うははははははは。
今日、俺はとっても上機嫌である。
家に帰って飲んでるビールの美味いことったら!
いい加減酔いが回って久しいが、
うはは、これが飲まずにいられるかっつーの、
このコンコンチキめっ。ふはははは。
いやいや、何がそんなに上機嫌なのかってーと、
ふむ、どーか諸君、写真を見てくれたまえ。
ふはははは。美女ふたりに挟まれた俺の、満面の笑み。
もうこの時点で、かなり上機嫌だった。
彼女達は本日の場外乱闘……じゃなくて、
本日の朝もはよからホイホイと出掛けていった
新型マツダ・ロードスターのプレス向け試乗会の
運営スタッフの方。
向かって左が細矢雅美さん、右が伊沢加代さん、
いずれあやめかかきつばた、
ファン・レターはマツダ株式会社の
広報部までどーぞ……なのだが、
俺にしてみれば滅多にない両手に花である。
……ん? よくよく考えてみれば、
片手に花だってほとんどないじゃん。……しょぼん。
いやいやいやいや、そーゆーことじゃなくて、だ。
……あれ? 何だったっけ?
ああ、そーだそーだ。俺は上機嫌なんだった。
それは何も両手に花だから上機嫌なわけじゃなくて、
うー、そうじゃないそうじゃない、ちょっと違くてぇ、
それはそれで上機嫌なのだが、
別に彼女達と俺の間に読者の皆さんを悔しがらせるような
何か素敵なめくるめく出来事があったわけでもなく、
やっぱ人生ちっとも甘くはないぜってことなのだが、
……あれ? いかん。どうも今夜は脱線ばかりだなぁ。
つまり……だ。俺は今日、『NC』と呼ばれる
新型ロードスターに初めて乗らせてもらってきて、
それでめちゃめちゃ上機嫌なのだ。
……お。唐突に気づいちゃったぞ。
俺のこの『随筆』がやたらと長いワケ。
前振りが長いんじゃん。やたらめったら。うはははは。
……いかんいかん。話を戻さにゃのう。
えーっと……えーっとねぇ。
なぜこれほどまでに喜んでいるのかというと、
そりゃ決まってる。もうバレバレでしょ?
そう、新しいロードスターが
めちゃめちゃ御機嫌なクルマだったからだ。
ティーポをつくってるクリッパーのボスにして
ステアリングを切るときになぜか小指がピッと立つ男、
山ちゃんこと山崎憲治と時間半分ずつシェアだったのだが、
5速MTのスタンダード・モデルから
6速MTで足腰のちょい引き締まったRS、
本革シートに6速アクティブマチック(AT)のVS、
さらにはメーカー純正チューニングカーといえる
マツダスピード製のパーツを組み込んだモデルまで、
抜け目なくぜぇーんぶ乗らせてもらってきた。
感想をひとことで無理矢理まとめるなら、
「おー、コイツはロードスターだぜ!」って感じ。
しかも現代のスポーツカーとしてのレベルが
初代よりも2代目よりも、驚くほど高くなってる。
……へ? そっか。これじゃ解らないかぁ。
次のティーポは、このロードスターを核にした特集。
詳しいことはプロの乗り手が余すことなく
伝えてくれるだろうからそれを期待してもらうとして、
でもこのままだとただの酔っぱらいだからなぁ。
なんか言わなきゃなるみゃい……まい。……うーむ。
えーっとね、新型ロードスターはねぇ、
なんちゅーか本中華、
とにかく軽いのだ。すっごく軽快なの。
気持ちに羽でもはえたのかとすら思えるくらいにね。
自動車としての各種安全性を満たすため、
仕方なしに大きく重たくなるのが当たり前な現在。
この2005年の時代に生まれたとは思えないほど、
コイツは「くぅーっ! 軽いじゃん!」と感じられる、
感動的な軽快感を味わわせてくれるのだ。
NAと呼ばれる最初のロードスターに初めて乗った、
あのときの驚きと感激がスパッと蘇ってきた。
嘘だと思うならディーラーで試乗させてもらってみ。
交差点ひとつ曲がれば解るはずだよ、きっと。
まるで自分の身体の一部になったかのように、
クルマが思いどおりに動いてくれる素晴らしさ──。
もちろんそこにはしっかりとしたロジックがあるのだけど、
スポーツカーが単に理屈の積み重ねで走るのではなく、
ステアリングを握る人間の“心”が“走らせる”もんだ、
という大切なことがハッキリと主張になって表れてる。
俺は何よりそれが、本当に嬉しかった。
こんなスポーツカー、世界のどこを探してみたって、
そうそう転がってるもんじゃないぜ。
……これが飲まずにいられるかっつーの。
もうひとつ、すっごく嬉しかったこと。
マツダのエンジニア達は、やっぱりめちゃめちゃ熱いのだ。
彼らはいつだって、どこまでも熱いのである。
例えば一番下の写真、後列向かって一番右の小早川さん。
彼には過去にも何度かお世話になってるのだけど、
今回は「マツダスピード仕様に乗ってみてください」と
とりわけ熱心にすすめてくださった。
俺ごとき下手っぴな人間が語るのもどうかとは思ったが、
乗った印象を話したときの真剣な表情と
こちらの質問に対して答えてくれているときの
キラキラとした眼差しを、忘れるわけにはいかない。
この人達は、本当に心からスポーツカーが好きなのである。
そうした同志達と笑顔をたんまり共有できるなんて、
そんなことが人生にそう何度もあってたまるか。
……これが飲まずにいられるかっつーの。
そういうわけで、そろそろベロンベロンである。
うはははは。美味いじゃねーか、エビスの黒め。
きっと明日になったらこんなふうに書いたのを
めちゃめちゃ後悔するんじゃないかとも思うけど、
まぁいいや。嬉しかったんだから。
あれ? 冷蔵庫、空になっちゃった。うはははは。
しょうがないから今夜は……あれ?
えーっと、今朝は諦めてもう寝ることにしようぞ。
世界中のスポーツカー好き、クルマ好きな皆さん。
世の中まだまだ捨てたもんじゃないね。
おやすみ……っく……。うぅ……気持ちわりぃ。
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