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2011年1月 4日

「クルマって楽しいじゃん! いぇーい!!」

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皆さん、少々遅ればせながらではありますが、
新年あけましておめでとうございます。

今日は珍しく丁寧な言葉使いを心掛け、
一人称も日頃の "俺" ではなく "僕" を自然に選び、
気なれぬスーツに身を包みネクタイを結び
正座をしながら皆さんに向かっている気持ちで、
ちょっとだけ厳粛な面持ちでキーボードを打っています。

私こと嶋田智之──。

読者さん達はじめ自動車業界の様々な職種や立場の方々、
エンスー業界の色々な人達、自動車雑誌界の懲りない面々、
そして愛すべき先輩達や後輩どもに支えてもらいながら、
ネコ・パブリッシングの正式なスタッフとして
ROSSO や Tipo といった雑誌に関わってまいりましたが、
昨年の晩秋をもちまして退職いたしました。

まだ書類上は在籍中の身であった頃、
すでに ROSSO と Tipo の編集後記に御挨拶を一筆したため、
それを御覧になった方々が Twitter でつぶやかれ、
......といった流れもあったので
御存知の方も少なからずいらっしゃることでしょうが、
それらは「ヤメました」「また逢う日まで」のような
あまり意味があるとはいえない言葉の連なりでした。
こうしてハッキリとしたかたちで
皆さんに御挨拶させていただくのは、これが初めてです。

なぜこのタイミング? と訝しがる方もおられるでしょう。
それは僕が礼節に欠ける人間であるということが
ハッキリと表れたほんの一例であるのだとも思いますが、
そもそもは根底に、時代は新陳代謝していくものであり、
僕ひとりいなくなったところで何かが変わるわけでもなく
ROSSO も Tipo もしっかりと続いていくことだろう、
という(これはイジケでもヒガミでも何でもなくて、
正直な、プラス方面の)気持ちが常にあったこともあり、
とりたてて重要な出来事ではないと考えていたからです。
もちろん自分自身にとっては2010年最大のトピック、
であったことは確かですが。

ところがこの年末年始に様々な人と会って
いろんな話をしてきた中で、
とりわけ人生の大先輩諸氏や悪友どもから
「せめて今後の決意表明ぐらいしろよ」
と避難の集中砲火を浴びました。
ひとりくらいは支持してくれた人がいるのだろうから
編集後記でサラッと書いただけですますなんて
無礼もいいところである、と──。

まったくそのとおりだ、と思いました。

考えてみればこれまでの間に、
メイルや Twitter の DM などを通じて
「いったいどうしてヤメたの?」「次、どうするの?」
というような御質問を少なからず頂戴していて、
そのひとつひとつにちゃんとお応えするゆとりもなく、
そのまま年末年始を迎えてしまいました。

ヤメることにした理由は明白です。
数年前から朧気ながらではあるけれど考えていて、
そのタイミングがちょうど来ていた、というのがひとつ。
身内のしていることの中に
僕自身もとっても大切に感じてるものがあり、
一緒にやっていきたいと考えていた、というのがひとつ。
それから頭がコチコチに固くなってしまう前に、
自動車の世界の中で、例え小さくたっていいから
何か新しいアクションを起こしたいぞ、
と常々妄想していた、というのがひとつ。

複合的に考えて、環境を変える以外に道はないな、
という結論に至ったのです。
ちょうど新たに与えてくれるといわれたチャンスが
僕には荷が重すぎるというヘタレな気持ちも後押しし、
「これが流れってものなんだな」と思いながら
四半世紀在籍した会社に辞表を提出いたしました。

なので、スッキリと円満退社です。
モメたわけでもトラブったわけでもありません。
そもそもモメたくらいでヤメることになるのであれば、
僕は何回ヤメなきゃならない原因を自分でこしらえたか、
数えることもできません。
そういう意味ではとっても "情" のあるところなのです。
数少なくなった先輩たちも、数多くの後輩たちも、
彼らがどう考えてるかは全く判りませんが、
僕は結構気に入っています。
先日退任された笹本前社長のことも、
散々キュウキュウと締め上げられはしましたけれど、
今だって尊敬しています。
僕はいい会社にいたんだな、と心から感じています。

