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ノバF2の真実

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突然ですが、他の出版社の雑誌をご紹介します。

私も、いつも愛読している、Racing on誌(発行元:三栄出版 編集:サンズ)の最新号です。
特集は「星野一義」。
そう、「日本一速い男」と呼ばれたドライバーの、1970年代を中心としたストーリーです。
表紙は和歌山の上住さんが所有される、レストアされたノバ532のアップです。
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では下の写真をご覧ください。
上の表紙と非常によく似た、ノバ532がアップとなったこの写真は、今から10年前のカーマガジン2003年12月(306)号の、「失われた時を求めて ノバ532BMW 第1回」の、いわゆる扉ページです。
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この「失われた時を求めて」シリーズは、当時カーマガジンのスタッフで、後に編集長を経てフリーランスになった藤原彦雄(現よしお)君と共に企画し、僕が原稿を書いていた不定期連載でした。1970年代に活躍しながら歴史の闇に消えたレーシングカーの現在と過去のストーリーを解き明かす内容で、毎回まるで謎解きのように、現役当時から現代に繋がる30年前後の「失われた時」が判明していく様は、原稿を担当している自分にとっても抜群に面白く、本当にわくわくしたのを思い出します。

って、おいおい、10月3日のブログとまったく同じ書き出しじゃないですか!
レーシング・オン誌はよほど「失われた時を求めて」シリーズがお好きと見えて、我々が取材した順番に同じ車種を取り上げ、同じ角度の写真を表紙にするのが恒例のようですな。
まぁ、今回は主役はあくまで星野さんで、ノバはその象徴みたいな扱いなのでまだ良いですが、それにしても、企画力は大丈夫なのかいなと、少々心配です。
今回も、我々が取材した後美しくレストアされた上住コレクションのノバ532を撮影し、ノバ02から532に至るF2000/F2のヒストリーを掲載していますが、さすがにこのページに関しては、「参考資料:カーマガジン 連載 失われた時を求めて 2003-2004年 ネコ・パブリッシング刊」とクレジットが入っています。

我々はこのノバ532の、現存する2台の現状をお知らせすると共に、開発責任者である初期のノバ・エンジニアリング代表・山梨信輔さん(取材から数か月後に亡くなられました)、実際に開発やメンテを担当した解良喜久雄さん、由良拓也さん、宮坂宏さん、五十嵐協二さん、実際にドライブした星野一義さん、中嶋悟さんら、多くの方にお話しを伺い、当時を回想していただき、記事にしました。
もちろんそのヒストリー部分に関しては、当時のオートスポーツ誌、オートテクニック誌、カーグラフィック誌などを参考とさせていただきましたが、我々が独自に取材したことを各所に挟んでおり、我々独自の記事であると自負しています。

こうした国内の古いレーシングカーに関してヒストリーを書く場合、この独自取材こそが重要であると、カーマガジンで連載している時は常に意識していました。
限られた時間と予算、ページ数でそれができない事情もよくわかりますが、少なくとも、同様の内容を別の雑誌で後から記事にする場合、さらなる独自取材が必要であるはずです。
クレジットを入れてくださるのは結構ですが、ぜひ雑誌編集者の矜持を持ってお仕事をしていただきたいと思います。

以下は、カーマガジン「失われた時を求めて」シリーズで連載したノバ532BMWのページです。

カーマガジン2003年12月号
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カーマガジン2004年2月号
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カーマガジン2004年4月号
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カーマガジン2004年8月号
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この「失われた時を求めて」シリーズは、以前もお伝えした通り、マクラーレンM12、童夢・零RL&RL80/81、マキF101、ノバ532、マーチ792&ロイスRM-1、マーチ74S、シェブロンB36などの連載がありました。
残念ながら今のネコ・パブリッシング内には、こうした1970年代のレーシングカーに理解のある人が皆無のため、総集編の計画は棚上げになったままですが、ファンの方からのリクエストが多ければ、実現できるかもしれません。
ぜひ皆さんの声をお聞かせください。

マキF1の真実

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突然ですが、他の出版社の雑誌をご紹介します。

私も、いつも愛読している、Racing on誌(発行元:三栄出版 編集:サンズ)の最新号です。
特集は「マキとコジマ」。
そう、1970年代に世界に挑んだF1コンストラクターのストーリーです。
表紙はヨーロッパでレストアされたマキF101Cの黒バックのアップです。
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では下の写真をご覧ください。
上の表紙と非常によく似た、マキF101Cがアップとなった黒バックのこの写真は、今から11年前のカーマガジン2002年5月(287)号の、「失われた時を求めて マキF101 第1回」の、いわゆる扉ページです。
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この「失われた時を求めて」シリーズは、当時カーマガジンのスタッフで、後に編集長を経てフリーランスになった藤原彦雄(現よしお)君と共に企画し、僕が原稿を書いていた不定期連載でした。1970年代に活躍しながら歴史の闇に消えたレーシングカーの現在と過去のストーリーを解き明かす内容で、毎回まるで謎解きのように、現役当時から現代に繋がる30年前後の「失われた時」が判明していく様は、原稿を担当している自分にとっても抜群に面白く、本当にわくわくしたのを思い出します。
このコーナーでマキを取り上げたのは、欧州のヒストリックF1レースでマキが走っているのを知り、イギリスのコレスポンダーを窓口にいろいろと取材できたからでした。
僕らは、レストアされたマキがメンテを受けていたベルギーのmec auto、当時イギリスのRTNの代表だった鮒子田寛さん、1975年のマキのドライバーだったトニー・トリマー氏を訪ねてまず取材。
その後国内で、当時長野のユミ・ドライブコーナーで看板になっていたオリジナルカウルのマキを取材した後、総責任者の三村健治さんを取材。
さらに最初の取材から1年後には、もう1台のマキF101のシャシーをお持ちの方をイギリスに取材し、シャシー設計者の小野昌朗さんが独自に設計されていた幻のマキF102(1976年のF1インジャパンに出場した三村さん設計のF102Aとは別)の三面図も、僕自身が写真に撮り掲載しています。
また小野さんにも取材をさせていただきました。

