« 英国旅日記2008(その6) | トップ | 英国旅日記2008(番外編) »
2008年09月04日
英国旅日記2008(その7)
4年ぶりに出かけたイギリスでの模様をお伝えしている、英国旅日記2008。
最終回となる今回は、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの模様(Part.2)をお届けしよう。
7月11日
以前から一度見てみたかった、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの取材に出かけた。
今回は、スポーツ・プロトタイプカーやラリーカーなどで、気になったクルマをご覧いただこう。
![]()
![]()
今年はローラ創立50周年で、それを記念した特別なクラスが設けられていた。左は1967年式のローラ-シボレーT70スパイダーMk3B。CAN-AMでジョン・サーティースが乗ったマシンだ。CAN-AMカーとしてはこの他に、マクラーレンM8FやAVSシャドーMk1なども走行した。T70の左に見えているアルミ地肌のマシンは、ローラの最初のマシンである1958年式のローラ-クライマックスMk1だ。右の写真は1979年式のローラ-コスワースT297。日本の富士GCなどでも活躍したT290/280シリーズの後期モデルで、現車はル・マンに5回出場したヒストリーを持つ。奥にもう1台、独自のカウルをつけた黄色いT290が見えているが、これはイタリアのテクノ・エンジンを搭載した変り種。
![]()
![]()
左は、1971年シーズン用(製造は1969年)のフェラーリ512M。ティーポ本誌でも紹介しているが、ちょっと詳しく紹介すると、現在の所有者はエイドリアン・ニューウェイ(名F1デザイナー、現レッドブル)で、本人がドライブした。もともと512Sとして作られたもので、スクーデリア・フィリピネッティが使用した個体。1970年の富士インター200マイルレースで、ジャンピエロ・モレッティのドライブで優勝(512S)した個体でもある。その右にはランチア・ベータ・モンテカルロのグループ5仕様が見えている。右の写真は、ヒルクライムコース後半部分を駆け抜ける、1968年式アルファ・ロメオ ティーポ33/2デイトナ。同年のデイトナやル・マンで、ポルシェを破ってクラス優勝したマシンだ。この個体はムゼオ・アルファ所有車両。
![]()
![]()
左は1982年のランチアLC1。この年から始まったグループC規定ではなく、敢えて経験豊富なグループ6仕様として製作され、ポルシェ956と激しく戦ったマシン。この個体は、パトレーゼ/ファビ組が、ムジェロ、スパ、富士でドライブしたもの。右は1989年のザウバー-メルセデスC9。J-L・シュレッサー/ヨヘン・マス組が乗り、WSPCチャンピオンを獲得した個体で、今回はマス本人がドライブした。
![]()
![]()
左はローラがシャシーを開発したニッサンR90CK。1991~93年に、JSPCでノバ・エンジニアリングが走らせた、フロムエー・ニッサンそのもの。右は2003年のル・マンで優勝した、ベントレー・スピード8。ワークスからの参加で、もちろんクリステンセンらが乗って勝利した個体そのもの。今回はデレック・ベルがドライブした。
![]()
![]()
左は1975年式トライアンフ・ドロマイト・スプリントの、ブリティッシュ・レイランド・ワークスカーと、パトリック・モータースポーツが1978~79年にブリティッシュ・サルーンカー選手権で走らせた、ミニ・クラブマン1275GT。前者はアンディ・ロウズやデレック・ベルが英国選手権やETCで走らせた車両で、後者はリチャード・ロングマンが2年連続でタイトルを獲得した車両。今回はロングマン自身がドライブ。右は、今年のBTCCでチーム・ハーフォードが走らせているホンダ・シビック・タイプR。ドライバーはトム・チルトン。
![]()
![]()
左は、コース後半部分とダートコースがある、丘陵上部に向かう途中にある売店。こんな感じで、飲み物や食べ物を売っているので、お天気さえよければ、気持ちよく食事できる。右は、丘の中腹から、ダートコースのスタート地点まで、観客を連れて行ってくれる、乗り合いトラクター。雨が降るとぬかるみになり、普通のクルマでは行けないため、こうした客車を牽引する大型トラクターが5~6台用意されている。
![]()
![]()
フェスティバル・オブ・スピードの会場には、ヒルクライム・コースの他に、ダートコースも併設されている。そこでは期間中ずっと、往年の名ラリーカーがとっかえひっかえ走り回っている。古くはミニ・クーパーから、数年前のWRCマシンまでが、ドリフトしまくっているのだ。ストラトスや037やデルタ、クワトロや5ターボ、205T16やRS200や6R4、セリカやインプやランエボ、フォーカスやクサラなどなど、その顔ぶれは多彩。残念ながら僕のカメラの腕が今イチだったせいで、うまく撮影できたのはこの2台くらいだった。左は1964年のミニ・クーパーSモンテカルロ・ラリー仕様で、ラウノ・アルトーネンの車両。今回はご本人もドライブした。右は1977年のフォード・エスコートMk2 RS1800。エスコートは歴代モデルがそれぞれ複数出場していたが、このロスマンズ・カラーは印象的だった。
