昨日は2月6日、ティーポの発売日だった。
普段はテレもあるのか、マジメなのが得意でないせいか、
あんまり自分の仕事を「ねーねー見て見て見てー」と
騒ぎ立てるのことができないタチなのだけど、今月はちょっと別。
なぜなら行きがかり上ちょっとばかりツクリは地味だけど、
今回のティーポ、いつもにも増して、
「クルマ、好きなんだよなぁ」と一度でも思ったことのある人には
ジックリ読んでいただきたい内容になっているからだ。
今回の巻頭は、“読み物特集” とでもいえばいいか、
「だってクルマを愛してる!!」という題目の下、
ティーポに関わってくださってるいろんな方々に
いってみれば “あなたなりのクルマへの恋文を書いてください”
とお願いしたようなもんだ。
なぜそんな地味なモノを? と思う人もおられるだろうが、
ティーポとしてはどうしてもやっておかなきゃ、と思ったのだ。
今の時世、心の中ではクルマが好きだってのが
ずっとずっと前からホントのところなのに、
「大変だ大変だ不景気だ不景気だどーしよー」と
ヒステリックに騒ぐだけ騒いで
俺達一般大衆に不安と恐怖感を植え付ける以外に能力のない
あんぽんたんなテレビだとか新聞だとかの声の大きさに負け、
“クルマなんかに乗ってる場合じゃない” だとか
“クルマなんかで遊んでたらダメだ” だとか、
そんなふうに思わされちゃう人の何て多いことか。
その気持ち、解らないでもない。
だけど、それは大きな間違いだと思う。
だって、人間の “心” には還る場所が必要なのだ。
還って羽を休ませる場所が必要なのだ。
どこにも還らず意味なく浮遊してばかりの疲れた “心” は、
次第に自分らしさを失いがちになって、
荒みやすく攻撃的にもなれば弱って倒れやすくもなる。
今だからこそなおさら、
自分というモノをしっかり保ってなきゃならないのに。
俺達の還る場所はどこだ?
羽を休ませられる場所はどこにある?
クルマが好きで好きで堪らない人間にとっては、
家族だとか恋人だとかそうした大切な人達はもちろんだけど、
他はどうかといえば、それはクルマしかない。
クルマ好きは、クルマから自分を切り離しちゃいけないのだ。
例え仮にキーを手放すことになったとしても、
心まで切り離してしまってはいけないのである。
それは生きるためのチカラを捨て去るのに、とてもよく似てる。
「俺、クルマ、好きなんだよね」
“好き” のカタチはいろいろであっていい。
でも、そういう気持ちを自分が強く持っているということを、
あるいはちょっと前まではちゃんと持っていたということを、
俺はいろんな人に思い出して欲しいと思ったのだ。
改めて自分の中で踊らせてもらいたいと思ったのだ。
それが、犯行(?)の動機である。
太田哲也さん、熊倉重春さん、西川淳さん、木下隆之さん、
舘内端さん、吉田匠さん、石橋幸樹さん、渡辺敏史さん、
森口将之さん、佐藤正勝さんといった錚々たる顔ぶれに加えて、
ティーポ OB からは初代編集長の山崎憲治さん、
それに副編まで勤め上げてフリーランスとして独立、
売れっ子ジャーナリストになったふたり、
石井昌道くんと山田弘樹くんにもちゃんと登場してもらっている。
もちろんウチの若年寄でそろそろ “若” が外れそうなナカジ〜も
彼自身のブログで紹介してるように、
2本のインタビュー・ベースの記事を書いている。
そのほか姉妹誌 “ROSSO” 編集長の平井にも、
彼が世界的に見てもだいぶ先端を往く取材を繰り広げてきた
“ランボルギーニ・イオタ” のミステリーを
現状で解き明かせている範囲でまとめてもらったりしている。
昨年の12月に俺はヒライ菌で打ち倒されたわけだが、
そのときの貸しを返してもらったカタチだ。
小説のカタチをとっているモノあり、直球メッセージあり、
ノンフィクション系ありと表現方法は様々だけど、
みんなクルマへの愛情がパンパンに詰まってる
入魂の恋文をしたためてくださったんだなぁ……と感慨深い。
……俺? もちろん編集チョーだし、逃げるわけにはいかない。
稚拙なモノだけど、心を込めてしたためたつもりだ。
ちょっと屈折した恋文かも知れないけど……。
お話はイタリアの自動車界が誇る、誰もが知っているあの偉人と、
若くして天に召されたその子息についてのことなのだけど、
俺は数年前、今は亡き彼らの人物像を取材するために現地へ飛び、
彼らと親交のあった人達にたくさんお話を聞かせていただいて、
それを何回かに分けてティーポでレポートしてきた。
だが、物理的事情ではない別のもっともっと大切な理由で
書き記すことをしなかったこともあれば、
自分の感情が混じりすぎてしまって触れるのをヤメたこともある。
それらとフィクションとをミキサーにかけて搾り出したモノ、
というふうにいえば説明になるかな……?
