March 7, 2010
iPhone / iPod Touchで愛車のポテンシャルを計測する
相変わらず日常の生活で大活躍、日々進化し続けているiPhoneですが、Car Guyのみなさまにとって最強のアプリをゲットいたしました。なんとクルマのパワー、速度、タイム、スキットパッドなどを測定することができるやデータロガーアプリ「Dynolicious」です。
アメリカCar Guyたちは、このアプリを使用するためにiPhoneをゲットする人も少なくないそーですよ! ワタクシも早速、ポルシェ912エンジンを搭載したワタクシのインターメカニカで計測してみましたよー。
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あ、念のために。
計測の際はもちろん交通法規遵守でお願いしますよ。公道での計測はもってのほか。必ず安全な場所で行ってくださいね。一応念のために言っておかないとね。
さて、このDynoliciousですが、iPhone / iPod Touchにはご存じの通り、加速度センサーが搭載されているのを利用して傾きや加速度を測定してパワーやスピードを算出しています。
しかも車両側にセンサーなどを装着する必要は全くありません。必要なのはDynoliciousがインストールされたiPhone / iPod Touchのみ!
なんとそのiPhone / iPod Touchの加速度センサーを使って、G(重力加速度)はもちろん、速度、馬力、10マイル(km)ごとの到達タイム、さらに1/4マイルのタイムまで測定できるのです。
本当に正確な計測ができるのか、正直なところ信じがたかったのですが、実際に試してみたところ、これが驚くほど正確な結果となりました。
一番重要なのはキャリブレーションですね。特に最初使う時は加速度センサーのキャリブレーションを行うことによって、正確な測定が行えるかどうかがかかっています。加速センサーのキャリブレーションは平らな場所が必要です。クルマに乗る前に行います。
さらに愛車のデータも事前に入力しておきましょう。車両の重量と画面表示の単位などを入力しておきます。パワー表示もネットかグロスか選ぶことができます。ドライブトレインのパワーロス(通常は15~25%くらい)を入力することによって、測定結果を補正してくれます。ドライブトレインのパワーロスを0%にしておくと、タイヤでのパワー出力、つまりネット表示となります。私のインターメカニカは20%のドライブトレインロスで設定してみました。一度セットされた車両情報は保存されるので、何台も登録することができます。
実際に計測する際はiPhone / iPod touchの縦方向がクルマの前後方向と平行になるように設置。左右方向はできる限り水平に設置して、前後方向は斜めでも構わないようです。もちろん走行中に動かないよう固定してあげる必要があります。
Test Startボタンをタップして、GO(グリーン)表示になったのを確認してクルマを発進!
クルマが動き始めると加速度センサーが感知して、計測がはじまります。
時速(赤)、G(青)、馬力(黄)の3本のグラフが走行中にリアルタイムで描かれていきます。(右は参考用のスクリーンショットで別のクルマのデータです)
1/4マイルに到達するか、速度が10マイル以下になると、ブザーが鳴り計測が終了。安全面もしっかりと考慮されており、計測の開始から終了まで、画面をみたり、本体に触れることなく行えるようになっているんですね。
測定された結果は時系列順に保存されていきます。ワタクシのインターメカニカの計測結果がこちら。最高出力は103馬力! ほぼベンチテストの結果と同じになりました。スタートはロケットスタートではなく、通常のドライブと同じようにスタートしたので、タイムはまあ参考程度にと思っていただければ幸いです。
スキットパッドの計測もできます。下のスクリーンショットは参考用。
下の映像はミニで実際のダイノテストとDynoliciousの両方で計測して結果を比較しています。さらにデータロガー専用機器のG-Techとも比較しています。驚くことにDynoliciousの方がかなり正確な結果のようですね。
こちら古いバージョンですが、計測中はこんな感じでグラフがリアルタイムに描かれていきます。すごいですねー!
ストックから、ドラッグマシンまで、あなたの愛車のポテンシャルがどれくらいあるのか?
