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レース カテゴリー

2008年03月17日

ご意見ありがとうございます

前回のブログを見ていただいた皆さん、いろいろとコメントをいただき、どうもありがとうございます。
厳しいご意見も、ありがたく拝見しました。
今回の件で改めて思っているのは、僕やスズケイさんが中継に出ているかいないかが問題ではなくて、レースファンの方が楽しめる放送が行われているかどうかが、重要な問題だということです。
ですから、新体制での放送を、レースファンの皆さんが楽しんで見られているのであれば、全然問題ないというか、素晴らしいことだと思っています。
前回はちょっと厳しいニュアンスというか、不満がある(まぁ自分とスズケイさんが出演できないのはもちろん残念ではありますが)ような書き方になってしまい、申し訳なく思っています。
で、それを踏まえた上で、僕はやはり、レースファンの皆さんのテレビ中継に対する思いを、なんらかの形で主催者に伝えて欲しいと思っています。
賛否両論どちらでも、それを伝えることで、少しずつファンが望む形に変わっていってくれると思いますからね。

個人的には、一定時間に編集したものを地上波やBSで流すレース番組と、生で最初から最後まで放送するCSのレース番組とでは、音声を変えた方がいいと思っています。
F1の中継でもわかるように、それによって、お互いの特徴がより鮮明になると思うからです。
もっとも、これも様々な事情があって、スーパーGTでは現在ではできなくなっています(2006年はこれでしたが)から、現状では、どこかで妥協点が必要なのはわかります。
そして、それが今回の変更の理由だろうという推測もつきます。
ただ、やはり個人的には、どういう放送をファンが望んでいるのかを、きちんとリサーチした上で、番組作りの方向性を決めて欲しいというのが正直な気持ちです。

僕は、レース中継の醍醐味は、(それが録画の放送であっても)、ライブ感というか、今何が起きていて、その背景には何があるのかを、映像を見ながら推理していくような部分にあると考えているところがあります。
ですから、レース中に様々な情報、例えばドライバーのインタビューが入ったり、ピットレポートが逐一入ったりする番組(もちろんその状況が整っていればですが)が好きなんでしょうね。
たぶん、それに共感してくださる人もいるでしょうし、そうでないという方もいらっしゃると思います。
それぞれの意見があって当然だと思いますし、自分はこう思うという意見は、是非大切にして欲しいと思います。

なお今回の件で、いろいろと不快な思いをされた方がいらっしゃいましたら、心からお詫び申し上げます。
まぁ、今後はサーキットに行く機会が減るとは思いますが、何度か観戦にはいこうと思っていますし、別の海外のレースで放送に携わることもあると思いますので、今後とも是非よろしくお願いします。
またJ SPORTSは、限られた予算でモータースポーツに力を注いでくれているCS局ですから、僕が言うのも変ですが、是非これからも応援していただければと思います(解約したりしたら損をする発表が、今年あるかもしれませんよ!)。
あ、もちろんスーパーGTシリーズも、これからもっともっと面白くなるでしょうから、今まで以上に応援してください。

投稿者 中島秀之 : 16:57 | コメント (6) | トラックバック

2008年03月13日

私「クビ」になりました!

いよいよ今週末からモータースポーツ・シーズンが開幕となる。
F1はオーストラリアで開幕戦が行われるし、国内も鈴鹿でスーパーGTの開幕戦が行われる。

だが残念ながら、僕は鈴鹿に行く予定がない。
実は、1997年以来11シーズンにわたって務めてきた、スーパーGTのテレビ中継のレポーター役を「クビ」になったのだ。
とりあえず経緯を説明しておくと、先月末に、昨年からスーパーGTのレース中継の制作を担当している、制作会社(日テレ系のW社)のプロデューサー氏から電話があり、「申し訳ないのですが、出演していただけなくなりました」と伝えられた。
それ以前に、JSPORTSの担当プロデューサーから、「どうもそういう方向らしい」とは伝えられていたので、あまり驚きはしなかったものの、「長年GTの中継に携わってきたのに、ずいぶんあっさりしたもんだな」というのが正直な感想である。
で、両プロデューサー氏に聞いた話を総合すると、「制作サイドとしては、これまで通りのメンバーでやりたい旨を伝えたのだが、GTPのS専務が頑として譲らなかった」ということである。
僕はこのS専務とは全く面識がないのだが、昨年GTA委員会の要望により加わった方だそうで、元日テレ・BS日テレのプロデューサーだった方だそうだ。
GTPというのは、GTA委員会のプロモーション/メディア関連の仕事を統括する別組織で、当然テレビ中継もここが統括することになっている。
でまぁ、僕の後任は誰がやるのかを聞いたところ、「昨年までARTAでキャンギャルをやっていた女性で、英語が話せる人のようです」とのこと。
ま、金曜日からあっちこっちパドックを渡り歩いて情報を仕入れ、なるべくレース中継を面白くしたいなんて考えるようなレポーターが、時代遅れということなんだろう。
それはそれで仕方ない。
そういう考えの人だっているんだから。
ところが、その数日後、解説の鈴木恵一さんも番組を外れることが決定した。
恵一さんも9シーズンにわたり、中継の解説を務めてこられた。
現役時代はGT500での優勝経験もあり、GT300では長く最多勝記録を保持し続けた、職人肌のドライバーだった。
それゆえ、恵一さんのレース中のコメントは重く、まさに「ご意見番」的存在だっただけに、降板は実にもったいない。
しかも驚いたことに、恵一さんの後任は、松浦孝亮選手だそうだ。
ドイツF3などを経てアメリカのインディカー・レースに挑戦していた孝亮選手は、以前僕が実況するF3の番組にゲスト解説として出演してもらったことがあるが、頭の回転も早いし、言葉もそこそこ明瞭なので、まぁしゃべることに関しては問題ないだろう。
ただ問題なのは、孝亮選手が一度もGTレースに出たことがないことだ。
ある意味特殊なレースであるスーパーGTは、実際に出場、それもできれば両方のクラスでトップグループを走った経験がないと、解説するのは非常に難しいと思う。
どうも最初は服部尚貴選手に依頼したそうだが、服部選手がレース・コントロールの仕事(モラルハザードの認定の手伝いなど)をすることになり、今期Fニッポンに乗る孝亮選手に白羽の矢が立ったようだ。
これについて僕がどうこう言う立場にないが、こうした起用は、本人が現役で、先輩ドライバーもたくさん走っていることを考えると、孝亮選手自身にも可哀相だと思う。
そんなわけで、今年はスーパーGTの現場にも、殆ど行けなくなりそうだ。
仕事が減った云々より、レースが好きなだけに、現場に行けないのは非常に残念で仕方ない。

ところで、このブログを読んでくださっているレースファンの皆さんにお願いしたいのは、是非開幕戦のテレビ中継をご覧になった感想を、主催者であるGTA委員会に伝えて欲しいということだ。
賛否どちらでもかまわないし、ご意見やご要望も添えていただけると、なおありがたい。
これまでこうした意見が主催者に届いていなかったから、今回のようなことが起きたとも思えるからだ。
昨年鳴り物入りで始まった新生GTA委員会であるから、まさかファンの意見をないがしろにはしないだろう。



そう言えば、まだ新型GT-RのGTマシンが走っているのを見たことがない。今年見られるのかなぁ?

