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2007年1月

2007年1月27日

このウイークエンド──


突然なんだけど、ほんとーに突然なんだけど、
……というか告知しようと思っててできなかったんだけど、
この週末、とあるクルマのイベントに
ゲストとしてお呼ばれし、出掛けることになった。

『インポートカー・フェア2007 in やまなし』。

山梨放送が主催する、山梨県では初開催となる
インポートカーの合同展示会で、
15のブランドがそれぞれ3〜6台のクルマを出して
甲府市にある“アイメッセ山梨”の会場に並べるという。
27日の土曜日は10時から17時まで、
28日の日曜日は10時から16時まで
会場はオープンしているらしい。

で、そこで俺が何をするのかといえば……、
いったい何をすればいいんだろうねぇ……?
山梨放送のアナウンサーの方と一緒に会場を回り、
マイクを持って、問われるがままに
展示されてるクルマの解説などをする役目らしいのだけど、
困ったことにあんまりクルマのこと知らないからなぁ……。
スペックなんて全く覚えてないし。
そもそも何かを記憶するっていう能力に恵まれてないのだ。
こんなんでだいじょーぶなんだろか……?

山梨放送さんってば、
明らかに人選をミスしてるような気がするんだけど……。

ともあれ、俺は土日の両方とも午前中から会場にいて、
きっと浮遊霊のようにフラフラしてると思うから、
見かけたら遠慮なく声をかけてね。

あっそうそう。ケータイ電話の話の続きだけど、
ここんところ各社の最新モデルが次々発表されてて、
その中でめちゃめちゃ気になるヤツがあった。
そいつはドコモじゃなくてソフトバンクの端末なのだけど、
その名を『 911 T 』という。
どんな機能が盛り込まれてるのかはよく知らないが、
もうその名前だけで欲しいでしょ。
ナローの時代の911は『 S 』の速さも素晴らしいが、
『 T 』の味わい深さも捨てがたいのだ。
カツオブシつけた『 T 』の顔つきも、
実はめちゃめちゃ好きだったりするしね。

……って、こんなとりとめのないこと書いてたら、
まるで“ブログ”みたいじゃないか。
ここは高尚な“随筆”だったはずなのに。……うーむ。

2007年1月23日

ぐわーっ! コイツはカッコイイ!!


うわっ。あぶないあぶない。あぶなかった。
もうちょっとで見逃すところだった。
ジャガーXKのレース・ヴァージョンの写真が
公開されてたことに、俺は気づいてなかったのだ。

ほれほれ。写真をとくと御覧あれ。
……カッコイイ! と思わない?

“ジャガーXKR GT3”と呼ばれるコイツは、
その名のとおりFIA-GT3ヨーロッパ選手権を戦うために
生み出されたレース専用マシンだ。
イギリスはバッキンガムのレース・ファクトリー、
アペックス・モータースポーツが制作と開発を行っている。

1970年代の英国ツーリングカー選手権で
3回チャンピオンを穫るなどした往年の名ドライバー、
リチャード・ロイドが運営するアペックスは
(日本のアペックスや apr とは無関係)、
1996年にフランク・ビエラの駆るアウディA4で
BTCCタイトルをアウディにもたらすなど大活躍をおさめ、
その後、1999年のアウディR8Cのマシン制作、
2001年にはベントレー・スピード8のマシン制作から
レース・プログラムに関わるなど、
ル・マン24時間レースを始めとする耐久レースで
素晴らしい仕事をこなしてきたファクトリーだ。

このXKR GT3のマシン開発とレース活動は
ジャガーとしてのオフィシャルなモノではなく
あくまでもアペックスの独立したプロジェクトだが、
ジャガーのオフィシャル・プレス・サイトを見る限り、
しっかりと情報も写真も掲載されていて、
計画そのものを歓迎する意のコメントもある。
実際に各種協力体制にあるかどうかは推測するしかないが、
しっかりとオーソライズされたものであるのは間違いない。

つまり、かなり本気ってことだ。

XKR GT3が参戦するFIA-GT3ヨーロッパ選手権は、
参戦できる車種としては従来からのFIA-GT用マシンと
ほぼ同じといえるが、改造が許される範囲の狭い、
もっと市販車に近い状態のスポーツカーで争われる。
格づけでいうならFIA-GT選手権のひとつ下となるが、
参加台数では初年度の2006年で既にFIA-GTを凌いでる。

