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December 1, 2008

ついにこの日がやってきた!(インターメカニカ・プロジェクト)

オーバーホールが完了したポルシェ912エンジンを搭載したものの、クラッチが切れないというトラブルぶち当たったインターメカニカ・プロジェクト。今度は山頂ゴール付近で遭難!? ゴール地点を全く見失ってしまったのです。エンジンを計4回も積み降ろししてクラッチディスクを押さえつけるプレッシャープレートを調整してみたものの、問題は一向に解決されません。ギアが入らないのです。Ron Fleming氏にThanks Giving Holiday Week明けにウチのガレージに来てもらおうかと、悩んでいたところに海を越えた愛する母国のVWショップの方から我がプロジェクトの行く末を決定づける指摘を頂きました。


フライホイール、クラッチ、プレッシャープレートは全く問題なかったのです。
続きは↓をクリック!

上の写真だけを見て問題を発見していただいたのは、栃木のVWショップ、Bug Spotの塚本さんでした。トランスミッションから伸びるメインシャフトとフライホイールとクランクを接続しているグランドナットが干渉しているのではないかとのご指摘を頂いたのです。というのも写真を見るとメインシャフトのアールがついた部分に本来あるはずのない(あってはならない)接触痕が見受けられるとのことなのです。


全く疑ってもいませんでした。それに何も考えずに、検証もせずにグランドナットを選択していました。現在装着されているグランドナットは間違ったフライホイールを手に入れた際に一緒に入手したもの。しかもワッシャーは現在装着されているグランドナットに付いてきたものは半径が大きくフィットしなかったので、別で手に入れた356用のものをチョイスしていたのです。厚みなんて全く気にしていなかったのです。 クラッチディスクと干渉していなければ普通は問題ないだろうと。
エンジンを搭載してしまうと全く見えない箇所なので目視で確認は出来ないのですが、恐らく下の矢印の箇所がメインシャフトと干渉しているのでしょう。

それにしても写真だけで問題を発見できるなんて、本当に恐れ入りました。この問題が明るみに出なければクラッチやフライホイールをどんなにいじっても問題は解決できませんでした。自分でこういったトライ&エラーを繰り返していると、本当にプロフェッショナルの方の偉大さをあらためて実感することができます。クルマ雑誌、特にカスタムやレストレーションなどを取り扱う雑誌の世界では、試行錯誤とかトライ&エラーなんてキーワードをこれまで気軽に使用してきましたが、ハッキリ言ってこの言葉の重みをこれまで全く理解しておりませんでした。今回のような問題を素人に毛が生えた程度のレベルじゃとてもじゃありませんが解決する事なんて出来なかったでしょう。やはりプロフェッショナルの経験と知識は偉大なのです!


左が356用、これまで装着していたグランドナットです。厚みが全く違う上、シャフトの入る入り口の径の大きさが全く違います。ちなみに以前入手した356用グランドナットはニードルベアリングが備わらないソリッドタイプのもの。


ちなみにこちらはVWスタンドエンジン用のグランドナット。ニードルベアリングが備わるタイプで、入口もかなり広いですよね。一瞬、VW用のグランドナットを装着しようか悩んだのですが、ポルシェの規定締め付けトルクの方がかなり大きいので、356用を使用してみることにしました。


空冷VW&ポルシェエンジンはトランスミッションケースに4カ所のボルトで固定されていますが、厳密には4カ所のボルト+メインシャフト&グランドナットでエンジンを支えているのですね。写真のグランドナット中央にメインシャフトが刺さる形でフィッティングするのです。でもメインシャフト先端とフライホイールはフリーの状態になっていなくてはなりません。あくまで動力を伝えるのはクラッチ。今回の問題はメインシャフトとグランドナットが本当に絶妙なところで押し合う形となり、動力が直結状態になっていたのです。これが原因であれば、今回起きたギアが入らないという現象にも説明が付きます。


ただ、実際のところは外から確認することが出来ないので、とにかくグランドナットを交換し、クラッチをセットし直してエンジンを載せてみないと結果は分かりません。まずはトルクマイスターを使用してグランドナットを締め付けフライホイールを固定します。

そしてクラッチディスクとプレッシャープレートをセット。クラッチディスクはセンターがきっちり出るように専用ツールを使用します。

プレッシャープレートの3本の爪は高さが規定値になるように調整。

これでクラッチのセットアップが完了。エンジンの搭載準備完了!