投稿者 中島秀之 : 15:08 | コメント (35) | トラックバック

2008年03月11日

日本自動車レース工業会が発足

今日は都内のホテルで行われた、童夢S102の完成披露&日本自動車レース工業会発足発表会に出席してきた。
林みのる氏率いる童夢は、1979年に童夢・零RLで出場して以来、長くル・マン24時間に参加してきたコンストラクターだが、今年久々のブランユーマシン、S102を投入することになった。
そのお披露目がまず行われ、実車が初めて公開された。
その姿は、NA3.5リッター時代のグループCか、最新のプジョー908HDiかといった雰囲気だが、さすがに童夢らしい「攻めた」クルマに仕上がっているようだ。
エンジンはジャッドV10、ドライバーは伊藤大輔の起用が予定されているという。
林代表の目標は「ポールポジションを取ること」だそうだが、是非決勝でも(?)頑張ってもらいたい。

ベールを脱いだ童夢S102。いかにも空力性能に優れていそうなボディが特徴。3年計画で頂点を目指すとのこと。

中身は2座のF1と思って間違いない感じだ。オープントップの前作S101シリーズより、ダウンフォースは強く、重心はより前方の低い位置に設定されるという。

続いて行われたのは、林みのる氏が会長となって、新たに設立された「日本自動車レース工業会(JMIA)」の発足発表だった。
これまで日本のレースコンストラクターやエンジンチューナーは、基本的に個別に活動を続けてきたのだが、これらの会社が結束して、日本のレース産業の発展振興や、レースのレベルアップに貢献することを目標に、この会は設立された。
副会長にトムスの大岩氏、名誉会長に国土交通副大臣の平井たくや氏、理事にムーンクラフトの由良氏、戸田レーシングの戸田氏、ケン・マツウラ・レーシング・サービスの松浦氏など、錚々たる顔ぶれが揃っての船出である。
会場では、現在JMIAとして具体的に開発を進めようとしている、新しい底辺フォーミュラ(汎用モノコック使用)や、次期FCJ、フォーミュラ660(軽自動車のエンジンを使ったフォーミュラカー)などのコンセプトが公開された。
その中には、車体だけでなく、レース専用のエンジンの構想も含まれていた。
また、今後はJMIAとして、国内各カテゴリーの主催団体に、積極的に国産レーシングカーの使用を働きかけていくという。
更にJMIAとしては、国内のレースメディアの健全化にも力を入れたいとしており、林会長は、いいことばかりしか報道しない現状を厳しく非難するとともに、毎年専門誌の中から、最もいい記事と最も悪い記事を選出したいとも言っていた。
この辺りは我々としても非常に興味深いところであり、今後の動向を見守るとともに、何かお手伝いできることがあれば、是非協力したいと考えている。
いずれにしても、国内で長くレースに携わってきた人々が結束して、大きな声を出せる体制が整ったことは非常に素晴らしいことだと思う。
是非、レース界の一層の発展のために、頑張っていただきたい。

今回の発表会は、林会長がリードする形で進行。壇上に並んだ理事の皆さんは、いずれも日本を代表するレース関係者ばかりで、その影響力は非常に大きなものになりそうだ。今後はJMIAとして、様々な形でレース界に影響を与えていくことだろう。

早くも具体的に、様々な車両のアイデアが公開された。JMIAとして、特に底辺フォーミュラや、中間フォーミュラの開発に力を入れていくとのこと。

投稿者 中島秀之 : 18:08 | コメント (2) | トラックバック

2008年02月26日

田中健二郎さんを偲ぶ会に出席

22日に都内のホテルで行われた、「田中健二郎さんを偲ぶ会」に、出席させていただいた。
田中健二郎さんは、オートレーサー、ホンダ・ワークス・ライダーを経て、日産ワークス・チームのキャプテン格として活躍された元ドライバーで、高橋国光さんや北野元さんを始め、たくさんの後輩を育てたことでも知られる方だ。
その後タキ・レーシング・チームを経て、フリーのドライバーとして1971年まで活躍。
引退後は、当時最も人気のあった、富士グラン・チャンピオン・シリーズ(富士GC)のテレビ中継で、解説者として活躍。
同時に、レース専門誌で辛口の批評を連載されたり、作家・大藪春彦氏らとチーム・マグナムを結成して、レースに参戦されたりした。
僕はついに一度も直接お話しさせていただく機会がなかったのだが、富士GCのテレビを食い入るようにして見た世代で、タナケンさんの少し訛った喋り方の名解説が、今も懐かしく思い出される。
僕は、当時タナケンさんが、ベテラン・ドライバーでも危険な走りをしたり、気力のないレースをしたりすると、「彼はベテランじゃなくて、ヘテランだね」と言って怒ったり、レース主催者やサーキットになんらかの不備があった場合は、きちんとその非を視聴者や読者に伝えたりしていたことが、非常に強く印象に残っている。
まさに「レース界のご意見番」的存在で、「こうした方が正論を言えることが重要なんだな」と、子供心に感心したものだった。
はたして今の日本のレース・メディアで、こうした意見を放送したり、雑誌に掲載したりできるものがあるだろうか?
多くの方々が出席された「偲ぶ会」の会場を眺めながら、ふと、そんなことを考えてしまった。

ある意味で、僕がレースのテレビ中継に出演するきっかけを与えてくださった、田中健二郎さんのご冥福を、改めてお祈りします。
なお、僭越ながら、僕が記した追悼文が、カーマガジン4月号に掲載されています。
そちらも是非ご一読を。



高橋国光さんと北野元さんが発起人となって開催された、今回の「偲ぶ会」。
会場には、タナケンさん愛用の品や、数々の貴重な写真が展示されていた。


投稿者 中島秀之 : 12:42 | コメント (1) | トラックバック

2008年01月26日

相次ぐ訃報に涙

いつも見ているモータースポーツ専門サイトで、アンダース(アンデルス)・オロフソンが亡くなったことを知った。
22日にスウェーデンの自宅で、眠ったまま亡くなったという。
55歳だった。
アンダースさんとは、ティーポが太田哲也さんと共にル・マン24時間にチャレンジしている時に知り合い、非常に仲良くしていただいた。
このため、ティーポ・ファミリーの一員を失ったようで、なんとも寂しい気持ちだ。

アンダースさんは確か、1986年に、ボルボ・ワークス・チームの一員として、富士で行われたインターTECに参戦するため、初めて日本にやってきたはずだ。
このレースで優勝すると、日産ワークスからお声がかかり、当時まだ珍しかった「外人レーサー」として、日本で数多くのレースに出場することになる。
ヨーロッパでF3、F2とフォーミュラを経験し、その後ツーリングカー・レースに転じただけに、腕が確かなのはもちろんだが、いかにも北欧の人らしい、常に控えめで、思慮に富んだタイプゆえに、日本のレースにピタリとマッチしたのだろう。
その後は日産のワークスドライバーとして、特に長谷見昌弘さんとの名コンビで、グループAのR32GT-RやグループCカーで大活躍した。
ただ僕たちティーポのメンバーとは、1993年の秋に、イタリア・バレルンガのレースに太田さんが出場した時と、1994年に太田さんが2度目のル・マンに挑んだ際、太田さんの所属したシンプソン・チームと同じトティップのスポンサーでF40を走らせていた、エネア・チームのドライバーとして親しくなった。
翌1995年には、太田さんがル・マンでエネアのF40を、アンダースさんと、デラさんことルチアーノ・デ・ラ・ノーチェと共に走らせることになり、一気に仲良くなった。
この年は、アンダースさんが予選アタック中に、ユノディエールでタイヤバーストに見舞われたのだが、ピットに戻って冷静に状況を説明する姿を見て、なんてプロフェッショナルなんだと驚いた覚えがある。
結局この年は序盤でリタイアしてしまうのではあるが、これが縁で、1997〜1998年の全日本GT選手権GT300クラスに於ける、フェラーリF355GTによるチャレンジで、アンダースさんにご協力いただくことになる。
このF355GTによるチャレンジは、太田さんとの名コンビで、1997年のオールスター戦(もてぎオーバル)での、感動的な優勝に結実するのだが、翌年第2戦の大クラッシュで終焉を迎えたのはご存知の通りだ。
一方でアンダースさんは、その腕を買われて、1997年のル・マンには、ガルフ・マクラーレンF1GT-Rのドライバーとしてル・マンに出場する。
この年は太田さんが出場しなかったため、僕たちは取材のついでに、アンダースさんの応援をずっとしていたのだが、あれよあれよといううちに順位を上げた41号車のマクラーレンは、結局総合2位、GTクラス優勝という、大金星を挙げるのだった。
面白いのは、その優勝直後、アンダースさんを祝福に行ったら、「今夜夕飯を一緒に食べましょう」とアンダースさんが言ったこと。
祝賀会とかありそうなものだが、「いや、特にないから、行きましょう」と言うので、ティーポ初代編集長の山崎憲治さんたちと共に、ル・マン市内で小さな祝勝会を開いた。
ワインが好きで、なかなか詳しいアンダースさんのお勧めのワインで、皆すっかり酔っぱらったのを昨日のことのように思い出す。
またこの年8月の鈴鹿1000kmでも、2台のワークス・メルセデスに次ぐ3位表彰台に立ったと記憶している。
その後第一線を退いた後は、スウェーデン国内のツーリングカー・レースで日産車を走らせるチームを運営したり、若いドライバーの育成に力を注いでいたという。
山崎さんは、その後イエテボリの近くにある自宅を訪ねたり、ずっと連絡をとっていたそうだ。
突然の訃報は、本当に残念で仕方ない。
是非またお会いして、あの「真顔で言うジョーク」を聞いてみたかった。
山崎さん、太田さん、そしてJTCでコンビを組んだ木下隆之さんも、突然の悲報に驚き、残念がっている。
唯一の救いは、眠っている間に、苦しむことなく亡くなられたであろうこと。
心からご冥福をお祈りします。

