2009年1月14日

カローラは“若者殺し”になれるのか──? 【前編】

おいおい、おっさん。世代が違うんだぜ?
その辺り、ちゃんと判ってる?

なぁーんて言われたらグーで強く撫でてあげたくなる気もするが、
今の10代や20代の人達には想像できないかも知れないけど、
ある年齢層から上の世代にとって、
トヨタ・カローラは現役バリバリの “憧れの1台” だった。

「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーとともに登場した
初代カローラからしてファミリー層の注目を集めた存在なわけだが、
とりわけ TE27 型から AE86 型までの
カローラ・レビンと姉妹車のスプリンター・トレノは、
その小型軽量ボディに活きのいいツインカム・ユニットを載せ、
モータースポーツの分野を荒らし回ったこともあって、
時代時代の若者はレビン/トレノに憧れに憧れて、
そのキーを喉から手が出るほど欲しがったものだった。

昔々、トヨタはめちゃめちゃエキサイティングなクルマ達を
何種類も送り出して、若者達を誘惑してたのだ。
そういえば “トヨタ党” って言葉、どこにいっちゃったんだろ?

ハチロク以降もカローラ系にはスポーツ・モデルがあって
それなりに評価はされていたのだけど、
いつしか時代は移り変わり、ふと気がつくと、
カローラはただの(?)素晴らしくできのいい小型車として
ラインナップされるだけの存在となっていた。

1966年以来延々とその名を残しているだけでも驚きだし、
実際にステアリングを握ってみれば
誰もが自動車としての完成度の高さに唸らされるはずだが、
もはやカローラは若者の憧憬する気持ちを掻き立てるような、
そうした類のクルマではなくなっているのも事実なのだ。

そんなことじゃいけない! と考えた人が、
トヨタ自動車の中にいるのだろう。

今やカローラの購買層の多くは60代だとか50代で、
20代に至っては3%程度の割合だと聞いたことがある。
俺にしてみれば現行カローラを買った100人の中に
3人も20代の人がいるという事実の方がビックリなのだけど、
そんなことじゃいかんのだ! と考えた熱い人が、
トヨタ自動車の中にいたのだろう。

その熱い気持ちそれだけで嬉しくなっちゃったのだけど、
とにもかくにも今年の東京オートサロンでは、
思いがけずトヨタ・カローラに注目させられることになった。

その筆頭となったイメージ・リーダー的存在が、コイツだ。
『カローラ・アクシオ apr GT』。
スーパー GT 選手権の GT300 クラスを戦うために、
新たに設計・開発されたマシンである。
作り手はレーシング・ガライヤだとか
レーシング MR-S の設計者としても知られていて、
ティーポにも時々登場してくださる、apr の代表・金曽裕人さんだ。

古のシルエット・フォーミュラだとか DTM マシンも真っ青の
この凄まじく過激なフォルムは、
まさしく “レーシングカー・マニア殺し” である。
その真ん中に、レーシング MR-S と同じ
3.5リッター V6 の 2GR ユニットを搭載している。
自他ともに認めるミドシップおたくの手で生み出された作品だから、
きっと 2009 シーズンの台風の目になるんだろうな、と思う。

こんな激しいカッコしててミドシップで、これがカローラ?
と思う人もいるだろうけど、カローラである。
A ピラーから C ピラーにかけてはカローラそのものだし、
だいいち名前が『カローラ・アクシオ apr GT』だもん。
こいつは GT500 クラスのスカイラインとかがそうであるように、
現在のスーパー GT レースのレギュレーションで許された範囲を
おそらく最大限に活用し、それを金曽テイストでまとめあげた、
最新鋭のスーパー・ウェポンなのだ。
「こんなのオカシイじゃん!」とブツブツいってる人もいたが、
それはこのマシンの問題じゃなくてレギュレーションの問題。
レースカーの設計者ってのは、マシンを速く走らせるためなら、
やれることを全部やるのが仕事な生き物なのだからして。

金曽さん、やっちまったねー。

俺はこのマシンを眺めながら、思わずニヤニヤとしてしまった。
だって、あの地味なカローラがこんなも大胆に変身してる。
走っている姿を見るのはもう少し先になるのだろうけど、
それだけでもう嬉しいような気分になってくるじゃないか。

常識をスッパリと覆した、ありありとした現実。
これってある意味、めちゃめちゃ夢がある話なんだと俺は思う。
ましてや右を向いても左を見ても、不景気不景気……。
そんなムードにスパッと風穴を開けてくれたような、
そんな思い切りの良さがなおさら嬉しかったりする。

