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2005年08月25日
聖クリストファー
クルマに関連する交通安全のお守りといえば、我が国では神社仏閣系のお札が一般的だけど、欧米では聖クリストファーが定番だ。聖クリストファーというのはキリスト教(カトリック系)の守護聖人の一人で、ムカシから旅行者や航海者を保護する聖人として親しまれてきたんだって。
でも、キリスト教に詳しくないボクには、ガキを背負ったオヤジが杖をつきながら水辺を歩く図にしか見えなかった。で、たまたま読んだL.M.ボストン作『グリーン・ノウの子どもたち』という本に出てくるエピソードによって、やっとこの絵柄の意味を知ったのヨ。何と、杖をついたオヤジが聖クリストファーで、オンブされたガキは幼い姿に身を変えたキリストだったワケ。

聖クリストファーってヒトは、元の名をレプロブスといい、しばしば巨人として描かれるほどの巨漢だったらしい。強いものに憧れた彼は、悪魔から世界で一番怖いと教えられたキリストに出会うため、賢者のアドバイスに従って旅人を背負って川を渡る仕事をしていた。
そんなある日、レプロブスは小さな子どもに「川の向う岸まで連れていって欲しい」と頼まれ、おやすい御用とばかりに子どもを背負って川を渡ることになった。ところが、途中から子どもの体重がどんどん重くなってきて、頑強で力持ちな彼でさえ耐えられなくなるほどになった。
それでも、どーにか無事に子どもを連れて向う岸にたどり着き、「まるで全世界を背負ったような重さだった」とコボすと、子どもに姿を変えていたキリストは「あなたは全世界を背負っただけじゃなく、世界を創造した者を背負ったのだ。私こそあなたが仕えようと待っていたキリストで、真の王なのだ」と言ったんだって。
そして、「私があなたの求めた真の王(キリスト)だという証拠に、杖代わりにしたシュロの棒を地面に挿しておけば、明朝には花が咲き実を結ぶ」とキリストは予言する。案の定、奇蹟が起こり予言は実現して、レプロブスはキリスト教に帰依し、自らをクリストフォロス(ラテン語で「キリストを運ぶ者」という意味)と名乗るようになったという(クリストファーはクリストフォロスの英語バージョン)。
12世紀ごろからドイツを中心に彼の伝説が広まって、聖クリストフォロスが描かれた絵(写真)を見た者はその日を安全に暮らせるとまでいわれるようになり、やがて旅行者や航海者(現代では自動車ドライバー)の保護聖人になった次第。
クリスチャンじゃなければ、明日には忘れちゃうようなハナシだけど、聖クリストファーはヨーロッパのアクセサリー・パーツなどのモチーフに使われていて、空冷VW系では少なからず縁があるので、しばらく覚えておきましょうネ(期末試験に出ますヨ)。
投稿者 トミー毛塚 | 2005年08月25日 00:15
コメント
初めまして、ポイントレスについて調べてたんですが毛塚さんの不ログにヒットしたみたいです、ぼくも60年式のコンバチに乗ってます、ハンドブックを見ながら整備を始めたので先生ですよあなたは僕のw
投稿者 るる : 2006年12月09日 01:40
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