それにしてもここのところ、僕の大好きな人たちの訃報が相次いでいる。
英国エージェントのマイクさん、ノリック、そして昨年末には、かつて日産ワークスのキャプテンとしてレースで活躍され、引退後は富士GCシリーズのテレビ中継の名解説者として活躍された田中健二郎さんも亡くなられたという。
健二郎さんとは全く面識はないが、僕がレース中継に携わりたいと思ったきっかけを与えてくださったお一人でもある。
改めて哀悼の意を捧げたい。


1997年の鈴鹿1000kmで、アンダースさんを取材する僕。


投稿者 中島秀之 : 13:50 | コメント (4) | トラックバック

2007年10月23日

おめでとう! ライコネン

F1最終戦ブラジルGPの中継を、今朝方テレビで見た。
結果は皆さんご存知の通り、フェラーリのキミ・ライコネンが優勝し、マクラーレンのフェルナンド・アロンソは3位、ルイス・ハミルトンは7位に終わり、大逆転でライコネンがチャンピオンとなった。
それにしても、まるで1986年の、マンセル、ピケ、プロストによる三つ巴の最終戦を彷彿とさせるような、逆転劇だった。
僕個人としては、ライコネンの王座獲得は、一番良い結果だったのではないかと思う。
と言うのも、マクラーレン・チーム内のゴタゴタに、かなり嫌気がさしていたということがある。
ロン・デニスとアロンソのあからさまな非難合戦などは、レースファンとしては見るに耐えない。
またルーキーのハミルトンが簡単にチャンピオンを獲得してしまっては、50年以上の歴史を誇るF1グランプリとはいったいなんだったのかと思えてしまう。
そんな訳で僕としては、まるでジェームズ・ハントのように、酔っぱらいで奇行が目立つこともあるが、政治的な駆け引きには無頓着で、ひとたびマシンに乗れば恐ろしくアグレッシブなライコネンがチャンピオンになってくれて、正直嬉しかったのである。
まぁ、今期のF1が近年稀に見る激戦だったのは確かで、見る側にとっては最後まで十二分に楽しめた。
来期も是非今期以上の激戦になって欲しいものである。

フェラーリのダブルタイトル獲得は2004年以来。マラネロもいろいろと政治的な争いがあるようだが、終盤戦の追い上げは見事だったと言える。

投稿者 中島秀之 : 01:08 | コメント (3) | トラックバック

2007年10月08日

なんてことだ・・・

F1中国グランプリの地上波放送を見ようとテレビをつけたら、直前のニュース番組で、ノリックこと阿部典史選手の訃報を聞いてしまった。
なんてことだ・・・。
僕は直接面識があったわけではないのだけれど、ノリックの名付け親であり大の仲良しの中尾省吾テッペーさんのお陰で、ティーポやジェイズ・ティーポの誌面には何度もご登場いただいてきた。
ティーポでは8月号の自動車世界遺産の記事の中で、ポルシェ959に関するコメントを掲載させていただいたばかりだ。
個人的なことを言わせてもらえば、あれは確か1994年のオートバイの日本GPで、僕がPit-FMの中継に出演した時のことが、今も鮮明に記憶に残っている。
その時僕は、鈴鹿のヘアピンのアウト側に当時あった、監視小屋のような放送席に陣取って、西コースの模様を伝えるレポーターをしていた。
この時初めて世界GPのGP500にスポット参戦したノリックは、世界の強豪相手にいきなり互角の戦いを展開。
レース終盤、2番手を行くミック・ドゥーハンを抜いたノリックは、更にトップを行くケビン・シュワンツを追い上げようとペースをあげた。
ところがその直後の1コーナーで転倒してリタイア。
だがこの時僕は、まだ若干18歳だったノリックの走りに、猛烈に興奮し、ひょっとしたらGP500で将来チャンピオンになるんじゃないかと思ったことをよく覚えている。
その後世界GPで3勝を挙げるにとどまったのは、本人もやや悔いの残る結果だっただろうと思うが、それでも僕たち日本人にとっては、その愛すべきキャラクタ−と爽やかな風貌で、記録より記憶に残る偉大なライダーだったと言えるだろう。
昨年はワールド・スーパーバイクに参戦。そして今年は全日本JSB1000に出場し、新たなライダー生活を始めたばかりだった。
それにしても、一般道路で急にUターンしたトラックと接触して命を落とすなんて、ノリックらしくないような気がしてならない。
まだ32歳。もっともっと長くライダー生活を続けて、伊藤真一選手のように、いや水谷勝さんのように、40になっても50になっても走り続けていて欲しかった。
なんと残念な、そしてなんと悔しい訃報だろうか。
心からご冥福をお祈りします。

ティーポ8月号で、ノリックにテッペーさんがインタビューした記事。
テッペーさん、どうかノリックにお疲れ様とお伝えください。

投稿者 中島秀之 : 02:03 | コメント (5) | トラックバック

2007年08月11日

2009年からの国内競技規則について

8月10日に、JAFオフィシャル・ホームページ内のモータースポーツニュースで、2009年からのスーパーGT GT500クラスとフォーミュラ・ニッポンの新しい車両レギュレーションの骨子が発表された。
それによると、コスト削減をメインの理由として、双方でエンジンを共用することになるという。
つまり、これまでGTでは基本的に認められていなかった、(ゼロから開発できる)レース専用エンジンの使用が認められることになるわけだ。
またエンジンの形式はV8の自然吸気で排気量は3.4リッターに規定されており、Fニッポンでは従来通り10300rpmのリミッターが装着される。
一方GT500に関して言えば、駆動方式を基本的にFRに限定するという文言が入っており、これはDTMと同様に、エンジン、ミッション、ブレーキなどを共通部品として、コストを下げる目的があると思われる。

さて、これまでフォーミュラカーとスポーツカーやGTがエンジンを共用した例は、極めて少ない。1990年代初頭に、FIA主導でグループCカーによるプロトタイプカーレースが、3.5リッターNAエンジンとなり、F1と同じになったことがあるくらいだ。あの時は、グループCのコストが逆に高騰したため、参加メーカーが思ったほど集まらず、グループCそのものが消滅してしまった。もちろん今回の新規定は、コスト削減を主眼においてのもので、あの時の轍は踏まないだろうが、一抹の不安があるのも事実と言える。