2007シーズンは、ポルシェ997GT3、
ランボルギーニ・ガヤルド、フェラーリF430GT3、
アストン・マーティンDBRS9、アスカリZW1R、
マセラティ・クーペ・グランスポルト・ライト、
コルヴェットZ06、ダッヂ・ヴァイパーといった
蒼々たる顔ぶれがしのぎを削ることが予想されるが、
XKR GT3はそこに殴り込みをかけるわけだ。

マシンはもちろん発売なったばかりのXKRがベースだが、
4.2リッターV8スーパーチャージド・ユニットは
475bhp以上にチューンナップが施され、
ヒューランドの6速シーケンシャル・ミッションと
組み合わされる。ボディや空力、シャシー周りなどが
ガッチリと作り直されていることはいうまでもないだろう。

だが、そうしたスペックがどうだとか性能がどうだとか、
そんなことよりも、ジャガーがこうした
スポーツカーのレースに復帰したことが嬉しいよなぁ。
90年代の前半のXJ220以来? 
いやいや、あれはクルマとしては特殊な部類だったから、
市販車となると70年代後半から80年代半ばのXJ-S以来?

しかも Eタイプのレーシング・マシンを連想させる、
このXKR GT3が走る姿……うぅーっ、見たいっ!

誰かアペックス・モータースポーツに発注して、
日本のスーパーGTシリーズか
ジャパン・ル・マン(全日本スポーツカー耐久選手権)で、
コイツを走らせてくれないかなぁ……。

2007年1月22日

手出しができない


最初から「何だか首が座らないヤツだなぁ」とは思ってた。
ふたつ折りのヒンジの部分があまいのか、
新品で俺が手にしたときから少しカタカタ動いてて、
こりゃたいして長持ちしないかもなぁと感じてた。

ドコモショップの店員さんに尋ねてみたら
「この機種は全部こういう感じですよ」といわれたので、
そんなもんか……とおとなしく使い続けていたわけだが、
その“カタカタ”は次第に“グラグラ”になってきて、
年末、ハズミで落としたら遂に“プラプラ”になった。
ヒンジの部分にヒビとカケが入ってしまったのだ。

俺は自分の使ってるケータイ電話を
これまで代々ことごとくボコボコと落としまくってるが、
こんなに弱っちいヤツは初めてだった。

そのまま海外でも使えるし、
デザインもシンプルでなかなか悪くないし、
薄さと細さがちょうどいい握り具合を感じさせたし、
使いそうにない余計な機能はついてないし、
ちょうどいいじゃん……と思って選んだのだけど、
N600i ……コイツは自分史上最もダメなケータイだった。

操作に対するレスポンスはビックリするほど遅いし、
確かに不要な機能はないけど必要な機能も不足してるし、
握ったときの剛性感が不足してるばかりか
“感”だけじゃなくて実際にグラグラになっちゃったしね。
そういう意味ではほんっとダメなケータイではあった。
でも、だからといってイヤイヤ使っていたわけじゃなく、
ダメだなぁコイツ……といいながら、結構気に入っていた。
チンクェチェント、遅いけど結構いいじゃん! と同じだ。

でも、さすがに首がプラプラになっちゃったら、
こりゃもうどうにもならない。
開閉しにくい。開けた瞬間に電源が落ちる。
通話中に握るチカラの入れ加減をしくじると切れる。
届いたメイルを見ようとしたり、
メイルに返信しようとして操作してると電源が落ちる、
もちろんそれまで書いてた文は綺麗サッパリ消える。
首の部分にも何かしら配線が通ってるからだろうが、
プラプラカタカタの症状が進むにつれて、
単純に見た目の問題じゃない部分が日に日に壊れていく。

仕方ないので、まだ半年しか経ってないのに
機種を変更することにした。
だって修理を頼んだら2週間かかるっていうんだもん。
代車……じゃなくて代替機種を貸してくれるっていうが、
壊れてからもドコモショップに
なかなか足を運べなかったってことを考えると、
再び交換に行けるのはいつになるやら。
んーでもって、どーせなら……というわけだ。

今度の機種は同じ Sinpure シリーズの“L1”というヤツ。
番号でいえば、L601i になるらしい。
ケータイ電話の技術でおそらく世界のトップを往く韓国の、
LG電子がFOMA用としてつくった端末である。
W-CDMAにもGSMにも対応してるから
大抵の国への海外出張で使えるし、
海外で使う場合にもアドレス帳から直接かけられるという
「なきゃダメじゃん」なのにあんまりなかった機能がある。
サイズは N600i よりはほんのちょっと幅広だけど薄くて、
掌にすっぽりと収まってくれる感じだ。
実物に触らせてもらったが、剛性もまずまずである。

これに決めた! と思ったのだが、問題がひとつあった。
俺は無意識にケータイをその辺にポイポイと
ほったらかしにしちゃうズボラなところがあるので、
どこかに紛れたりしやすい暗めのボディ・カラーだと
速攻で紛失する可能性が高い。黒は絶対に選べない。
ゆえに白を頼んだら「品切れ中です」。ほかには……?

