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August 13, 2006
ビートル登場前のプロトタイプ達
本誌26号で掲載したプロトタイプモデルを3回に渡りフラッシュバックでお届けしてきました。いかがでした? これまではビートル登場後に製作されたプロトタイプを紹介してきましたが、今日はビートルが登場する前に製作されたプロトタイプモデルを紹介しましょう。
フェルディナンド・ポルシェ博士が考える理想の大衆車がいかにして開発され、そして生まれたのか。垣間見ることができます。
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フェルディナンド・ポルシェ博士が描いていた夢、「大衆のための実用的で革新的な小型車の開発」を具現化したフォルクスワーゲン・ビートル。その原点は1938年に登場したkdf(VW 38)である。ご存じナチス・ドイツ総統の国民車構想により、ポルシェ博士の手によって開発されたものだ。実はポルシェ博士はVW38を完成させるまで、数々のプロトタイプを製作しながら過酷なテストを繰り返してきた。国民車構想以前にも興味深いプロトタイプを製作している。
NSU Typ32 (1934)
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現在のアウディ前身の1つであるNSUが、大衆小型車を計画。ポルシェに開発を依頼し、製作されたプロトタイプがNSU TYP 32。Typ32は、プラットフォームシャシーにトーションバー式サスペンション、リアにマウントされる空冷4気筒エンジンなど、すでにビートルの基本フォーマットが確立されていた。ただNSU Typ32は結局のところお蔵入りとなってしまった。現在ウォルフスブルグにあるVWミュージアムで動態保存される現車は、奇跡的にも第2次世界大戦の戦火を逃れ、戦後はNSUに勤めるスタッフの自家用車として使用されていた。
VW V3 (1936)
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NSU Typ32は結局のところお蔵入りとなってしまう。しかし、それまでポルシェが手がけた小型車プロトタイプは、いよいよヒトラー総統のバックアップの元に実現することになった国民車構想で、そのノウハウがいよいよ発揮されることになる。ポルシェがドイツ政府に提出した国民車のスケッチがヒトラー総統の目にとまり、本格的にプロジェクトがスタートしたのだ。VW V3はその壮大なる計画で最初に製作されたプロトタイプ。オリジナルのプロトタイプは現存しておらず、現車はVW社によって忠実に再現されたレプリカである。
VW V30 (1936/37)
VW V3のテスト成功を受け、データをフィードバックしたプロトタイプが30台製作されることになる。VW V30である。プロトタイプの製作を担当したのはダイムラー・ベンツであった。VW V30は完成したばかりのアウトバーンに持ち込まれ、高速テストなどを実施。のべ240万㎞にも及ぶ大規模なテストドライブが行われた。こちらもオリジナルのプロトタイプは現存しておらず、現車はVW社によって忠実に再現されたレプリカである。
VW 38 Typ 60 Cabriolet (1938)
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VW V30の240万㎞にも及ぶテストの成功を受け、ポルシェ博士をはじめとする開発チームは次のステップに駒を進めることになる。VW38である。ヒトラー総統はこの国民車にkdf(Kraft durch Freude=歓喜力行号)と名付けた(ポルシェ博士はこの名前を気に入っていなかったらしい)。さらに国営のフォルクスワーゲン公社が設立され、kdfを製作するための工場も建設、その地はkdf市(現在のウォルフスブルグ)と名付けられた。現車はヒトラー総統50歳誕生日の式典でお披露目された貴重なカブリオレボディのVW 38 kdfである。
VW 38 Typ60 (1938)
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Kdfを含む現存するフォルクスワーゲンで、世界最古の個体がご覧のVW 38 Typ60である。現車はシュツッドガルトのポルシェ工房で1938年7月にアッセンブリーされた。VW 38としては3番目に製作された車両である。前に製作された2台は開発テストの際にスクラップにされている。現車はポルシェ博士自らがよくドライブしていたとの記録も残っている。
各プロトタイプ車輌の開発背景、コンセプト、なぜお蔵入りとなってしまったのか? 等々、興味深い各車の詳細は本誌26号にタップリと掲載されています。どうぞをご覧ください。
いやー、本当に興味深いですね。空冷VWヒストリーは学問です!?
はい! 今日はここまでです。
次回はビックリワーゲン紹介していこうと思います。
お楽しみに!
これまでのフラッシュバックはこちらから一気にチェックできます!
Posted by : Shin Watanabe : August 13, 2006 4:13 AM
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