その温かな場所から、しかもこんな時代に飛び出して、
それじゃいったいどうするのか──。

いや......どうなるんでしょうねぇ。

実は情けないことに、"決意表明" といえるほどの
チカラコブ隆々! みたいな気持ちはないんです。
ただ、これまでがそうだったように、
楽しいと感じられることや心が震えること、
コレは素晴らしい! と思えること、
そうしたあれやこれやをあの手この手で、
けれど自分も楽しむことと誠実であることだけは忘れずに、
皆さんにお届けしていきたいなぁ、
という茫とした信念じみたものがあるだけでして......。
それは身内と一緒に進めていくモノにも
そのまま当てはまることだったりするのですが、
つまりはヒトとしてチカラが抜けきってるダメなところは
全く変わっていないということなのでしょうね。
きっと性分なのです。

が、僕はクルマが大好きなんです。
クルマを取り巻く様々が大好きです。
こんなに楽しい世界は他にないとすら思っています。
40年以上もクルマ好きをやってきて、
四半世紀以上もクルマをおもしろがる仕事をやってきて、
ここから離れることなんてできっこありません。

だからクルマにまつわることならば、
それが自分の信念じみたものと相反するものでない限り、
何だってやっていきたいと考えています。

それは ROSSO や Tipo といった
これまでお世話になってきた雑誌かも知れません。
全く別の雑誌かも知れません。
Web かも知れませんし、
新しい何かを生み出すことだってできるかも知れません。
あるいは何か別のカタチになるのかも知れません。

当面は編集者あるいはモノ書きとしての活動が
中心になっていくのだろうと思いますが、
ただただ馬鹿のひとつ覚えみたいに、
クルマが与えてくれる "夢" と競歩するようにして、
「ほら、クルマって楽しいじゃん! いぇーい!!」
の気持ちで進んでいくことだけは確かです。

ともあれ、ネコ・パブリッシング正規軍時代に
皆さんに様々なかたちで支えていただくことができて、
僕は本当に幸福だったと思います。
心から感謝しています。

ありがとうございました。

どうかこの2011年が皆さんにとって、
素晴らしい1年になりますように......。

──さあ、そろそろ本格始動いたしましょう。

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コメント (5)

I’m? not askin you to like this post or anything, I just want a a chance to get some attention cause I invest a hell of a lot in to music so you get the best possible from me, it’s not just a hobby, it’s my life..

特・名機某:

嶋兄ィあけましておめでとうございます。
で"ネコ・パブリッシング"をご卒業?されたとのこと。
"笹本のオヤブンさん"も一線から退かられてそりゃ
いつかはその席を誰かに譲らねばならん時が来るんです
から"立つ鳥跡を濁さず"で自ら離れたほうが気も楽
でしょう。
兄ィとは結局ネコ在籍時代には逢えなかったけどいつか
どこかの機会で逢えると信じてね。
結構早い時期に学び舎を巣立っていった人知ってますもの
商売敵?の"カーグラフィック"から何人のジャーナリストが
巣立っていったことか"三本和彦・吉田匠・渡辺慎太郎・熊倉重春"とね
みなさんそれぞれに自動車に関わる書きモノの仕事されているじゃないですか。
いつかどこかでまた逢う日まで・・・・・。

ヨネルト 2011年(昨年と対して変わりませんが…):

その、つぶやき第一号のヨネルトです(^^;

嶋田さんがいてこそのネコパブだったので、ちょっと寂しい気もしますが、新しい道に進んでいる心をほんの少しばかし見習って僕も頑張っていきます。

変態ブラザーズ弟:

兄やん、こっちでもあけましたおめでとうございます

今年こそは頑張って車を調達したいです。

年末に換えたばかりの新型で初書き込み(笑)

ぐれい:

あけましておめでとうございます。

お疲れ様でした。そしてありがとう!

ただの溶接屋の元スーパーカー追っかけ少年が輸入車を買い
その息子までが誇らしげに自分を「俺、クルマバカやねん!」
と言い、家庭内で「ジュリアが、ミウラが、R34が」と話す。

そのきっかけを作ったのは紛れも無く嶋田さん、あなたとTipoでした。

これからも嶋田智之 にしか書けない文を書き続けてください。

そして、できない何かを現実にしてください。
クルマバカたちは期待して見守って行きます。

PS:いま後ろではゲーム・グランツーリスモのデモ画面のエキゾーストノート聴きながら息子は夢の中です。生後3ヶ月のTOHMの時のように(笑)

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