エンジンを載せる時だけは女房に手伝ってもらっていましたが、もう一人でも全く問題ありません。早速4カ所のボルトを締め付け、ギアを入れてクラッチを切りながらスターターを回してみることにしました。

するとどうでしょう。スターターが勢いよく回り、クルマは全く動きません!!
問題解決です! 恐怖の大魔王を退治しました!!

残るは、燃料系、ヒーターホース、アクセルケーブル、配線の接続、そしてエンジンを取り囲むボード、マフラーパイプの取り付けのみ!
チャチャッと作業を済ませ、、、





エンジン搭載完了!!!!!


いよいよ緊張の一瞬がやってきました!


やりました! ついに! ついに!


VWエンジンを降ろしたのが5月でしたから7ヶ月ぶりの路上復帰です!

で、インターメカニカに搭載されたポルシェ912エンジンは実際のところどうなのか? VWと全然違うのか?
その辺は本誌34号でじっくりとお届けいたします! お楽しみに!

ではまた!!!

これまでの「VWに乗る100の理由」はこちらからチェックできます!

これまでのインターメカニカの模様はこちらからチェックできます!

これまでの1958Bugの模様はこちらでご覧になれます!

これまでのサブちゃんの模様はこちらからチェックできます!

Veloce Porsche 912 Workshop Manual 1965-1968
Veloce Porsche 912 Workshop Manual 1965-1968 Floyd Clymer

911 And 912 Porsche: A Restorers Guide to Authenticity
911 And 912 Porsche: A Restorers Guide to Authenticity B. Johnson

Porsche 912 Ab Workshop Manual (Brooklyns Workshop Manual)
Porsche 912 Ab Workshop Manual (Brooklyns Workshop Manual) R. M. Clarke





Posted by : Shin Watanabe : December 1, 2008 8:20 PM

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コメント Comments

おめでとうございます。34号楽しみにしています。

投稿者 Posted by Jay : December 2, 2008 1:16 AM

Jayさん、コメントありがとうございます。
もう少しに詰めるところはあるのですが、とりあえず路上復帰できて一安心です。詳細は本誌で。おたのしみに!

投稿者 Posted by しんのすけ : December 2, 2008 2:47 AM

初めまして、楽しく拝見しております。
私、北海道にて914-6を趣味にしております。
偶然では有るのですが、この記事と平行するように、私の友人が所有している、912のエンジンをフルオ-バ-ホ-ルの依頼お受け、参考にさせていただきました。私の方の912エンジンも昨日路上復帰を果たした所です。私の方も同じように、エンジンを下ろす事7回、かなり苦労しました。このエンジンは最終的にカムギヤが古いvwの物が付いており、ギヤの合いマ-クが全く違う場所にあるという、恐ろしい大魔王が住んでいました。最終的に正規の方法でバルタイを取り無事に完成しました。
一筋縄では行かなくても出来上がったときの喜びはひとしおですね。

投稿者 Posted by mt-fujioka : December 2, 2008 9:13 AM

こんにちは。
いよいよ100馬力の雄叫びが上がりましたね!
おめでとうございます。
非常に滑らかで良く回るエンジンのように見受けられます。
音も静かですね。
34号の記事も楽しみにしています。

黒猫のタンゴ

投稿者 Posted by herbie67 : December 2, 2008 3:50 PM

mt-fujiokaさん、はじめまして。コメントありがとうございます。914-6ですかー! 世界的に非常にレアなミッドシップの空冷6気筒モデル。末永く大切にしてくださいね! それにしてもなんという偶然なのでしょうか。912エンジンのフルオーバーホール、大変お疲れ様でした。そして912の路上復帰おめでとうございます。日本でも空冷4気筒車がまた1台、路上復帰したこと大変誇りに思います。それにしてもエンジン降ろすこと7回とは、これまた手強い恐怖の大魔王でしたね(笑)。でもその苦労を乗り越えた先に見える天使の微笑みはこの世の何物にもかえることができません。356、912系のエンジンはVWとも結構互換性のあるパーツがあるので、何も考えずに組み立てられていると大変なことになりますね。路上復帰を果たした912も末永く元気に走り続けることを願っております!

投稿者 Posted by しんのすけ : December 2, 2008 4:14 PM

黒猫のタンゴ改めherbie67さん、どうもご無沙汰です。
まだまだセッティングを煮詰めるところはたくさんあるのですが、少しずつ楽しんでいこうかと考えています。音は実は前のVWに比べると結構うるさくなり、女房とウチの犬には不評です(笑)。

投稿者 Posted by しんのすけ : December 2, 2008 4:25 PM

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