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March 16, 2006
NO MORE CARBURETOR !? (PSE法騒動で思ったこと。)
ディーゼル車を締め出したり、ヒストリックカーに重課するような国ですから。充分有り得ると思いますよ。キャブレター車に規制の網がかけられるようなことが。
一連のPSE法(電気用品安全法)のニュースを海の向こうから見ていて、そんなことを考えてしまいました。

今日は新しいカテゴリーの追加です。その名も「Objection! 異議あり」です!
ながーいので覚悟するように!
続きは↓をクリック!
法案の本格施行間際で沸いて出てきたかのように大きく取り上げられることになったPSE法(電気用品安全法)。寸前までまったく議論されないまま、この4月に本格施行される電気用品安全法。実は2001年から施行され、これまでの5年間は猶予期間だったのだそうです。
音楽業界の圧力によって、とりあえずは"ビンテージ”ものの楽器などは対象外にするなどの緩和措置がとられたとのことですが、文化的影響が全く検討もされないまま、このような法案がよくもまあ通ってしまうものです。
周知が足りなかったとしかいえない経済産業省はもちろんですが、我々消費者、メディア側にも大きな責任があると思うのですがいかがでしょうか。このような騒動や議論はそれこそ、法案が成立した2001年以前に起きてしかるべきだったと思うのです。
それにしてもあきれてしまうのは、今回の騒動で緩和措置こそとられることになりましたが、政府は法案をそのまま生かしておき、内容を曖昧にして骨抜きにし、結局のところワケの分からない機能しない法案にして幕引きを図ろうとすること。
ビンテージものは除外すると言いますが、何がビンテージもので何がビンテージものではないのでしょうか? 人によってはタダのがらくた、ある人にとっては宝石のような存在。例え市場の価値がなくても、ビンテージものになりうるのです。どうやってボーダーラインを引くのでしょうか? 市場で価値が高くないとビンテージとは認めてくれないのでしょうか?
今回PSE法の例外となるのは電子楽器、音響機器、写真関係機器、映写機器などのようですが(詳しくはここに掲載されています)、アンティークショップで売られているようなビンテージな扇風機、冷蔵庫、古いコカコーラのベンディングマシン(自販機)、ビンテージモノのトースターなどはどうなってしまうのでしょうか?
中古電気店もPSEステッカーがなくともビンテージものにすれば販売できるようになるでしょうか? 「PSEステッカー」がなくとも「この商品は鑑賞を目的としたビンテージ電化製品ですので実際には使用しないでください」というステッカーがあれば販売できるのでしょうか?うーん疑問が一杯です。
音楽業界からの反発であわてて緩和措置を設定した感が拭うことの出来ない、今回の措置。本当に大丈夫なの? これでは法案自体も機能しないのではないでしょうか。抜け道を見つけて危険な電化製品を販売する悪徳業者も出てくることでしょう。本来規制すべき所に規制の網が掛からず、正直者だけが馬鹿を見るような。。。
最初から機能しないと分かっている法案なら、潔く一度廃案にして、最初から審議し直してみてはいかがなものでしょう。有識者を募るなどして、文化的側面を守りつつ、法律として機能するよう、キッチリ再検討すべきではないでしょうか。政府が老朽化による火災のおそれのある電化製品や、人体に悪影響が出る製品などを野放しにしたくないというのは、よーく分かります。
ただこんな事を繰り返していたのでは法律がどんどん複雑になり分かりにいものになってしまうと思うのです。もう一度議論し直して誰にでもわかりやすく、危険な電気製品が出回らないようなインフラ作りをすればいいじゃないですか。
悲しいかな文化的なインパクトも検証されないまま、そういった法案が平気で出てきてしまうのが今の日本政府の現状なのです。坂本龍一氏が言うように、文化破壊といわれても仕方がありません。文化大国から笑われてしまいます。これでは文化破壊国家を突き進んでしまうことにもなりかねません。
PSE法は電化製品に関する法案でしたが、これって人ごとじゃないなと思わされてしまいました。
旧車乗りにも降りかかってくるの大問題ではないでしょうか。すでにビンテージなヒストリックカーでもエンジンがディーゼルであるがため、泣く泣く廃車にせざるえないというハナシを聞きました。
日本ではすでに一連のディーゼル車規制によって、それが趣味で乗られていたヒストリックカーであってもディーゼルエンジンを搭載するがゆえに運転すらできなくなってしまうのです。
特例措置などを陳情することは出来ないのでしょうか。
この調子だと、それこそキャブレター車や触媒の付いていない旧車に規制が掛かることも充分有り得るハナシだと思います。
大気汚染問題。環境に優しいクルマを増やしていくことは方向としては間違っていないと思います。
でもですね。。。
ご存じの通り、国土交通省はすでに自動車税制のグリーン化なるものを実施しています。そこには「環境に優しい自動車の開発・普及の促進」と掲げられており、環境自動車(環境負荷の小さい自動車)を購入した場合は軽課、環境負荷の大きい古い型式の自動車に対しては重課。さらに自動車税の重軽課は、軽課と重課とがバランスする税収中立で設定するとあります。
我々VW乗りや旧車乗りが影響を受けるのはもちろん後者の方です。つまりビンテージカー愛好家は『環境に優しい新車』に乗り換え、軽課された分の税金を余分に支払わなければならないのです。
具体的には、車齢(新規登録からの年数)13年超の車は自動車税10%の割り増しになるわけです。これからどんどんハイブリッドや電気自動車などの環境自動車が増え、軽課された車両が増えれば増えるほど、我々旧車乗りはその軽課された分を重課されていくというカラクリなのです。
これって相当やばいことだと思いません? これからどんどんハイブリッドは増えていく一方でも、旧車が増えることはない。分子が爆発的に増えようとしているのに分母は今のままか減っていく一方。
そのうち重課50%、100%増し、それこそ300%増しなんて時代が到来するかもしれません。
果たして我々が大事にドライブしているVWは本当に『環境負荷の大きい自動車』なのでしょうか?