いずれにせよ誰のことかは判る人にはどうせ判っちゃうし、
判っちゃうことを前提にイラストを描いてもらってるけど、
そういう性質のモノだから、
あえて固有名詞はいっさい使ってない。
もう近しい人達から “どの部分が真実でどの部分が創造?” と
質問されたりもしたけど、ゴメンねー、俺はそれには応えられない。
ただひとつだけ言える確かなことは、
彼は間違いなくそんなふうに思っていた、ということだけだ。
まぁ……俺の大好きなイラストレーターというか画家というか、
生み出す作品はレンブラントにもフェルメールにも負けてない、
といつも思わされてる為井英貴さんに無理にお願いして
美しいイラストを描いていただいたので、
それを眺めるつもりでページを開いていただけたらな、
なぁーんて思ってる。
時はちょうどウィークエンド、であることだし……。






コメント (14)
ヨネルトくん。
バイクにもクルマにも夢中だったけど、音楽にも夢中だったし、
もちろん女の子にも夢中でした。フラレ続けてましたけど(T^T)
ブログ、見させてもらいました。ありがとさんでしたー。
よしぼん様。
読んでくださってありがとうございます。
俺の立場ではこんなこと言ったらいけないのかも知れませんが、
いいのですいいのです。
寒いときには魔法を使ってでも読んでいただければ(^^)
今回の特集では、何も“クルマを買うのを諦めないでね”
といいたいわけじゃなくて、世の中がどんなふうであっても
“クルマが好きっていう気持ちを捨てたり忘れたり
しないようにしようよね”と言いたかっただけなのです。
よしぼんさんのように想いを大切にされている人が
ひとりでも増えればいいなぁ……と願って。
……トゥデイ、いいじゃないっすか(^^) かわいいし。
エンジンの吹けが軽くてコーナーも結構速いっていう記憶があります。
スポーツできる軽自動車って、きっと日本ならではの
ライトウエイト・スポーツカーなんだと思ってます。
大切に乗り続けてくださいねー。
小野宮さま。
どうもどうもありがとうございます。
訪ねてくださったのだから、
逆に訪ねさせていただくのは当然のことじゃないっすかー。
ただ、会議やら何やらで時間がほとんど自由にならないときだとか
締切期間とかに入っちゃったりすると、
途端に礼儀知らずになっちゃったりもするのですが(^^;)
こちらの方こそ、今後ともヨロシクお願いいたします。
投稿者: Tipoの嶋田でーす! | 2009年2月12日 01:35
日時: 2009年2月12日 01:35
嶋田さん、ブログに遊びにきてくださいましてありがとうございます!!
コメント、読ませていただきました。
この記事を読んで、叫ばずにはいられなくなりました^^。
これからも、小野宮のブログをよろしくお願いしますm(_ _)m。
投稿者: 小野宮 | 2009年2月11日 21:11
日時: 2009年2月11日 21:11
今月号、深い思いの言葉だらけですね。感動しました・・・がっ!ごめんなさい。本日の所持金が千円未満のワタクシは立ち読みしてしまいました。明日にも現金即決!させていただきます。
20年程前に小僧を卒業し、社会に出て辛酸を舐め、家庭と生活のため保守派に変わっていく自分を残念ながら感じています。が、毎晩フトンに入って思うのは、あの頃と同じ「元気にクルマと遊ぶ僕」なんですね。「今日の食費より今のガソリン代」を欲していた僕なんですね。僕にとって、夢・希望・やる気を起こさせるのがクルマなんです。著者の思いを感じる気がしました。(だから今月も買います)
僕の通勤マシンはJA4トゥデイ。古すぎです。でも乗ってて気持ちいいから満足なんです。意志疎通は完璧!以心伝心の相棒です。
これからもワクワクするようなネタを続々とお願いいたします。
花粉の時期です。ご自愛下さい。
投稿者: よしぼん | 2009年2月11日 01:13
日時: 2009年2月11日 01:13
嶋田さんが高校生のときってバイクに夢中だったんですか?