個人的に気になる点をいくつか挙げると、ひとつは、GT500クラスに、新たなメーカーやプライベーターが参加しにくい、というか事実上参加できなくなってしまうのではないかという懸念がある。例えばアウディが、ディーゼル・エンジンを搭載したR8の改造GT車を作ったとしても、またマツダがロータリー・エンジンを搭載するRX8ベースのマシンを参戦させたくても、この新規定では参加できないことになる。
またレースの世界でも、世界的にエコロジーが重視される傾向にあり、既にル・マンはエコ対決の様相を呈しているし、今後トヨタはハイブリッドのレースカーの開発に力を入れるものと思われている。こうしたエコを意識したレースカーも、新規定では参戦を拒否されることになる。
更に、これまでスーパーGTでは、ある特定の車種だけが速かったり、逆に遅かったりした場合、様々なアイデアで性能の均一化を図ってきた。だが新規定では、各部の共有化が進むものと思われ、こうした性能の均一化を図りにくくなるだろう。仮に3メーカーのうち1社のエンジンだけが、性能的に突出していたり、逆に遅れていたりした場合、どのような判断をするのだろうか。
この問題はエンジンを流用するフォーミュラ・ニッポンにも当てはまり、おそらくニッサンもFニッポンに参戦することになるのだろうが、これまでフォーミュラ・エンジンの経験がないニッサンが、性能的に少し遅れたりした場合は、どうなるのだろう? ニッサンがエンジンをFニッポンに供給した場合、現在Fニッポンでトヨタ系トップチームであるインパルは、当然ニッサン・エンジンを採用することになるはずなのだが・・・。
Fニッポンで言えば、まだシャシーに関する新規定が明示されていない。おそらくまたヨーロッパのコンストラクターが製作したシャシーのワンメイクとなるのだろうが、個人的には、完全な独自路線で行くのであれば、国産コンストラクターのシャシーを使用する方が良いと思う。一方で、他国のこうしたカテゴリーから孤立してしまうのを避けたいという気持ちもあり、GP2やIRLとのシャシー共用化を検討した方が良いのではないかとも思う。エンジンは違ってもシャシーが同じであれば、なんらかの交流の可能性が残されると思うからだ。

いずれにしても、再来年から新規定に沿った車両が登場し、FニッポンとスーパーGTが行われることになるわけで、いろいろと懸念はあるものの、なんとか現状より良い方向に両シリーズが向かってくれることを祈るばかりだ。

スーパーGTのGT500がFRに限定された場合、ミドシップのNSXは出場できなくなる。ホンダの次期参加車両(次期NSX?)はミドシップではないということか。またエンジンを共用することになれば、Fニッポンにはニッサンも参戦することになる。インパルは当然ニッサン・エンジンになるだろうが、トヨタとの関係はどうなる?
(写真協力:ホンダ、トヨタ)

投稿者 中島秀之 : 12:22 | コメント (5) | トラックバック

2007年06月17日

ル・マン24時間が終了

ル・マン24時間レースが先ほど終了した。
僕はネットで細かく状況をチェックしての観戦(?)だったのだが、凄いレースだった。
時折降る雨のために何度もセーフティカーが入る難しいコンディションの中、王者アウディは3台中2台を、また挑戦者プジョーも2台中1台を失い、完全な一騎打ち状態でゴールを迎えることになったのだ。
勝ったのはビエラ、ピッロ、ヴェルナーの操るアウディの1号車で、ラミー、サラザン、ブルデー組のプジョー8号車は惜しくも2位となった。
最終的な結果は、周回数に10周の差があったが、プジョー陣営は14年ぶりの復帰戦にも関わらず、素晴らしいレース運びでアウディを追いつめたと言えるだろう。
ディーゼル・エンジン車同士の激しい優勝争いは、このレースを見つめていた欧州全土のレースファンに、ル・マンに新たな時代が到来したことを強く印象づけたはずだ。
また、ディーゼル・エンジン車が販売される乗用車の大半を占める欧州市場に於いて、アウディとプジョーは、ディーゼル・エンジン技術の高さを示すと共に、メーカーとしてのエコに対する積極的な姿勢を強くアピールすることができたはずだ。
おそらく来年以降、暫くの間は両メーカーの優勝争いが続くだろうし、プジョーがいち早く対応したLMPの新規定(クローズドボディ)のマシンが、ポルシェを始めいくつかのメーカーから登場し、この戦いに加わってくる可能性も高い。
日本の自動車メーカーとしては、ポルシェと共にアメリカン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスに参戦しているアキュラ(ホンダ)が、数年後にル・マン本戦に挑む可能性はあるが、その時には、特にディーゼル・エンジンのレースでの使用に関して、欧州のメーカーが大きなアドバンテージを得ていると思われる。
ホンダやトヨタを始めとした日本のメーカーとしては、得意のハイブリッド・システムをガソリンまたはディーゼル・エンジンと組み合わせて挑むしか、ル・マンで彼らに挑む術はなさそうだ。
なんとか早くル・マンに復帰して、欧州市場に大きなインパクトを与えて欲しいと思う。

日本勢はいずれも大苦戦。奇跡の復活で決勝に出場したJLOCのムルシエラゴ(写真はスーパーGT用マシン)は、スタート直後にトラブルでリタイア。中野信治の乗るクリエイションとT2Mの童夢も5時間ほどでリタイア。黒澤治樹の乗るザイテックは総合27位/クラス2位、ブノワ・トレルイエの乗るペスカロロは総合13位、レーシング・フォー・ホランドの童夢ジャッドは総合25位で完走するにとどまった。

投稿者 中島秀之 : 22:26 | コメント (2) | トラックバック

2007年06月15日

今週末はル・マン24時間

今週末はル・マン24時間レースが行われる。
残念ながら今年もテレビ中継は行われず、僕も出番はないのだが、どうしてもこのレースだけは注目せずにいられない。
昨年史上初めてディーゼルエンジンを搭載したアウディR10が優勝したわけだが、今年はそのライバルとして、あのプジョーが908を引っさげサルトに帰ってくるため、久々のワークス対決となるからだ。
プジョーと言えば、僕が初めてル・マンに行った1993年に、快音を発する905Bを擁して、トヨタを完膚なきまでにブッチギリ、表彰台を独占して見せたメイクスだ。
チーム首脳は「今年はまだ準備の年で勝負は来年」と言っているが、いやいや予選ではきっちりポールポジションを奪っているし、どうもこりゃあ最初から勝ちに来ているのが見え見えだ。
これに対し、21世紀になってから、兄弟車とも言えるベントレー以外に一度も負けたことのないアウディは、胸を貸す立場でかなり余裕があるように見える。
DTM開幕戦でクラッシュし、休養していたトム・クリステンセンも復帰したし、今回は2台のワークスマシンに加えて、DTMで活躍中の若手3人組が乗る3台目のR10も参戦し、サポート体制も万全。
来るなら来い! という感じに見える。
はたして両陣営がどんな24時間レースを戦うのか非常に興味深い。

日本勢ということでは、LMP1クラスの1台に中野信治選手が、LMP2クラスの1台に黒澤治樹選手が乗って、予選を見事に通過している。
また日本一速いフランス人、ブノワ・トレルイエ選手も、ペスカロロのLMP1マシンで出場する。
残念ながら、JLOCのランボ・ムルシエラゴは予選でクラッシュして決勝出場を断念。
また、日本のT2Mチームがエントリーした童夢のLMP2マシンは、ずっと苦労続きだったようだが、どうやら予選は通過できるようだ。日本のミスター・ルマン、寺田陽次郎選手はこのクルマに乗る予定だが、決勝も苦労の連続となるかもしれない。

あぁ、それにしても、日本のメーカーはル・マンをこんなに軽視していて良いのだろうか?
F1や他のレースに必死になっている間に、ル・マンはどんどんとエコに目を向けたレースになりつつあり、このままでは欧州のメーカーに、技術面でもイメージの面でも、大きく水をあけられることになりかねない。
ハイブリッドやディーゼル・エンジンを使えるシリアスなレースは、現在のところ、ル・マンとル・マン・レギュレーションのシリーズ戦だけと言える。
そろそろどこかのメーカーが、手を挙げるべきではないかと思うのだが・・・。


ディーゼル・エンジンで真っ先に成果を挙げたアウディ。
今年もR10は優勝候補の筆頭だ。
(写真は今年のセブリング12時間優勝時のもの。写真協力:アウディ)

投稿者 中島秀之 : 17:30 | コメント (9) | トラックバック

2007年06月11日

おめでとう! スーパーアグリ(Part.2)