「ピンクのメタリックになりますね」

確かにここ5年ほどはブルーのメタリックや
渋めのオレンジというような色ばかりを選んできた。
グレーしか設定のなかった機種のときには
ヘルメットのペイント職人である友達にむりやり頼んで
ベルギーのナショナル・カラーである
綺麗な黄色に塗ってもらってロゴまで描いてもらい、
「エキュリー・フランコルシャン仕様!」と威張っていた。
この日まで使っていたN600i は赤しか選べなかったので、
白と紺のビニール・テープでストライプをつくり、
「前にはエキュリー・フランコルシャンをやったから、
 同じフェラーリのセミ・ワークスつながりで今度は
 NART(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)の
 ストライプを入れてみたのだ。うはははは」と
ごまかしてみた。跳ね馬のマスコットまでくっつけて。

だが、このピンクは……このピンクのメタリックは……
さすがにどーにもならん。わはははは。
D1 仕様のカラーリングかアメ車のカスタムカーか、
その辺りを狙っていく以外に手はなさそうに思える。
かわいこぶってキティちゃんをつけてみたのだが、
どーにも今イチおさまりがよろしくない。気分的に。
これでも42歳だ……。こんなでいーのか……俺……?

誰かいい方法があったら教えてください。

2007年1月18日

ちかごろダイジェスト


いやー、忙しい。いやー、マジで忙しい。
身体が忙しいというよりも、頭の中がとにかく忙しい。
今ちょうど本屋さんに並んでいるティーポの編集後記で
「3月からティーポとは別のティーポをもうひとつ〜」
というようなことをチョロッと書いたわけだけど、
その本の3月16日っていう発売日が決まったのが
まさしく編集後記を書いていたタイミング。
その時点では冗談に毛が生えたみたいな
単なるアイデアでしかなかったモノが急に現実になり、
今、あたふたと本全体の設計を考えたり、
考えてる最中に設計を何度もやり直したり、
あちこち多方面と打ち合わせしたり根回ししたりの真最中。
元々俺の頭は枕の上にのせるためにあるようなものだから、
“考える”という不慣れなことばかり繰り返す日々に
ショート寸前……というか、ショートした。4回ぐらい。
だけど実際にはボ〜ッとしてたり誰かとダベってたり、
そんなふうにしか見えないだろうから、
誰も俺がマジメに仕事してる思ってないみたいだ。
社内にはいても自分のデスクにいないことが多いし……。

ここ何か月か、妙にドイツ車が気になる。
旧めのBMWとかが走ってたりすると、シゲシゲ見ちゃう。
ティーポお得意のイタフラに目が慣れてるせいか、
何だかやたらと新鮮に思えるのだ。
クルマそのものの責任じゃないのは百も承知だけど、
ドイツ車には何だかギラギラと油っこいイメージがあって、
確かに油モノを主食としてることは否定できないけれど、
それがクルマとなれば話が違って
あまり興味を持てないままここまできちゃったのだった。
思い切り突き抜けちゃってるなら感動すらするものの、
俺は変な“これみよがし”はあまり好きじゃないのである。
が、バブル期の頃に植え付けられたそうした印象も、
あの当時ギランギランに思えたW126型Sクラスだとか
C107型SLCだとかE24型6シリーズだとか、
そういうモデルがいい具合に枯れてきてることに気づいて
改めてドイツ車を眺めてみると、ありゃビックリ!
今どきの新車だってちっとも油っこくないじゃん。
そもそもドイツ車にはドイツ車の気持ちよさがある
ってことは体験上判ってるから、単純な俺は、
「ドイツ車もいーじゃん!」なんて感じちゃってるわけだ。
何年クルマ好きやってても新しい発見ってのがあるから
クルマってのはオモシロイ。うん。

