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November 21, 2008

一気に組み上げていきます。(インターメカニカ・プロジェクト)

前回エンジンのベンチテストの模様をお届けしました、ポルシェ912(一部356)エンジンスワッププロジェクト。すでにエンジンはワタクシのガレージに帰還しておりますが、作業の模様をじっくりと紹介していきたいと思います。今回はショートブロックのからロングブロックに至るまでの道のりをお届けいたしましょう。


続きは↓をクリック!

空冷VWやポルシェ以外な方には、ショートブロック&ロングブロックという言い方はちょっと馴染みがないかもしれません。これはエンジンケースとシリンダーが別々になるエンジン特有の言い方かもしれませんね。ショートブロックとはクランクケースが組み上がった状態で、ロングブロックはシリンダー&ピストン、ヘッドまでが組み上がり、補記類や冷却系(ファンシュラウドなど)が装着されていない状態のことを指します。


ということで、今回はショートブロックの状態からシリンダー、ピストン、そしてヘッドをインストールしていきます。
金属製のハンマーで容赦なく叩かれ、酷い状態だったシリンダーはマシンショップのRIMCOでキレイにして頂きました。シリンダー内もホーニングしてもらっています。シリンダー表面には細かいラインがキレイに交差しているのが分かりますよね。ベストなコンディションとなりました。


ピストンも重量をチェックしていきます。まずはピストンとピストンピンを別々に計測します。
重量差が一番縮まるようにピストンとピンを組み合わせて、今度は各ピストンとピンをペアにして再度重量計測します。
こうすることによってピストンを削る量を最小限に抑えることが出来ます。


各ピストン&ピンの重量差がハッキリしたところで、4つの各ピストンの重量差は0.1グラム未満に抑えて頂きました。
すでにバランス済のコンロッドとあわせ、この辺のバランスをきっちりと合わせることで、特に高回転側でのバイブレーション低減につながります。



はい、これでピストンの準備完了。続いて圧縮比を決めるためにシリンダー内の容量を計測します。ここで圧縮比をどうしようかということになりました。





現在装着されているヘッドは356ノーマルモデル用です。912用に比べるとバルブ径とポート径のサイズが小さいのです。今回はバルブの径は356ノーマルモデルのままで、ポートは912スペックに拡大することにしました。排気量は1720ccにアップされているので、この辺の設定と絡んでどの程度のパワーが出るか興味深いところです。また圧縮比は現在のガソリン事情も考慮し、9.3:1から8.9:1に若干落として設定することにしました。ただここでちょっとしたイレギュラーが。RIMCOでシリンダーのエッジを若干削っているので、これによってピストンとチャンバーが若干当たることが判明。ピストンを加工して問題をクリアしました。デッキハイトを計測しながらケースとシリンダーに挟むスペーサーの厚みを決定して、いよいよ組み付け準備完了!




と、いきたかったのですがRon Fleming氏プッシュロッドチューブをくわえて、こりゃダメだひと言。
8本中4本からリークが発見。お空クスプリン上になっている箇所が金属疲労でクラックが入っているのではないかとのこと。ということで新品になのですが、プッシュロッドチューブのお値段、VW用の3倍! でも純正品がまだ手に入ります。1つは新品だったので7本新品を入手しました。


念のため新品パーツでもリークがないかチェックするRon Fleming氏。


いよいよシリンダー&ピストンのインストールです。
まずは先にピストンをシリンダーに入れてしまいます。この時にオイルではなく、赤い色をしたある液体をピストンリングやシリンダー壁面に注いでいらっしゃいました。私がそれはクランベリージュースか何かですかと聞くと、Ron Fleming氏はそれは答えられないと真顔でおっしゃりました。トップシークレットだそうです。こういう場合って、通常ですとオフレコを条件に何か教えてくれるんですけど、本当に教えてくれません。使っている白いボトルと中身は違うものだそうで、これが違いを生むそうなのです。一瞬Marvelミステリーオイルかなと思ったのですが、全然違うそうです。なんでも、本当に入手困難らしく、これだけは絶対に教えられないとのこと。うーん気になります。




シリンダーの座面にはレーシングユースの耐熱シリコンガスケットを塗ります。そうそう、ピストンはコンロッドとの接続がありので、ピンの部分は出しておきます。




いいですか。シリンダーのインストールにはプラスティックハンマーを使用しましょう。


続いてヘッドのインストールに入ります。すごいスピードで作業が進みます。スピーディーなんですが作業はとても丁寧な印象です。

まずはプッシュロッドチューブを装着。ケース、ヘッドの接触面にはガスケットシーラーを塗ってからチューブを装着します。


シリンダー下に装着するプレートも忘れずに装着しなくてはなりません。面白いのはこのプレートの固定方法。チューブにハードウェアを装着して、プレートを押さえ込むんですね。VWエンジンとやり方がちょっと違います。このハードウェアも欠品していたのですが、ちゃんと手配してくれていました。




ヘッドを合体させます。規定の順番、トルクで締め付けていきます。



ヘッドの装着が終わったところでRon Fleming氏プラグホールを指で押さえて、圧縮が出ているか確認。
ピストンが下がった時に指を離すと、シュポーンと、いい音が出ました!




3,4番シリンダー側のヘッドもインストール。



しかしこのあと、プチ恐怖の大魔王が降り注ぐことになりました。。。。



つづく。

ではまた。

これまでの「VWに乗る100の理由」はこちらからチェックできます!

これまでのインターメカニカの模様はこちらからチェックできます!

これまでの1958Bugの模様はこちらでご覧になれます!

これまでのサブちゃんの模様はこちらからチェックできます!

Veloce Porsche 912 Workshop Manual 1965-1968
Veloce Porsche 912 Workshop Manual 1965-1968 Floyd Clymer

911 And 912 Porsche: A Restorers Guide to Authenticity
911 And 912 Porsche: A Restorers Guide to Authenticity B. Johnson

Porsche 912 Ab Workshop Manual (Brooklyns Workshop Manual)
Porsche 912 Ab Workshop Manual (Brooklyns Workshop Manual) R. M. Clarke





Posted by : Shin Watanabe : November 21, 2008 6:35 AM

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