むねぴーさんの本に書いていたような…。
ブログにリンクさせてもらいますね。
投稿者: ヨネルト | 2009年2月10日 13:39
日時: 2009年2月10日 13:39
うわはははははは(^o^)
何だか……時間が自由にならない……(-。-;)
少なくとも2日に1回は更新しようと思ってるのに、
サッパリ……時間がつくれない…… ┐( -"-)┌
というわけで、だけどコメントだけはちゃんと
お返ししておきたいので、少々お時間拝借。
変態ブラザーズ弟殿。
イオタのミステリーって、まだ解けてない部分もあって、
姉妹誌ロッソのヒライはそれをひっちゃきになって
解き明かそうとしております。
その一部分にほんのちょっとだけ協力したりしたことはあったけど。
なので、今回はその情熱をみんなに知ってもらいたかったから
無理に頼んで……というか半分オドシを入れて書いてもらったのだけど、
実はロッソ誌で謎解きが進むたびにコッテリと展開してるのでした。
だからウチでやるわけにはいかないっしょ。
car10さま。
今回はいつもの “ド・エンスー” な人達じゃなく「好き者」にも
楽しんでもらえる内容にしたいなぁ……と思っていたのでした。
「クルマ、好きなんだよね」な気持ちを
ひとりでも多くの人に思い出してもらったり強くしてもらったり、
そんなふうになったらいいなぁと考えたので。
まさかっちゃんと同い年だってことが判明したのは副産物です。
俺は彼より学年でいえば2つ下……だったかな?
するってーと、car10さんは、俺よりオ◎ーサンなわけですね。
んっふっふっふっ(^o^)
くるきっつぁん。
今回は内容の濃さもさることがなら、
やたらと文字文字してるページが多いので、
俺のページだけは文字文字してるように思われないよう
文字を真っ赤にしちゃったりしました。
年賀状のことは、こちらのほうこそ送っていただいて
どうもありがじょーございました……って、しつこいか(-。-;)
エージェント・Kさま。
こちらこそ、いつもお世話になっておりまーす。
もう誰だか一発で判っちゃいましたよ。
13日、こちらこそヨロシクお願いします……って、
これじゃ業務連絡じゃないっすか(^^;)
でも、お話しできるのを楽しみにしてますからねー。
小野宮拓司さま。
はじめまして(^o^) いつもティーポにおつきあいくださって、
どうもどうもありがとうございます。
ブログ、読ませていただきました。
叫んでくださって、本当に嬉しいです。
こんな時代だから……と言うのも聞くのも飽き飽きですが、
こういうときこそみんなで声を大にして叫ばないと、
いろんなことがどんどん尻すぼみになっちゃいますからね。
もう、とっくに頑張っていらっしゃるのでしょうが、
でも、みんなで一緒に頑張りましょう(^o^)
これから時々でも構わないので、遊びに来てくださいね。
いつでも大歓迎です。
ヨネルトくん。
キミはちっともバカじゃないでしょーに(^^)
今どきの高校生にしては、自分のやりたいことをちゃんと持っている、
しっかりした人だと思いますよ。
俺が高校生のときなんて、そりゃもうひどいもんだったんだから(^^;)
このブログ……じゃなくて『随筆』、
稚拙だったり乱暴だったりあんぽんたんだったりはしますが、
ぜひぜひいろんな人にススメてみてください。
どうもありがとう(^o^)
マリコさま。
俺も44歳だというのに、ふと気づくと財布の中が500円、
なぁーんてことがあったりもします ┐( -"-)┌
なので、魔法を使って(こっそりと)読んでくださいな。
ところで、魔法を使ってモノを買う方法、
俺にも教えてください。
AOP.サトウさま。
今月はツクリにハデさはないですけど、思いのほか……というか、
中身は俺が期待していた以上にコッテリ濃厚になりました。
為井さんの絵、俺にとっては出逢ったときから衝撃で、
今でもお願いした絵が上がってくるたびに感動していたりします。
彼はクルマ以外にも鳥肌が立つような絵を描いていたりもするんですよ。
サトウさんも職業イラストレーターではないのというのに、
いつもていねいに描き込まれていて、スゴイなぁと思うのです。
俺なんて……ヒドイもんなんですから……ほんと。
ページのラフ・スケッチを描くたびに……落ち込みます ┐( -"-)┌
もう20年以上やってるってのに……。
絵が描ける人って、ほんと、尊敬しちゃいますよ。
いち殿。
クルマを肴に飲める酒、ってのは楽しいですよねぇ。
俺は今では基本、“飲むのは自宅”派なので
あんまり外で旨い酒を飲む機会ってのがないんですけど、
まだ小僧だった頃、毎晩のようにクルマとかバイクとかを肴に
ウハウハ笑いながら飲んでたことを思い出しました。
そういうときに持つべきは友、ですよねぇ。
ひさびさに埼玉の実家の方に帰ってみようかなぁ……と思いました。
投稿者: Tipoの嶋田でーす! | 2009年2月 9日 23:26
日時: 2009年2月 9日 23:26
クルマ仲間とゆっくり酒を飲みながら、今月号のTipoを肴に話が尽きません。
これからどうなるんだろうねぇ。
クルマを降りることは考えられないよねぇ。
おっ、嶋田さんの文はイイねぇ。
いろいろ話しながら、クルマ好きを再確認をしたのでした。
投稿者: いち | 2009年2月 8日 13:35
日時: 2009年2月 8日 13:35
会社から帰宅した後、家に届いておりました。
さっそく読んでみたところ、かなりの内容の濃さに
驚かされました。自動車に関わっておられる
方々によるコメントやエッセイなど
クルマ好きには、たまらない!