年末にケータイ電話が壊れた。……というか壊したんだな。
しばらくダマシダマシ使っていたのだけど
いよいよどーしょーもない状態になったので
前の週末にドコモショップへ機種変更にでかけたら、
元々のケータイを持って出るのを忘れて、あえなく撃沈。
出掛けに考え事をしてたのがマズかったのだろうけど、
近頃……以前に増してモノ忘れが激しいような気がする。

最近ほんとーに何か考え事をしてることが多く、
それが仕事ばかりというのがいいのか悪いのか判らないが、
とにかくそんな状態の中で友達に送ったメイルの文面で
「まぁ頭を切り換えて考えてみろよ」と書いたつもりが
「まぁ頭を切り離して考えてみろよ」と書いちまった。
どう身体を使えばそんなことができるのか、我ながら謎だ。

それだけだったらまだしも、そのメイルに対する返信で
「おまえ、それ、ネタだな。どこかで読んだぞ。
 そーゆーのばかりで1冊にした本。だったと思う。
 モノ書きが盗作だなんて恥ずかしくないのか?」と来た。
このやろー! 俺は正真正銘真剣に間違えたんだ!
とんでもねー濡れ衣だぞ! と怒ろうかと思ったが、
こんなアホな間違いばかりを集めた本だなんて面白そうだ。
が、それはいったい何ていう本なのか、
読んでみたいのに本の名前が判らず悶々としてる。
誰か知ってる人がいたら教えてください。

顔面が腫れた。上唇を中心にこんもり晴れた。
煎餅を意地汚く喰ったときに破片が歯茎の裏側に刺さり、
どうやらそこから雑菌が入ったらしい。
横とかナナメ横から鏡で見たりすると
自分の顔が妙な具合にデフォルメされててオカシイ。
思わず笑っちゃう。
だが、笑うとクチビルが突っ張って腫れてる部分を圧迫し、
瞬間的に表情が凍るほどの痛みが走る。
それでもオカシイからついつい見ちゃうわけなのだが、
笑う→凍る→笑う→凍る……の繰り返しである。
やめりゃーいいのにやめられない。

うーむ。ひょっとしたら、俺はアホなのかも知れない。

2007年1月 3日

「おめでとー」に想うこと


今日の……っつーか昨日の夕飯時のことだ。

今年の正月は何があっても絶対にゴロゴロし倒すという
祈りにも似た誓いを遂行できているとはいえ、
寝転がって頭を動かしてるだけではオナカまでは膨れない。
しょーがないので近所までメシを喰いに出た。

俺の目の前を歩いてたじーさんが、先にのれんをくぐった。
店のオヤジ、じーさんを見てニコやかに挨拶を投げる。

「どーもどーもどーもどーも。おめでとうございます」
「いやいやいやいや。ありがとうございます」

じーさん、何のてらいもなくすんなり答える。
店のオヤジと俺、瞬時に思わずじーさんの顔を見る。
ほかの客、箸も含めて全身フリーズ。
じーさん、真顔っていうかフツーの笑顔のまま。
オヤジ、二の句が継げず笑みを凍らせて呆然。
じーさん、顔に「?」マークを浮かべ、
自分が何をしでかしちまったのか全く気づいてない様子。

俺はハリセンを持って歩いてなかった自分に感謝した。
まぁハリセン持って歩くヤツもそういないとは思うけど。

「おめでとう」には「ありがとう」。

どっちも日本の素晴らしい言葉だと思ってるし、
気持ちも判らないわけじゃないけどね。
うーむ……。習慣ってのはオソロシイもんである。

そんなふうにボケ倒していても全く問題ない
平穏な正月休みを過ごせていることに、
そうした平和な中で過ごせていることに──感謝。


2007年1月 1日

うん。そうだな。こうありたい!


何やら公共の乗り物の座席らしきモノの下に、
どう見ても動物のモノらしき骨が転がっている。
さほどグロテスクでもないくせに、
妙に人目を引くインパクトのあるポスター。

そこに書かれているメッセージは、わずか3行。
『人類は3万5000年前からゴミの捨て方を知っている』
というような内容だ(……らしい)。
まぁあえて意訳するなら“文明の浅かった原始人ですら
ゴミ捨て場を決めてそこに捨ててたんだから、
あんたもゴミをその辺にポイポイと捨てるんじゃないよ”
というようなメッセージだ。

これはパリ市内を縦横無尽に縫っているメトロとバス、
それにRER(郊外線)やトラム(路面電車)といった
パリ市内の重要な交通機関を運営してる RATP (公団)の
車内貼りポスター。バスに乗ってるときに「おっ!?」と、
思わずデジカメを取り出してパチリとやったものだ。
そう、俺はそのとき、このポスターを見て、
しげしげと考え込んじゃったのである。

考え込んじゃったのはあんたの勝手だけど、
いったいぜんたいめでたい新年1発目がどうして骨?
もしかして新年早々ケンタッキーが食べたい?
あ。わかった。これって新型のイヤガラセだな?

