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October 20, 2008

やっぱりそこは枯れきっていた。(インターメカニカ・プロジェクト)

最低2年もの間、動いていたかったエンジンがどのような状態になっているか。エンジンの潤滑、そして空冷エンジンにとっては冷却するためになくてはならないオイル。完全に枯れきってしまっておりました。もちろんオイルが蒸発してしまうわけではありません。ピストンやバルブなどに本来のっていなくてはならないオイルが、エンジンケースのサンプに完全に落ちきってしまっておりました。百聞は一見にしかずということで、まずはバルブまわりの写真から。オイルが無くドライな状態です。この状態でエンジンスタートしたらどんなことになるか。オイルが回ってくるまでの短時間とはいえ、ドライな状態でプッシュロッド、ロッカーアーム、バルブ、バルブスプリングが動いてしまいます。想像したくもありません。


ということで、今回はエンジンに火を入れる前に、エンジンの稼動部分にLuburicationを施すことにしました。

先日ゲットしたBrad Penn Oilのブレイクイン専用オイルをたっぷりと注いであげました。

続きは↓をクリック!

今回オイルを補給したい箇所は、ヘッドまわりと、ピストンリング。ご存じVW、ポルシェの空冷エンジンは水平対向型のため、ピストンが真横にレイアウトされています。このためピストンリングにまんべんなくオイルを補給するにはエンジンを90度回転させなくてはなりません。100~150㎏近くはあろうかというエンジンを一体どのように90回転させるか。サンデーメカニックにとっては非常に果敢なチャレンジでもあります。

もちろんこのような状態からエンジンをどこかに90度向きに立て掛けるなんて、もってのほか!


そこで登場するのがエンジンスタンド。これさえあればエンジンを自由に回転させることが出来ます。エンジンスタンドのヨーク部分はV8エンジンなど用の汎用品のため、VWやポルシェエンジン用のアダプターを装着します。エンジンケースの面全体で支えるタイプです。エンジンスタンドは1250LB(約567㎏)までOK。アメリカンV8も余裕で支える頼れるやつです。

ヨーク部分をエンジンケースに装着。エンジンをスタンドに差し込めばいいわけです。でもこれをどうやって持ち上げるか? 1人の馬鹿力でもとうてい無理。2人で何とかぎりぎり。でも腰にもよくありません。もし手元が滑って落としてしまったら、大けがにもつながり大変危険。



でも最近は本当に便利なモノがあるものです。なんと油圧昇降機能付きの台車です! 500LB(約226㎏)までを持ち上げることが可能! ローカルのハードウエアショップで60ドル台で購入出来るんです。

台車にエンジンを載せ、エンジンスタンド正面にアプローチ。気分は宇宙ステーションのドッキング作業です。



ということで、ドッキング完了! この方法なら腰に負担をかけることなく、エンジンスタンドにエンジンをマウントすることが出来ます。

サンデーメカニックだと、エンジンスタンドにエンジンをマウントすることすらもドラマティックです。でも作業はここからが本番。まずはエンジンに入っているオイルを抜きます。全く動いていなかったのでオイルはとってもキレイ。当たり前ですが。でも2年以上経っているオイルですから酸化も進んでいると思います。このようなオイルでブレイクインをスタートしたくありませんよね。ところでVWのドレインプレートは丸ですが、ポルシェ356、912エンジンは四角なんですねー。何もかもが新鮮です。


エンジンオイルを抜いている間に、バルブクリアランスのチェックに入ります。まずはバルブカバーの取り外し。このように長いドライバーなどを用いて、カバーを固定しているリテイニング・スプリングを外します。それにしてもバルブカバーがでかい!


バルブカバーを外すと冒頭の写真同様、バルブメカニズムが顔を出します。まずはエンジン右側、1~2番シリンダーのバルブクリアランスをチェックします。写真の右から1番エキゾーストバルブ、1番インテーク、2番インテーク、2番エキゾーストとなります。原理はVWエンジンと全く一緒。でもロッカーアームやバルブのレイアウトはVWとはずいぶんと違います。


バルブクリアランスのチェックは、シリンダーが上死点に来て吸気、排気両方のバルブが閉じている時に行います。
各シリンダーの上死点の出し方はとっても簡単。ポルシェ912エンジンの場合はクランクプーリーのOTマークをケースのセンターにあるラインとあわせます。この辺の作業は点火順序の共通なVWエンジンと一緒ですので、トミー毛塚氏のハンドブックがあるととても便利。


ポルシェ912エンジンは吸気と排気でバルブクリアランスの規定値が違います。排気が0.15mm、吸気側が0.1mmとなっています。ポルシェ356用エンジンでは年式によっては排気が0.1mm、吸気側が0.15mmもあるみたいですね。ちなみにVWは両方0.15mmです。



まずはシクネスゲージを用いて1番2番シリンダーのバルブをチェック。


クリアランスの調整は13mmのアジャストナットを緩めてマイナスの調整ネジを回すことによってバルブクリアランスの調整をすることが出来ます。シクネスゲージをバルブとロッカーアームの間に挟み、きつすぎず、ゆるすぎないポイントを探します。いい箇所がでたら調整ネジが動かないよう固定しながらアジャストナットを締め付けてクリアランス調整が完了。これを各シリンダー、吸気&排気の8カ所行います。1回覚えてしまえば作業自体はとっても簡単。今回ポルシェエンジンのバルブアジャストは初めてでしたが、まあ、VWと一緒なのでなんの迷いもなく作業は10分ほどで終了。


3番4番シリンダーも同様に作業完了。


で、次の作業はバルブまわり、ピストンリングへのLubeです。
まずはエンジンを90度回します。しかしマフラーがでかい。


プラグを抜いた穴からオイルを10ccほどスポイトを用いて注入! エンジン搭載までかなりの遠回りをしてきましたが、やはり不安材料は1つでも少なくしたいものです。



続いて同じサイドのバルブまわりにもオイルをたっぷりと補給します。スプリング、バルブステム、ロッカーアームなど、駆動部分にオイルを注し、ここでクランクプーリーを回して、オイルを馴染ませていきます。



もちろんこの作業をエンジン両サイド行いました。これで一安心です!
ということで本当にエンジン搭載準備完了!


次はいよいよエンジンが載るか!?



ではまた。

これまでの「VWに乗る100の理由」はこちらからチェックできます!

これまでのインターメカニカの模様はこちらからチェックできます!

これまでの1958Bugの模様はこちらでご覧になれます!

これまでのサブちゃんの模様はこちらからチェックできます!










Posted by : Shin Watanabe : October 20, 2008 4:56 PM

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