昨夜録画しておいたF1カナダGPのTV中継を、今朝早送りで見ていたら、物凄いレース展開で、すっかり目が覚めてしまった。
まずは、ルイス・ハミルトンの初優勝に驚いた。
初めて走るコースでポール・トゥ・ウィン、しかも後方で次々と起こる混乱をよそに、慌てず騒がず走り続けてのと勝利という、並のドライバーでないことを見せ付けるかのような勝ちっぷりだった。
その冷静な走りを見ていると、ジャッキー・スチュワートやニキ・ラウダ、アラン・プロストといった過去のビッグネームの姿がダブる。
ジム・クラークやアイルトン・セナのような、魂を揺り動かす走りではないかも知れないが、間違いなく近い将来チャンピオンになる器だろう。
今回のようなレースができるのなら、ルーキーによるチャンピオン獲得という快挙も、あながち不可能とは言い切れない気がしてきた。


一方スーパーアグリの佐藤琢磨が、バルセロナに続いて素晴らしい走りを見せてくれた。
予選11位からスタートするや、常に上位をキープ。
セーフティカーがたびたび登場する荒れたレースを耐え抜き、6位に入賞したのである。
しかも最後のセーフティカーラン中のピットインでは、ルールの関係から給油が最初行えず、続けてもう1度入る不運があったにも関わらず、である。
もっともこの2回連続ピットインは、今回コースにマッチしていなかったソフトタイヤを1周しか使わずに済むという恩恵ももたらし、このおかげで、終盤ラルフ・シューマッハと、王者フェルナンド・アロンソをコース上でブチ抜くことが可能になったとも言える。
もちろん運もあっただろうが、運もそれを使える位置にいなければ意味がないわけで、今回スーパーアグリ・チームは素晴らしい仕事をしたと思う。
心からお祝いの言葉を送りたい。

琢磨がアロンソを抜き去るシーンには、朝っぱらから大興奮してしまった。
スーパーアグリ・チームは、このアットホームな雰囲気が魅力でもある。
(写真協力:ホンダ)

投稿者 中島秀之 : 14:59 | コメント (6) | トラックバック

2007年06月04日

JLMC第2戦が終了

富士スピードウェイで行われていた、JLMC第2戦富士1000kmが終了した。
予定の220周に1周満たない219周で6時間が経過してチェッカーとなったが、結局優勝は開幕戦菅生に続き、ダンロップ・ザイテック05Sの野田/山崎組だった。
中盤までレースをリードした無限クラージュは、ミッションを壊してリタイア。
2位はAIM SPORTSのGC21、3位はKRH F430GTだった。
さすがに参加10台ではレース中間延びすることもあったのだが、今回は扇一平アナウンサーと解説の両角岳彦さんと、ル・マンがらみの雑談(?)を繰り広げているうち、6時間があれよあれよと言う間に経過していった感じだ。
時折レースと関係ない話しに脱線することもあったが、現場で観戦されたお客さんには喜んでもらえたのではないかと思う。
また、レース中はずっと、それぞれのシチュエーションでバトルがあったりドラマがあったりして、やっぱり耐久レースは面白いなと思った次第。
ただし、何度も言うようだが、いかんせん台数が少なすぎる。
LMP1、LMP2、LM-GT1各クラスに、もう2台ずつくらい参戦があると、ぐっと盛り上がるはずなのだが、なんとかならないものだろうか。

レース終了後、扇さん(後列右から二人目)と両角さん(同右端)、放送室のスタッフの皆さんと共に記念撮影。扇さんはかなりお疲れのご様子!? また、なぜか全員、差し入れのバナナを持っているが、深い意味はないので念のため。

今回3台を参加させていたHITOTSUYAMA RACINGのホスピタリティ・テントには、なんとピザを焼く石釜がセットされていた。食べたかったなぁ。

投稿者 中島秀之 : 01:01 | コメント (3) | トラックバック

2007年06月02日

今週末はJLMC第2戦(その2)

JLMC第2戦、今日は予選が行われ、伊藤大輔選手のドライブする無限クラージュLC70(伊藤/荒聖治)がポールポジションを獲得した。
ダンロップZytek05S(野田英樹/山崎信介)も1.5秒差で続いているので、明日は面白い戦いとなるだろう。

さて今日はLMP1以外の各クラスの見どころをご紹介しておこう。
LMP2クラスは、F3ベースのAIM SPORTS GC21(下写真左)と、F4ベースのKK-LM MAX MYST ADVAN(同右)がライバル関係となっている。
富士が地元のGC21の方が予選では一歩リードだが、さてどうなるか?

LM-GT1クラスは、昨年から出場しているダンロップフェラーリ550GTS(下写真左)(飯田章と藤井誠暢の呉越同舟コンビ)が総合でも4位のタイムを出しており、決勝ではプロトを食う速さを見せてくれそうだ。このクラスのライバルはZIPSPEED CORVETTE(同右)(ティーポでお馴染みの壷林貴也プロと吉富章の怪しいおじさんコンビ)なのだが、デフを壊して部品の調達に手こずっており、決勝は出場できるか微妙な情勢だ。

そしてLM-GT2クラスは、TEAM KAWAMURAの最新型フェラーリ、KRH F430GT(写真下左)(オーナーの青山光司と、新田守男、高木真一の反則トリオ!?)が素晴らしいタイムを記録して、総合5位クラス1位を獲得。これに挑むのは、やはり最新型のポルシェであるダンロップPORSCHE 997(GT3RSR)(同右)(福山英朗、宮川やすお、谷口行規)。仕上がり具合はフェラーリが大きくリードしているが、さて決勝での信頼性はどうだろうか?

ということで、明日の決勝は、各クラスの優勝争いそれぞれにご注目いただきたい。
僕は明日も放送席で、扇一平アナウンサーと両角岳彦さんと共に、レース談義(!?)を繰り広げる予定だ。

投稿者 中島秀之 : 18:11 | コメント (2) | トラックバック

2007年06月01日

今週末はJLMC第2戦

富士スピードウェイに来ている。
今週末は、全日本スポーツカー耐久選手権(JLMC)の第2戦、富士1000kmレースだ。
僕はこのレースで場内放送に出演することになっているのだが、今日は取材のため現地入りしているのだ。
今回の場内放送は、いつも富士スピードウェイで放送を担当されている、文化放送の扇一平アナウンサーと、モータージャーナリスト両角岳彦さんのコンビに、僕がゲストコメンテーターとして加わる形で行われる。
お二人とはほぼ初めて共演するので、今から楽しみだ。
とはいえ、実は1990年前後に、僕がPit-FMのピットレポーターを担当している頃、富士のF3000レースの場内FMだけ何故か文化放送が担当(Pit-FMはニッポン放送系)していて、ある年一度だけ両者が合同で放送を行ったことがあって、その時お二人とはほんのちょっと共演したことがあるので、17〜18年ぶりの共演ということになる。

ところでレースの方は、今回も開幕戦菅生と同じ全部で10台の参加と少し寂しいのだが、その分、それぞれのクラスで白熱した戦いが見られそうだ。
というのも、4つあるクラスそれぞれで、直接のライバル対決があるからだ。
一番速いLMP1クラスは、昨年と同様ダンロップ・ザイテック05Sと、無限クラージュLC70の一騎打ちとなっている。
昨年と違うのは、両者とも信頼性が大幅に向上したことで、開幕戦菅生では終盤までトップ争いが展開された上でザイテックが初優勝を飾った。
ザイテックのドライバーは、昨年から引き続きステアリングを握るベテランの野田英樹と、昨年GC21の車両で善戦した山崎信介のコンビとなっている。
一方クラージュは今回、レギュラーの黒澤治樹と中野信治がル・マンのテストデイに出かけたため、昨年このマシンに乗っていた2004年のル・マン・ウィナー、荒勢治と、無限のエースドライバーである伊藤大輔のコンビがドライブする。
今日行われたフリー走行では、ザイテックとクラージュがほぼ同じようなタイムを出しており、直線スピードに勝るクラージュと、コーナーリングに部のあるザイテックが、予選・決勝を通して、激戦を繰り広げることは間違いないだろう。
なお、それ以外のクラスは明日ご紹介したい。