ただ、これはあまりにも自分達からはかけ離れてる、
と感じる人がいるのも事実だろう。
ところが今回のトヨタのブースには、
この『カローラ・アクシオ apr GT』を “大” とするなら、
他に “中” と “小” といえる熱いカローラが2台、
ちょっとばかり誇らしげに展示されていたのだった。

が、長くなっちゃうから、また明日ねー。

【続く……たぶん】

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くるきち:

カローラ・・・。亡き父の1台目と2台目の愛車がカローラでした。

片足が不自由で、法改正で身障者も一定条件を満たせば免許取得が可能になり、必死になって取得した父が最初に選んだ愛車がカローラ、しかも当時はまだ数少ないAT車でした。

スーパーGT選手権のGT300クラスでこのクルマが走る姿を早く見たいですね。

Tipoの嶋田でーす!:

いち殿。
実際のところ、ベースになったクルマが控えめであればあるほど、
バシッとレーシングカーに仕立て上げられたときの迫力は
爆発的なインパクトを与えてくれるモノっっすよね。
こうしたおとなしめのサルーンはもちろん、
例えばスポーツカーだって、それは全く同じこと。
ランチア・ベータ・モンテカルロのグループ5なんて、
元がスラッと綺麗なわりにイバリがなかったものだから、
あの巨大な前後スポイラーとフェンダーを得た後のカッコなんて、
表現に困るほどすごかったじゃないっすか。
俺はそういうレーシングカー、堪らなく好きなんですよねぇ。

変態ブラザーズ弟殿。
ヴィーマックやガライヤはナンバー付きのクルマもありますが、
紫電にそれがあったかどうかはちょっと俺も判りません。
でも、今のGTはそういうの関係なしに“特認”制度があって、
だからこそ走るのが許されてるってわけで……。
残念なことに今年の GT300 は、大幅に台数が減るのではないか、
というのが会う関係者みんなの見解でした(T^T)

ヨネルトくん。
若いのに TE27 が好きだなんて、お父上がキミに
どれほどの英才教育を施したのかがよーく判りますね(^o^)
このカローラ、俺も「ほぇ……」とは思いましたが、
考えてみたら今の GT マシンって、大なり小なり皆こんな感じです。
今年は出ないみたいだけどスバルのインプレッサもそうだし、
今年も出て欲しいけど、RX-7だってそう。
見た目もともなく、中身なんて信じられないくらい進化してますから。

car10さま。
そのワンメイク・レースのマシン、次の回で紹介してまんがな。
俺としては GT とかS耐の台数が減って
プロ・ドライバーのウデを見られる機会が減っちゃうのなら、
その N2 レースでプロ中のプロ同士の白熱戦を見たいなぁ……、
なぁーんてノンキなことを考えていたりします。
マシンの差じゃなくてウデだけで勝負が決まるレースって、
そっちはそっちでめちゃめちゃオモシロイじゃないっすか。
昔の鈴木恵一さんみたいな人の走りを見たいものっすね(^o^)

car10:

そう、このとなり?にワンメイクレースcarが置いてあって
TMSFん時よりかっこ良くはなってたものの「どこのマーシャルcar?!」と思った。(^^;;
誰がたいまいはたいてやるんだろう?

聞いた話じゃ、オートメッセは○ヨタと○○のしか出展申込がないらしい。
モロモロ蓋、開けた時がコワイね…。

TE27…輸入車好きの自分も好きです。
父親がTA22を買ってすぐTE27の売りが出てきて
「早く言ってよ~。27欲しかったのに~」って話を思い出しました。
カナードの付いた27好きです。

でもこのカローラには、おもわず親子で「え!?これがGTに出るの?」って言っちゃいました

変態ブラザーズ弟:

流石金曽さん、レース界の過激派のやることは我々の度肝を抜きますね。
カローラにまで魔の手が伸びましたか(笑)
今のスーパーGTってWRCと似通ったレギュまであるのは何か違う気がします。
でも、そんな無茶苦茶なレギュがあるおかげでイカレタマシンが出て来るんですから。

雨宮のおやっさん、今年はマシンを換えちゃうのでしょうか?
ホモロゲ期限がそろそろ終わりの気もしますが…
ホモロゲと言えば紫電やガライヤ、ヴィーマックって取得できるだけの数が量産されているのかさえ不明ですがどうなんでしょう?

今言えるのは、今年のGT300は多分楽しいことになる。
ですね

いち:

続きを期待してます(笑)。

SGTカローラ、カックイイので応援します~。

かつて、コロナやチェイサーでJTCCを闘っていたのを思い出しました。

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