なぁーんて思ってる人もたくさんいるだろうなぁ
……とは思うのだけど、そのどれもがハズレ。
実はコレ、俺の2007年の目標なのだよ。マジメにね。

……いや。違うってば。そうじゃないよ。
骨になるのが“今年の目標”なわけないでしょーに。
ちゃんとゴミを捨てられる大人になりたいってのもハズレ。
捨てられるわい。んなもの。ちゃんと。
骨のある男になりたいってのもバツ。
だってあるもん骨。24回も骨折してるくらい。

そういうことじゃなくてさ、このポスターってね、
どう見たってそんなに多くの予算はかけてないわけだよ。
なのに、インパクトは結構強烈だし、
意図するメッセージもしっかりと伝わってくる。
すげーなぁ……と素直に感服せざるを得ない作品なのだ。
んーで、俺は考え込んじゃったのだよ。

とりわけフランスでそう感じることが多いのだけど、
街角のポスターだとか雑誌の広告だとかの類を眺めてて、
ハッとさせられたりニヤニヤもしくは苦笑いさせられたり、
あるいは妙に戒められたり学ばされた気分になったり、
愚考に走ったり思惟にはめ込まれたり……。
つまり“こころ”がハッキリと動かされちゃうのだ。

フランスの広告系は一部の高級ブランド方面を除けば、
大抵の場合は“超”がつくくらいの低予算制作。
どこかの国と違って有名なタレントの起用も限られて、
それどころかモデルの起用すらない場合も多い。

なのに、やたらと“こころ”に引っかかるのだ。

ヤツらはどこで勝負してるのかといえば、
ほとんど“アイデア”1本である。
視覚を上手く刺激する色遣いだったり模様遣いだったり、
ドキッとするような1発のインパクトだったり、
絵ヅラとコピーと商品の驚くようなギャップだったり、
視覚と頭脳を駆使して初めて判る謎かけ的仕掛けだったり、
逆に唖然としてのけぞるほどの剛速球的直球勝負だったり、
──とそりゃもう多岐にわたってるのだけど、
とにもかくにも日本の一般的な感覚からすれば
時として「あんびりばぼー!」と驚嘆しちゃうほど、
ありとあらゆるアイデアに満ち溢れてる。

だから、おもしろい。
だから、見ていて飽きない。

重要なのは予算が豊富だとか乏しいとかじゃなくて、
どう頭を使ってどう作るか、ということなのだな。
フランスの若い女の子が身なりにお金をかけられないのに
やたらとお洒落に見えるのと一緒なのである。
つまり『金がないなら頭を使え』ってこと。

いや、何も予算なんてたいして必要ないでーす!
と調子のいいことをいうつもりはさらさらないので、
そこんところ誤解しないでくださいね、シャチョー。
それはキッチリ使わせてもらいます。あるだけ。有効に。

ただ、「△◇だから◎□できない」ってなふうに
いきなり否定から入るんじゃなく、
そんなふうにロクに考えもしないうちに諦めちゃわないで、
あるいは否定する理由を探すんじゃなくて、
脳ミソを絞りに絞ってよーく考えべーさ……ってこと。
そもそも、きっとモノを創っていくうえでは、
考え抜いて工夫をして頭と感覚に仕事をさせて……って、
そっちのほうが遙かに楽しいに違いない。うん。絶対。

基本的には枕の上に乗せたり豆腐の角にぶつけるために
存在してるといわれて続けて数十年の俺の頭だが、
そういうわけで2007年のテーマは決まった。
このテーマに沿って、今年はティーポや新しい挑戦等々、
アレやコレやと皆さんに楽しんでいただくつもりだ。

宣誓:『脳ミソいつでもゾーキン絞り 2007』。

ん? ちょっとばっちい? 頭わるそう? ……まぁいーや。
今年もどうか……見捨てないでくださいね。