に向け次々と矢を放つのだから、その迫力たるや、想像を遥かに上回っていたのだ!
僕の席からどう見えるかというと、まず二の的を終えた(観客の歓声で命中したかどうかわかる)射手と馬が、物凄いスピードで近づいてくるのがわかる。
射手は馬上で、「イン、ヨー!(陰陽の意)」の掛け声と共に、背中から矢を取り出して弓に装てん。
その間も馬はフルスピードで走っており、あっと言う間に三の的が接近。
ギリギリのタイミングで射手は矢を放ち、その直後、三の的がパカーンという乾いた音とともに真っ二つになって下に落ちるという具合(命中すればだが)なのだ。
当たれば当然、周りの観客からウォーという歓声と共に大きな拍手が起きる。
目の前でこれが見られるのだから、いや、もう実に楽しいし、ワクワクしてしまう!
ただし、三つの的全てに命中させるのは極めて難しいようで、特に二の的を外す射手が多い。
中にはひとつも当てられれずに終わる射手もいる。
で、4人目からは、武家装束の射手に変わり、最終的には5頭の馬で20名の射手が一度ずつ演技した。
因みに3つとも命中させられたのは僅か2~3名だったが、三の的を落としてパーフェクトだった射手には、観客からより大きな拍手が送られていた。
優雅ななようで、実に勇ましく、見ているだけでワクワクできる、この流鏑馬神事。
終了時間は4時半近かったので、ほぼ丸一日かかることになるが、機会があったら是非一度ご覧になられることをお勧めする。
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上左は、本殿手前の舞殿で行われた「社頭の儀」。お払いや雅楽の演奏などがある。右は馬場の前に陣取った観客の様子。お金を払うと、椅子席(前から3列)に座れる。自由席は立ち見。
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(上左)今回から馬場中央にある馬場殿に向かう馬車も登場。なぜか御者の一人は外国人女性。後ろに乗るのは、今回の長官代役である山田京都府知事。(右)また行列の中には、なぜか地元選出の前原元民主党代表の姿も。
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雅楽隊や子供の巫女、神官、そして今回の主役たる射手を始め、様々な人が馬場を行列。
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オレンジ色の公家装束の人は、最初の射手。持っている弓の大きさや、衣装の裾の長さなどに驚く。右は馬に乗って、馬場末から馬場元に向かう時。表情が一層引き締まっているのがわかる。
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これは3番目の射手。この人までが公家装束で、後ろに歩く4番目と5番目の射手を始め、残りの射手は皆武家装束を纏う。
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暗い森の中、コンパクト・デジカメで撮影しているので、見にくい写真で申し訳ない。3人の射手の三の的付近の状況をご覧あれ。上左は最初の射手で、三の的に見事命中。大きな拍手を受けた。因みに射手の方々は全国から選ばれた方のようで、京都出身者は殆どいなかった。
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下鴨神社周辺の情報も少し。上左は、みたらし団子の元祖と言われる、加茂みたらし茶屋。ここの加茂みたらし団子は、東京で食べるものより小ぶりで、香ばしくておいしかった。右は木の玩具の専門店、糺の森のハリネズミ。欧州製の凝った造りの商品が多く、大人もかなり楽しめる。
投稿者 中島秀之 : 2008年05月07日 16:52
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