近郊にお住まいのレース好きの方、日曜日はピクニックがてら、このレースを見にいらしてはいかがだろうか?
サポートイベントとして、ヒストリックカーやヒストリック・フォーミュラカーの走行、ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンのレースなども行われるので、一日ゆっくりお楽しみいただけるはずだ。

旧LMP675規定のザイテックは、フラットボトム&軽量ボディで抜群のコーナーリングを誇る(左)。一方新LMP1規定のクラージュは、直線スピードが高い上、幅の広いタイヤが使用できる(負担が少ない?)ため、富士のようなコースだとピット戦略で有利になる側面もあるかも知れない。

投稿者 中島秀之 : 14:23 | コメント (3) | トラックバック

2007年05月30日

モナコGPで少し興奮

先週末のモナコGPは、久々に興奮してテレビ観戦していた。
昨年までは超ハイグリップタイヤが供給されていたためか、マシンの挙動が落ち着いていて、ドライバーが「攻めている」のが画面からわかりづらかった。
それが今年は、タイヤがワンメイク化されたためか、適度にグリップレベルが低く、ドライバーが頑張っているのがハッキリ画面からもわかったからだ。
特に、優勝を争ったマクラーレンのフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンの2人は、ここぞ!という場面では、限界を超えた走りに挑んでいるのがわかり、思わず「危ないよ!」と画面に叫ぶほどだった。
惜しむらくは、おそらくはチーム側がそれを避けたのだろうが、二人がテール・トゥ・ノーズで丁々発止とやりあう場面がなかったこと。
あの1992年のセナ対マンセルの死闘を、レースの終盤に期待したのは、僕だけではあるまい。
それにしても、ハミルトンというドライバーは凄いルーキーだ。
現在最高のドライバーであるアロンソを、あそこまで追い詰めたのだから。
これで5戦連続表彰台、4戦連続2位で、ランクトップをアロンソと分け合っている。
遠からず初勝利の日は来るだろうが、ここまで凄いと、反対に、まだ勝てていないことが不満に思えてしまうから不思議だ。
若いんだからもっと後先考えずに優勝狙えよ! 表彰台も大事だろうけどさあぁと、ついツッコミたくなってしまうのだ。
もっともこれに関しては、現在のポイントシステムも少なからず影響を与えていると思う。
優勝10点、2位8点では、リスクを犯してノーポイントに終わるより、2位を続けた方がチャンピオンの可能性が高くなるからだ。
前戦スペインGPでアロンソがリスクを犯して4位だったのに対し、ハミルトンは無理せず2位をキープしたために、現在アロンソと同点でいられるというわけだ。
その意味では、ハミルトンはアロンソより更に計算高い、現代のF1ドライバーだと見ることもできる。
ただ僕としては、やはりリスクを犯してでも優勝を狙うドライバーの方が好きだ。
前述の1992年のモナコのマンセルは、あそこでセナを抜かなくても、チャンピオンは堅かったはずなのに、敢えてコース上でのバトルを挑んだ。
僕らはそこにカタルシスを覚えるはずなのだ。
そうしたレースにするためには、優勝のポイントを現在の10から12に引き上げた方がいいのではないかと僕は思う。
もし優勝と2位で4ポイント違えば、ドライバーはなんとしても優勝を狙うだろうから、だ。
因みに、もしこのポイントシステムが今年採用されていれば、現在のドライバーズポイントは、アロンソ42(実際は38)、ハミルトン38(同じ)、マッサ37(実際は33)となり、なんとなくこれまでの5戦の正当なポイントであるように思える。
いずれにしても、優勝の価値をもっと高めてもらいたいと僕は思う。
特にモナコGPにおいては、勝者と2位では天と地ほど差があるように、主催者も演出すべきではないだろうか。


写真協力:ダイムラー・クライスラー(写真はクリックすると大きくなります)

投稿者 中島秀之 : 13:17 | コメント (5) | トラックバック

2007年05月14日

おめでとう! スーパーアグリ

昨日行われたF1スペインGPで、スーパーアグリF1チームの佐藤琢磨が8位に入賞し、同チームに初のポイントをもたらした。
終盤、昨年のチャンピオンチームであるルノーの、そして2002年の琢磨の僚友であるジャンカルロ・フィジケラとの一騎打ちを制しての入賞だった。
レース後大喜びするチームメンバーの映像を見ていたら、こちらまでその感動が伝わってきた。
鈴木亜久里代表も佐藤琢磨選手も、これまでお仕事でいろいろお世話になった方のため、なんだか身内の出来事のように思えて、ホントに嬉しくなった。
それにしても、スーパーアグリのチーム規模と予算を考えると、この入賞は快挙と言える。
また本家ホンダが不調でいまだノーポイントの今期、セカンドチームであるスーパーアグリのポイント獲得は、ホンダ本社にとっても良いことだったはずだ。
もっとも実際にワークス・ホンダF1に携わっている方たちには、複雑な心境かも知れないが。
もちろんスーパーアグリの関係者は、この1ポイントでは満足せず、次なるステップを目指していくことになるのだろうが、今はとりあえず手放しで大喜びしてもらいたいと思う。
おめでとう! スーパーアグリ。

写真協力:ホンダ

投稿者 中島秀之 : 09:53 | コメント (3) | トラックバック

2007年05月13日

明日はテレビ中継がいっぱい

明日13日(日)は、僕が出演する番組が続けて放映される。
20時からは東京MXテレビでタイムマシーン・フェスティバルの中継が1時間枠で放映される。
詳しくは、「東京MX TV番組表」 をご覧いただきたい。
また22時からは、CS放送のJ SPORTS ESPNで、ドイツ・ツーリングカー・マスターズの第1戦の放送がある。
やはり1時間枠で、かなり見どころのあるレースなので、スカパーやケーブルでご覧になれる方は是非お楽しみに。
詳しくは「J SPORTS DTM番組表」 でご確認いただきたい。
更に、同じ22時からだが、BSデジタル放送のBS日テレで、先日のスーパーGT第3戦富士500kmの模様が2時間枠で放送される。
CSやケーブルでご覧になれない方は、是非こちらでご覧いただきたい。
詳しくは「BS日テレ SUPER GT放送スケジュール」 を参照して欲しい。
明日はF1スペインGPの中継もあるし、レースファンにとっては、どれを見たらいいか目移りしてしまう夜になりそうだ。

富士のGTは、タイムマシーン・フェスティバルと違い、快晴に恵まれた。

投稿者 中島秀之 : 00:31 | コメント (7) | トラックバック

2007年05月11日

スペインGPは見逃せない!

今朝の東京は台風のような強風で、編集部に毎朝届けられる「東京中日スポーツ」が、どこかに飛んでいってしまい、ちょっとガッカリしている。
というのも、今週末はバルセロナのカタルーニャ・サーキットでF1スペインGPが行われ、少しでも情報が欲しいからだ。
今期のF1は既に3戦終了しているが、いずれもヨーロッパ圏外でのレースで、しかも今期はサンマリノGPが行われないため、第3戦バーレーンGPから4週間も間が開き、このスペインGPがいよいよ本格的なシーズンスタートという感じなのだ。
ここまで3戦は、フェラーリとマクラーレンの4人のドライバーがほぼ互角の戦いを展開し、3人が優勝を記録し、3人がポイントでトップに並ぶという、ここ数年でもっとも激しい戦いとなっている。
ただし、少し前にこのブログでも書いたが、なんとなくここまでの3戦は、「様子見」というか、各ドライバーは「自分のマシンが本来の調子でなければ、あまり無理をしない」レースだったように僕には思える。
だが、ここからのヨーロッパラウンドはいよいよ正念場。
本調子でなくても無理をしなくてはいけない状況になるはずで、その時に4人の中から誰が抜け出してくるかが非常に楽しみだ。
王者アロンソの地元ということで、スペインGPは彼に有利とは思うが、どうもアロンソはこれまでのドライビングを変えなくてはいけないことに、少し悩んでいるようにも見える。それを持ち前の器用さでアジャストできていれば、マシンの差が大きくない限り、3連覇に光明が見えるはずだ。
対するライコネンは、彼本来のキレの良さ(2005年の日本GPのような)が、今期はまだなりを潜めているように思える。スペインで本来の走りが見られるようになれば、一気に選手権をリードしていく可能性もある。逆にそれができないと、苦しいシーズンになるかも知れない。
僚友のマッサは、前戦バーレーンのように、ポールから落ち着いたレースができれば速いが、序盤でミスをしたり、後方からの追い上げを強いられたりすると、レースをまとめきれないパターンが多い気がする。この「ムラッ気」が克服できているかが、バルセロナである程度わかるのではないだろうか。
そして大型ルーキー、ハミルトンだが、今や世界中から絶賛の嵐だ。ただ僕個人としては、前述の3人とのガチンコ勝負の末に優勝を飾った時に初めて、超大物ルーキーと呼ぶべきと思っている。もちろんその才能に疑いはないが、次戦がモナコGPであることを考えると、今回のスペインGPで勝てるかどうかが大きな意味を持つことになりそうだ。因みに1996年に当時最強のウイリアムズでデビューしたジャック・ヴィルヌーブは、4戦目のニュルブルクリンク・ヨーロッパGPで初優勝している。
というわけで、スペインGPはシーズンの行方を占うという意味でも、見逃せないレースになりそうだ!