で、あれから10年を経て登場したRacing on誌の記事には、大変期待をしていたのですが、正直なところ、僕たちがカーマガジンで掲載した以上のことはほとんどなく、少々ガッカリしたというか、拍子抜けしました。
F101Cはいまだに当時と同じヨープ・ラワース氏がお持ちだし、ユミ・ドライブコーナーのオリジナルカウルのマキは、よく知られている通り、広島のバンファンの栃林さんがレストア中です。
僕としては、三村さん設計のF102Aのその後など、新しい情報があるかと期待していたのですが・・・。
今回Racing on誌のマキの記事の中で「お、これは!」と思ったのは、F101Bへの改造の過程で試作された見慣れぬカウルでした。
実は、3台目のマキのシャシーをお持ちのリチャード・パーキン氏をイギリスで取材した際、見慣れぬマキ用カウルというものを見せてもらったので、これが試作車両のものだった可能性があると思ったからです。
残念ながら試作車両と件のカウルは別ものだったようですが・・・。
それ以外は、三村さん、小野さん、鮒子田さんらへのインタビューで、僕たちが聞いたこと以上のことは特になく、しかもまだ存命のハウデン・ギャンリーやトニー・トリマーへのインタビューもなしでは、物足りないと思っても仕方ないでしょう。

にも関わらず、Racing on誌の前口上では、「しかしマキの方はとんと情報が少なく、どうにも実態がつかめない」とか、「彼らの活動と活躍を後世に留める決定版となれたのではないかと自負する次第である」と書かれているのはどうしたことでしょう。
カーマガジンの連載を知らなかった?
いや、そんなことは絶対にありません。
実際栃林さんのオリジナルカウル車の紹介ページでは、ユミ・ドライブコーナーにあった頃については「2002年のカーマガジン誌に詳しくレポートされていたが」とあるし、小野さんに対する大串信さんのインタビューの中で、「KE007の基本設計はイギリスで用意していた小野版マキF102が原型になったと考えていいですか?」とあり、このKE007とよく似た雰囲気のマシンの図面は、カーマガジンでしか公開されていないからです。

僕が逆の立場だったら、「10年ほど前に某自動車専門誌で詳しくレポートされたが」という一文を必ず前口上に入れるでしょう。
それについてはとやかく言うつもりもありませんが、イギリス2回とベルギー1回を自費で訪れ取材した自分としては、「な~に言ってんだか」という感じはちょっとありますね。
まぁ、マキのスタッフの情熱とチャレンジスピリッツが広く知られることは良いことだとは思いますけどね。

ということで、ちょっと悔しい(笑)ので、カーマガジン誌面でどのようにマキF101がレポートされたかをご紹介しておきましょう。

カーマガジン2002年5月(287)号(2ページ目以降)
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カーマガジン2002年9月(291)号
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カーマガジン2003年1月(295)号
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カーマガジン2003年4月(298)号
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カーマガジン2003年9月(303)号
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この他「失われた時を求めて」シリーズでは、マクラーレンM12、童夢・零RL&RL80/81、ノバ532、マーチ792&ロイスRM-1、マーチ74S、シェブロンB36などを取材しています。
現在は諸般の事情により連載は中止されていますが、いずれ何かの形で1冊か2冊にまとめたいとは考えています。
もしこうした1970年代のレーシングカーに興味がある方で、総集編が欲しい!という方は、ぜひこのブログにコメントをお送りください。

あ、Racing onさん、別に怒ってるわけじゃないですからね、念の為。

今年もよろしくお願いします

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遅ればせながら、新年おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

さて新年早々、ティーポ2月号が5日に発売されました。
巻頭特集は、「ティーポ流 コレが2013年のトレンドだ!」と題して、色々なクルマの楽しみ方をご紹介しています。
その中で僕は「フューチャークラシック'90sに注目せよ!」と題した、1990年代車の記事を担当しているのですが、オーナー車4台の他、様々な「未来のクラシックカー」が登場します。
是非ご覧ください。
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また、中古車を紹介するパーチェス・プロジェクトでは、アルファ・ロメオ・ブレラが登場します。
初期型なら200万円前後で買えるようになったブレラは、非常に魅力的です。

ところで、このパーチェス・プロジェクトの中で、表記にミスがありました。
P149のMARKET INFORMATIONの中の価格推移表の年式が、すべて1988年になってしまっていますが、正しくは、左から2006、2007、2008、2009、2010、2011(年)です。
ここでお詫びして、訂正させていただきます。
申し訳ありませんでした。
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プロフィール

ナカジ~ = 中島秀之

なかじまひでゆき ティーポ編集部員&契約ライター。またカーマガジンの「失われた時を求めて」のライターも担当。一方フリーランスのレースアナウンサーでもあり、サーキットの場内FM「Pit-FM」やCS放送局の「J Sports」の番組で、レース実況やピットレポーターを担当。また各種ヒストリックカー・イベントの場内放送なども行っている。

2014年10月

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