確かに国土交通省の考え方は確かに間違っていないと思います。自動車メーカーが生産する何十万台ものクルマ。その1台1台から排出されるガスが環境に与える影響は計り知れないものがあると思います。よりクリーンなクルマを推奨するのは当然のこと。
しかしビンテージカーの域に達し、大事に乗られているクルマたちも一緒に『環境負荷の大きい自動車』と片づけてしまうのはいかがなものかと思います。
全体の数%にも満たないビンテージカーを所有している人たちに「あなた達!排気ガスのキレイな新しいクルマにお乗りなさい。もしいやであるなら税金割り増しです」これって、相当変なハナシですよ。
現在私が住んでいるアメリカは南カリフォルニア。特に自動車での移動が生活上必要不可欠であるこの地では、日本以上に排気ガスによる大気汚染が深刻な問題となっています。州は本気で排気ガスの削減を各自動車メーカーに要求しており、特にカリフォルニア州は全米、いや世界でも最も厳しい排気ガス基準をクリアしなくてはならないことで知られています。
しかしその一方でアメリカは古いクルマに対して非常に寛大です。特にビンテージカーの域に達した1976年型以前のクルマは、スモッグチェック(2年おきに行う必要のある排気ガスチェック)の必要がありません。
一時期、シュワちゃんによってこの車齢30年以上のクルマのスモッグチェック除外特例措置を撤廃しようとする法案が出てきましたが、SEMA(アメリカの自動車アフターマーケット団体)や旧車、ヒストリックカーなどを専門に扱う保険会社などが猛反発。廃案に追い込まれました。
結局のところ全体のごく数%にも満たないほどまで数の減ったクルマに規制を掛けても、大気汚染問題に何の影響も来さないというのが大方の考え方なのです。ましてやビンテージカーや趣味として使われる特殊なクルマが毎日の足として使われる確率は非常に低く、ガレージに停まっている時間の方が長い。たとえ触媒が付いていなくとも排気ガスをまき散らす時間など大気汚染には影響しない微々たるもの。逆にこのような規制による文化的損失が大きい。そういった考え方なのです。実際にお役所は触媒の付いていないヒストリックカーを見て見ぬふりをするのではなく、文化的遺産として尊重し、カーショーなどを積極的にサポートしています。これって非常に納得のいくハナシだと思いませんか?
カリフォルニアではヒストリックカーの登録費や保険なども非常に安く優遇されています。
ワタシの1958年型ビートルは年間の登録費が70ドル弱、保険も全損や盗難もカバーして80ドル程度。ガソリン代は別として、年間で支払う義務があるのはこれだけ。重量税だの自動車税だの、そんな訳の分からない税金で何十万円もぼったくられることはありません。
日本で自動車が文化的なものとしても認知されない(少なくともお役所には)のは、日本の自動車メーカーにも責任があると思います。
基本的にモデルチェンジから10年以上経てば、過去の遺産は全て破棄してしまう日本メーカー。
これでは旧車が数多く生き残ることが出来ません。
乗り換え促進と逆行するような行為、全体の数パーセントにも満たない数しか残っていない旧車の微々たるマーケットを対象に企業コストを使うのは直接的なビジネスでのメリットはないと思いますが、間接的(メーカーのイメージ、リスペクト度)でのメリットは決して少なくないと思うのですが。。。どうでしょうか?
日本のメーカーもヒストリックカーをもっともっと積極的にサポートしてもいいのではないかと思います。
自動車生産大国なのですから、自動車文化大国としても成長できるようサポートしても良いのではないかと。
販売台数では世界のトップに君臨する日本の自動車メーカーですが、自動車の文化的活動面ではハッキリ言ってお粗末としか言いようがありません。
真面目なハナシこのままでは日本でヒストリックカーをドライブすることが出来なくなる日が来るかもしれない。乗れたとしても相当肩身の狭い思いをさせられる。そんな世の中になってしまうような気がしてなりません。
そのような流れを止めることができるのは我々メディアや一人一人の地道な力です。
今回のPSE法騒動で、小さな力でも力を合わせれば少しでも動かすことができることを証明してくれました。
空冷VWをはじめ、ヒストリックカーを末永くドライブ出来ることを願うばかりです。
今日は非常に長文になりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
一部レッツプレイVWs15のコラムページより抜粋しています。
Posted by : Shin Watanabe : March 16, 2006 7:40 PM
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コメント Comments
しんのすけさん、おっしゃる通りです。
どこの国でも政策、政治でおかしいと思う部分は多少なりともあるとは思ってますが、わが国は群を抜いてバカげてると思いませんか?
政治家を見てると、この人ならなんかやってくれそうだと思う人が皆無ですね。最近話題のメール問題の永田議員も確かあの発言する時に『自身の議員生命をかけてでも・・』と言ってた覚えがあるけど、言うだけだしね。潔くないです、まったくもって!
投稿者 Posted by DAN : March 17, 2006 3:50 PM
こんにちはDANさん、ホントに政府にはその場しのぎ的な判断が多すぎますよね。今の政治判断が10年後、20年後に大きな影響を及ぼすと思います。日本もこれまで良いものを沢山生み出してきました。それを蔑ろにするような社会にだけはなって欲しくないものです。
投稿者 Posted by しんのすけ : March 22, 2006 12:06 PM


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