勝てるのか? ではなく、いつ勝つのか? が話題となっているルイス・ハミルトン。先輩アロンソの母国で初優勝を飾れるか? (写真協力:ダイムラー・クライスラー)

投稿者 中島秀之 : 11:25 | コメント (3) | トラックバック

2007年04月17日

なにか物足りない今期のF1

今シーズンのF1も、先週末のバーレーンGPで3戦が終了した。
ミハエル・シューマッハの引退により、どんなシーズンになるか不安もあったが、蓋を開けてみれば、フェラーリとマクラーレンの2チーム4名のドライバーが圧倒的な速さを見せる、新4強時代到来となった。
開幕戦はライコネン、第2戦はアロンソ、第3戦はマッサが勝ち、なかよく1勝ずつ。
そしてルーキーのハミルトンが3、2、2位と連続入賞して、3戦終了時点でアロンソ、ライコネン、ハミルトンが同ポイントで並ぶという、近年稀に見る激戦となっている。
ハミルトンがここまで活躍するのは少々意外だったが、レース中のアロンソばりに落ち着いた走りを見る限り、初優勝は時間の問題だし、チャンピオン争いに加わってくる可能性も高いだろう。
これは楽しみなシーズンになってきた、と思う。
とは思うのだが、実はちょっと違和感というか、なんとなく物足りなさを感じているのも事実なのだ。
その理由を自分なりに考えてみたのだが、どうも以下の2点に集約される気がする。
ひとつは、4強ドライバーたちの個性が見えにくいということだ。
それぞれみな良い子というか、クルマの調子が悪い時はそれなりに走ってポイントを取れればいい的な走りをしている気がするし、ライバルとのバトルでコースアウトを喫してもさして悔しい顔をしない感じで、なんとなくつまらないのである。
ライコネンは、昨年のモナコでリタイアした直後にクルーザーで酒を飲んでいた前科(?)があり、僕としては期待(?)しているのだが、できればもっと闘志を剥き出しにする走りを見せてもらいたいものだ。
もうひとつは、脇役が物足りないという点だ。
4強以外のドライバーが、突然ポールを奪ったり優勝争いに加わってきたりといったことが、今期はあまり期待できそうにない。
特にホンダ、トヨタ、ルノーの不調は目を覆うばかりで、シーズン序盤戦をすっかりつまらないものにしている気がするのである。
はたしてこれらの不満は、今後改善されることになるのだろうか?
もう暫く、長い目で見ながら(?)、レースを見ていきたいと思う。

ホンダがこんなに下位に沈んでしまうとは・・・。なんとか復調に期待したい。(写真協力:ホンダ)

投稿者 中島秀之 : 23:43 | コメント (7) | トラックバック

2007年04月07日

GT300は百花繚乱!

岡山国際サーキットで行われているスーパーGT第2戦。
今回GT300クラスは、かなりの混戦模様というか、タイム差が接近した予選となった。
しかも例によって、バラエティに富んだ車種がズラリと並んで実に面白い。
予選順に車種を並べてみただけでも、紫電、MR-S、ヴィーマック、フェアレディZ、ムルシエラゴと、み〜んな違うのだ。
この他にも、ポルシェ997、996、ボクスター、フェラーリF360、フォードGT、セリカ、RX7、インプレッサ、ガライヤ、モスラー、ガイヤルド(ランボ・ガヤルド)が参戦している。
こんなに車種が豊富なレースは世界的にも例がないほどだ。
とかくGT500クラスだけに目がいきがちだが、ぜひともGT300の方にも熱い視線を注いでいただきたい。
そうそう、昨日発売されたティーポ最新号でも、GT300クラスのインプレッサについての記事(川合央助さんが執筆)を掲載している。
今期はなるべくGT300の面白い話題をティーポで採り上げていきたいと思っているのでご期待を。

今回から新登場のポルシェ997GT3R。チームの方針でFIA-GT規定で参戦しているので、タイヤ幅が大きく、車重が他のポルシェより重いのが少し残念。
ただし、クルマの素性は非常に良いとのことなので、今後に期待したい。

開幕戦では走ることができなかったランボルギーニ・ガイヤルド(ガヤルド)RG3は、今回は1台が予選をクリア。もう1台も僅かながら走行できた。
ただし、走行前に急遽、燃料タンクを補強するサブフレーム装着を指示されたそうで、大急ぎで作業しながらの予選で、大変そうだった。
こちらも今後に期待したい。

投稿者 中島秀之 : 17:04 | コメント (2) | トラックバック

2007年03月09日

琢磨選手と久々に再会!

今日はお昼に、イギリスの航空会社で、時々お世話になっているヴァージン・アトランティック航空のパーティがあり、お呼ばれしてきた。
実はヴァージン・アトランティック航空は佐藤琢磨選手のスポンサーで、シーズン開幕前に琢磨選手を招いてパーティを行っているのだ。
で、たくさんのお客様がいる中、ちょっとだけ、琢磨選手とお話しできた。
間もなく開幕するF1グランプリだが、今期はスーパーアグリF1チ−ムにもかなり期待できそうだ。
まだニューマシンが登場せず、暫定マシンでテストをしている状況だが、琢磨選手の話しだと、暫定マシンとニューマシンはそれほど大きな違いがないそうで、テスト中の好調をそのまま持続できそうなのだそうだ。
今期の目標は、まず予選第2ピリオドへの進出と、チームとしての初ポイント獲得だそうだが、いやいや是非とも表彰台を狙って頑張っていただきたい。

琢磨選手にはF3時代に、イギリスで何度も取材にお付き合いいただいたのだが、F1ドライバーとなってからは、なかなかお会いする機会がなく、こうしてたまにお会いすると凄く嬉しい。
F1の開幕はスーパーGTと同じ来週末。
いやぁ楽しみになってきたなぁ!

投稿者 中島秀之 : 23:39 | コメント (4) | トラックバック

2007年02月28日

Fニッポンは今年も面白そう!