内容!
私もいずれこのような文章書いてみたいですね。
(イラストと共に)
是非、クルマ好きの皆さん読んでみて下さい!
かなりおすすめです。
PS・今、サソリの名車のイラスト製作中です。
(為井さんにはかないませんけど・・・苦笑)
完成したら送りますね!
投稿者: AOP.サトウ | 2009年2月 8日 09:45
日時: 2009年2月 8日 09:45
何ッッ!!
それはぜひ買わねば・・・
幸いにも書店は近くにある(^o^)
だが、私の現在の所持金は
お財布に21円・・・
魔法を使って買います(^o^)
投稿者: マリコ | 2009年2月 8日 01:17
日時: 2009年2月 8日 01:17
このブログの内容を是非いろんな人に見て欲しいです。
全く同感です。こんなおバカな高校生でも言うんですから…。これは、読んでもらいたいです。
そして記事の中に、「うんうん。なるほど!そうですね!」って思えるところがたくさんあって…今月号は…いろんな先生に買わせます!
/・・・って言いたいんですが…とりあえず貸してきます(^^;
そして買わせます(^^;ケッキョクソッチネー
元ビート乗りの美術の先生がTipoとアバルトを覚えてくれました(笑)
投稿者: ヨネルト | 2009年2月 7日 23:13
日時: 2009年2月 7日 23:13
初めまして、小野宮と申します。毎号、拝見しています。
早速ですが、今月のティーポ、読みました。
ジ~ン、ときました・・・・。
手短な感想で申し訳ございません!!
この特集に触発されて、自分のブログでも、ささやかながら、「クルマが好きだ!!」と叫んでみました!!
投稿者: 小野宮 拓司 | 2009年2月 7日 23:06
日時: 2009年2月 7日 23:06
編集部T様
お世話になっております。
・・・コレだけだと分からないですよね。
13日の金曜日!
(翌日バレンタインです。)
何かを起こす為に!
(っていうか何かを起こしてもらう為?!)
お願いします!
(近日中に、会社から正式なオファーがいくと思います。)
因みに、ワタクシ先回お願いした時に引き続きまして、今回も司会進行に決まったみたいで・・・。
※中途半端な言い方なのは、ワタクシが現在青山拘束中の為、あまりハッキリ覚えてないからです。
13日よろしくお願いします。
※今はまだ準備中の『¥』ショールームですが、日本もイタリア本国に負けず劣らずのカッコ良さです。
・・・という事で、今月号のTipoはまだ読んでません。
少しパラパラと見ただけですが、雰囲気が昔のTipoに戻った気がしましたが、申し訳ございません。(全く暇がありません。)
追伸;
メット様にもよろしくお伝え下さい。
投稿者: エージェント・K | 2009年2月 7日 21:01
日時: 2009年2月 7日 21:01
昨日購入しました。
なかなか濃い内容なので、じっくりと読ませていただきます。
あと、お粗末な年賀状を誌面に載せていただき、感謝しております。
投稿者: くるきち | 2009年2月 7日 20:56
日時: 2009年2月 7日 20:56
今回の号はTipoとは異種の「好き者」にも面白い号です。^^b
まだ読み込んでる途中だから嶋田さんのはこれからなんだけどね~。
今まで読んだ中のNo.1ビックリ!はまさかっチャンが同い年?だった事。
わだQと同じ?って思うと「えっ?!」(@O@)って感じですが、なまたまご氏と一緒と思うとなんとなくうなずけます。
って言ったら怒られちゃうかな~。(笑)
おにいは「にったさんの後姿、若い!!」って言ってましたよ。( ・_・)ノ☆(*_ _)
投稿者: car10 | 2009年2月 7日 15:38
日時: 2009年2月 7日 15:38
発売日早朝に買いました。
あのイラストの表紙サイズぐらいのでもあれば欲しいかも。
イオタにまつわるミステリーの裏側に色々と興味深い内容がてんこ盛りですね。
不定期連載希望してみたり
投稿者: 変態ブラザーズ弟 | 2009年2月 7日 13:59
日時: 2009年2月 7日 13:59