![]()
![]()
フェスティバル・オブ・スピードには、家族連れの観客も多く、お子チャマ向けにこうしたマシンもちゃんとコースを走行する。もっとも日本では「チキチキマシン猛レース」として知られる「Wacky Races」を見て育ったのは、お父さんの世代のはずで、どちらかというと、大人に受けていた気がする。ちゃんと11台全部が用意されており、それぞれきちんと扮装したキャラクターが乗っている。左はコウモリボスのドライブする4番クロイツェルスポーツで、後ろに6番タンクGTが見えている。右は、スタート地点で談笑する、9番ハンサムV9のキザトト君(広川太一郎さんのご冥福をお祈りします)とコウモリボス。後方6番タンクGTでは、軍曹が新兵にお説教中(?)。
![]()
![]()
左は、前から順番に、モンスターとドラチビの乗る2番ヒュードロクーペ、ミルクちゃんの5番プシーキャット(何故か助手席に8番ポッポSLのクマッ八が乗ってる!)、そしてゼロゼロマシンと続く。右はブラック魔王とケンケンが乗る00番ゼロゼロマシン。ブラック魔王は似てるような似てないような・・・。あ、後ろに1番ガンセキオープンが見えているけど、写っているのは、タメゴロー? それともトンキチ?
![]()
![]()
会場内には様々なショップが出展しているのだが、一番驚いたのはここ。F1関連グッズを売っていて、その目玉が、左の写真のスーパーアグリSA06。フォードV10エンジン付きで値段はASK。この他、メカニックウェアやレーシングスーツ(山本左近用あり)もあったし、右の写真のようなリアカウル(80万円くらい)も売られていた。
というわけで、丸1日すっかりイベントを堪能して、深夜にホテルに帰った。
翌7月12日、お昼前にロンドン市内のハロッズでお土産を買い、夕方の便で帰国の途に着いた。
投稿者 中島秀之 : 2008年09月04日 13:46
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.hobidas.com/blogmgr/mt-tb.cgi/38623
コメント
凄いですね!
βモンテカルロのGr5!
カッコイイです。
モンテカルロは、つい最近まで近所にありました!
投稿者 695SS : 2008年09月04日 22:24
やっぱりあるところには有るんですね?
亜久里さんファン垂涎の逸品ぞろいなのも流石イギリスです
投稿者 変態ブラザーズ弟 : 2008年09月05日 06:08
BSフジで今年の様子が放送されてるので、ナカジ~さんが映ってないかと探してますが・・・
かつて、赤坂のホテルニューオータニで開催されていたイベントは2~3年で終わりましたが、お台場で開催されてるイベントが長く続いて、グッドウッド~に少しでも近づけるようなイベントになっていってほしいですね。
1回目のレポートでは、映画007で登場したマシンが紹介されてて、興味深かったです。
投稿者 かむかばー : 2008年09月07日 20:29
ナカジ~さん毎度どもです。
"グッドウッド"はやっぱり一度は観たいイベントですよね。
欧州米国日本問わずその時代のキラ星のマシンとドライバーが
一堂に会するんですからねぇ。
投稿者 特・名機某 : 2008年09月08日 19:07
695SSさん、ベータ・モンテカルロのGr.5仕様は、935や3.0CSLなどのドイツ車とは違う、迫力と優美さがありますね。このクルマはロングテールの高速仕様でしたが、ジーロ・ディ・イタリアに参戦(あのジル・ビルヌーブとディディエ・ピローニもドライブした!)した、ショートテール仕様もカッコいいんですよ。
弟さん、スーパーアグリ関連のものは、資産の処分を任されたダニエル・オーデット経由で放出されたもののようです。チームウェアのひとつも買っておいて、亜久里さんにサインしてもらえばよかったかな? と、今になって思ってます。
かむかばーさん、お台場のイベントは、もう少し車両が走るコースが長いといいんですけどね。それから、もう少し古いマシンとドライバーにご登場いただきたいところです。もっともその辺りは、タイムマシーン・フェスティバルやヒストリック・オートモビル・フェスティバル・イン・ジャパンの担当という感じでもありますけどね。
名機某さん、フェスティバル・オブ・スピードは、古いものから新しいものまでが一度に見られることも魅力です。日曜日にはルイス・ハミルトンやジェンソン・バトンが自分のF1マシンをドライブしたようですし(僕は金曜だけの見学だったので)、過去と現在がシンクロしているところがいいですよね。
投稿者 ナカジ~ : 2008年09月09日 12:14