26日月曜日に、都内でフォーミュラ・ニッポンの発表会があった。
今期は、ポイントシステムがF1と同じ10-8-6-5-4-3-2-1となり、レース距離が230〜300kmでイベントごとに変わることが、昨年と異なる。
ドライバーラインナップは、トムスのセカンドライバーのみまだ未定だが、それ以外の21人は以下の通り発表された。

1 ブノワ・トレルイエ 29 フランス mobilecast TEAM IMPUL
2 松田 次生 27 日本        mobilecast TEAM IMPU
3 柳田 真孝 27 日本      KONDO RACING
4 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 25 ブラジル KONDO RACING
5 平中 克幸 25 日本        SG team 5ZIGEN
6 吉本 大樹 26 日本         SG team 5ZIGEN
7 片岡 龍也 28 日本       Forum Engineering Team LeMans
8 高木 虎之介 33 日本       Forum Engineering Team LeMans
11 立川 祐路 32 日本       TEAM RECKLESS CERUMO
12 佐々木 孝太 33 日本     TEAM RECKLESS CERUMO
19 本山 哲 36 日本        Arabian Oasis TEAM IMPUL
20 ミハエル・クルム 36 ドイツ   Arabian Oasis TEAM IMPUL
31 ロイック・デュバル 24 フランス   PIAA NAKAJIMA
32 小暮 卓史 26 日本          PIAA NAKAJIMA
33 ロニー・クインタレッリ 28 イタリア INGING MOTORSPORT
34 横溝 直輝 27 日本       INGING MOTORSPORT
36 アンドレ・ロッテラー 24 ドイツ   DHG TOM'S RACING
37 TBN                  DHG TOM'S RACING
40 ビヨン・ビルドハイム 26 スウェーデン DoCoMo DANDELION
41 ファビオ・カルボーン 26 ブラジル  DoCoMo DANDELION
55 井出 有治 32 日本      AUTOBACS RACING TEAM AGURI
56 金石 年弘 28 日本       AUTOBACS RACING TEAM AGURI

注目は、本山哲の相棒として久々に復帰する最年長のミハエル・クルム、小暮卓史のnakajima復帰と井出有治のARTA入り、GP2帰りの吉本大樹のFNデビュー、遅咲きのルーキー佐々木孝太、そしてオリベイラとカルボーンの強力ルーキーといったところだろうか。
あ、それと、本山とクルムの方のIMPULの監督に服部尚貴氏が、またINGINGの監督にムーンククラフトの由良拓也氏が就任することも公表され、注目を集めた。

昨年も大混戦のFNだったが、これらのメンバーから見てもお分かりの通り、今年はもっともっと面白いレースが展開されそうである。
開幕まであと1ヶ月ほど。是非楽しみにしたい。


今年のFニッポンに出場するドライバーのほとんどが発表会に参加した。


投稿者 中島秀之 : 23:22 | コメント (2) | トラックバック

2007年01月06日

早く始まれニューシーズン!(その3)

2007年のシーズンに期待すること。
今回は、スーパーGTについてである。
まずレギュレーションの面から見ると、今年は車両の空力に関する規定が変更される。
これまで車体裏面がフラットボトムだったのだが、フォーミュラカーなどと同様のステップドボトムとなるのだ。
これに伴い、前後オーバーハングの規定やウイングの規定が変わるが、それでも今期はダウンフォースが大幅に減り、コーナーリングスピードは落ちることになる。
これによって失われるラップタイムを、どの程度抑えられるかが、今期のマシーン開発の最重要課題になるだろう。
では、GT500クラスに参戦する各メーカーごとの状況を予想してみよう。
まず2年連続でドライバーチャンピオンを産んでいるトヨタは、今期からスープラがなくなり、全車レクサスSCとなる。
おそらくチーム体制的には大きな変更はないと思われるが、レクサスSC揃い踏みとなると、今期はどのチームが勝ってもおかしくない、強力な陣容となるだろう。
続いてホンダは、今期もNSXでの参戦となるが、もともと空力性能の良さで速さを発揮していただけに、新しい空力規定は不利に働くかも知れない。
ただし、間もなく行われるデトロイトショーで、次期NSXと目されるFRの高級スポーツカーが発表される予定で、ひょっとすると現行型では最後のシーズンの可能性もある。
しかもここ数年惜しいところで王座を逃しているため、今期は必勝を期しているはず。
このため、どうやら5台目のNSXが登場するようだ。
まだ詳しくはわからないが、ARTAのFニッポン監督である金石勝智が中心となるチームとも言われ、ドライバー候補には金石年弘や井出有治などの名前が挙がっている。
もしこれが実現すれば、ホンダもまた強力な布陣となるのは間違いない。
そしてニッサンは、昨年最終戦に既に今期用のNAエンジンを先行投入して気合いを見せている。
チーム体制的には、こちらもあまり大きく変わらないと思われ、新規定にニューマシンが巧く対応できれば、王座奪還の可能性は高くなりそうだ。
というわけで、3メーカーの三つ巴の激しい王座争いは今期も続くだろう。
ポイントシステムやウェイトハンデが若干変わるので、この辺りにも注目しつつ、今期の戦いを楽しみたいと思う。

一方GT300クラスに関しては、まだ情報が殆どないが、やはりヴィーマックや紫電といったレーシングカーに近い成り立ちの車両が、昨年同様速さを発揮しそうだ。
ただし、逆転チャンピオンを奪ったRX7、Z、MR-Sなどの国産車に加え、フェラーリ、ランボ(ガヤルドに車両変更の模様)、ポルシェなどの外国車も健在のはずで、それぞれ速さを増してくるものと思われる。
気になるのはセリカが今期から使えなくなることで、RPバンドーやチーム・タケウチの動向が注目される。

なおスーパーGTに関しては、来週末のオートサロンで可能なら情報収集しようと思っているので、何かわかればまたお伝えしたい。


Zは昨年最終戦で、V8NAエンジンを先行投入した。


投稿者 中島秀之 : 17:52 | コメント (1) | トラックバック

2007年01月04日

早く始まれニューシーズン!(その2)

今年のレースシーズンに期待すること。
2回目の今回は、国内トップフォーミュラのフォーミュラ・ニッポンについてである。
フォーミュラ・ニッポンは、今年は新規定になって2年目で、レギュレーション的には殆ど変更ない予定だ。
となると、あとはドライバー(&チーム)のラインナップがどうなるかが興味の焦点となるのだが、基本的には昨シーズンと大きく違わない可能性が高い。
ただし、「1年落ちのクルマ」が今年から出来るわけだから、参加台数は少し増えると思われる。
ということは、「ルーキーにもチャンスがある」ということで、実際昨年ルーキー・テストを受けた佐々木孝太はかなり高い確率で、立川祐路の僚友としてセルモからデビューしそうだ。
それ以外にも、全日本F3で経験を積んだドライバーがデビューしてくるかも知れないし、海外の活きのいい若手が新たに参戦してくることも考えられる。
まだ詳しい情報は入ってきていないが、例えば25〜26台のマシンが内外のトップドライバーたちによって操られれば、昨シーズン以上に面白いレースとなるに違いない。
一方マシンの面では、エンジンがトヨタ、ホンダとも、更に進化するだろう。
特にホンダは、昨シーズン、トヨタに燃費の面でかなり遅れをとっていたので、パワーと燃費の面で、相当シーズンオフに力を入れてくるだろう。
もちろんトヨタもそれを見越した改良を加えるはずだから、エンジン戦争は、建前はともかく、実質的にはかなり激しくなると思われる。
またこれによって、レース距離が昨シーズン同様だった場合、トヨタだけでなくホンダ・ユーザーも燃費作戦を選択できるはずで、各チームの戦略面での戦いも激しくなりそうだ。
とにかく、レースは面白くなること間違いなし。
あとは、イベントとしての面白さをもっと充実させることが、フォーミュラ・ニッポンの課題と言える。
主催者側もいろいろ考えてはいるだろうが、もっともっと真剣に良いアイデアを絞り出して、それを実現してもらいたいものだ。
仮に僕がその立場だったら、かつての全日本F2000やF2がそうだったように、毎戦必ず主催者側が用意したマシンに、ヨーロッパやアメリカで頭角を現してきている若手を乗せることを考えるだろう。
現在は、20〜30年前とは状況が異なるので、契約の問題などで難しい面もあるだろうが、今年はF1のサードドライバーがグランプリで走る機会が減るので、一考の価値ありだ。
クリスチャン・クリエン、ジェームズ・ロシッター、フランク・モンタニー、ギド・ファン・デル・ガルデ、小林可夢偉、平手晃平、中嶋一貴、山本左近ら、ホンダとトヨタの若手ドライバーたちだけでも、毎戦一人か二人が必ず登場すれば、盛り上がること間違いなしだと思うのだが、いかがだろうか?
ま、なんにしても、今年も面白いレースを見たいものだ!