みなさまもお試しあれ。
ではまた。
Posted by Shin Watanabe : 8:24 PM | コメント Comments(2) | トラックバック TrackBack (0)
March 3, 2010
009から022へ変更
このタイトル、一体何のことと思われるかもしれませんが、クラシックVW-ポルシェな方ならピンと来る方も多いはず。Boschのディストリビューターの番号です。私のインターメカニカに搭載されるポルシェ912エンジンはこれまで009が装着されておりましたが、この度022に変更いたしました。
これまで009でも絶好調だった912エンジンですが、022に変えてその結果は、、、
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022デストリビューターは1963年に登場したメカニカルアドバンス式のデスビです。356CやSC、そして912まで使用されていました。
今回装着したBosch 022デスビはオレゴン州のVintage Werksでリビルトされたもの。Vintage WerksのEdさんはビンテージVW&ポルシェを専門にデスビ、フューエルポンプ、キャブレターのリビルトを手がけていらっしゃいます。デスビのリビルトの際にはしっかりと進角カーブのテスト測定も行ってくれており、レポートを添付してくれるのです。アメリカには細かいパーツ単位、分野でのスペシャリストが数多くいてくれるおかげで本当に助かります。まさに自動車文化大国を実感する瞬間でもあるのです。
さて、気になるデスビを交換した結果ですが、正直にいうと、009から022に変更して劇的に体感できるほど変化を感じることはできませんでした。まあ、当たり前と言えば当たり前の結果なのですがね。
本来VW用のデスビである009ですが、これをポルシェ356/912に装着した場合、評価は真っ二つに分かれます。
009でアイドリング側(スタティック)で適正の進角(3度BTDC)にセットすると、3000回転で20度程度ほどしか進角せず、規定値から10度ほど進角が足りなくなってしまいます。このセットアップでドライブすると、912エンジンにとって009は全くダメダメなデスビとなり、本来のポテンシャルを得ることができずに大幅なパワーロスを感じることになります。
ところが356/912エンジンで009のセットアップに関しては裏技があって、3000回転時にセッティング出しをすると結果は全く異なるモノになります。3000回転をキープした状態で30度の進角が出るように、009デスビを回しながら進角を進めてセットアップしてあげると、あらまた不思議、356/912エンジンは水を得た魚のように素晴らしいポテンシャルを発揮してくれるのです。ただちょっと気になるのは、アイドリング~1500回転側で進角のカーブが若干適正から外れてしまうのはないかという懸念。009の正確な進角カーブデータを持ち合わせていないので、4点のみですが実際測定したところ、900回転では5度BCTD、1000回転では8~9度、1500回転では15度と、3000回転では30度と912エンジンのスペック適正許容範囲内に収まっていることが確認できました。またこのセットアップだと009の方が356/912のストックのデスビよりもパワーが得られるという説もあるのですが、正確なパワーデータを取ったわけでもないので実際のところは分かりません。009で実際ドライブした印象では低速域からのトルクあり、3000回転以上からののびも素晴らしく、これまで1年以上のドライブで問題に感じた事はありませんでした。
私の見解ではポルシェ356/912エンジンでの009の評価が真っ二つに分かれている理由は、タイミングをアイドリングで取るか、3000回転でセットするか否かでないかと考えています。
ただ、見た目、つまりアピアランスの点ではやっぱり022ですよねー。鋳物でできた黒いボディの022。素晴らしいじゃありませんか。
さて、デスビの交換ですが至って簡単。これまで付いていた009を引っこ抜いて、022を取り付けるだけ。新しいデスビの取り付けの際には、もちろんポイントギャップの調整、可動部分への油脂の注入を忘れません。
装着の際には1番シリンダーが上死点に来るようクランクプーリを回しておきます。デスビを装着した際に検電ランプがあれば、点火時期を合わせてあげることによって、交換直後でも確実にエンジンをスタートさせることができます。
実際のタイミング調整はタイミングライトを使用します。
ワークショップマニュアルでは356/912エンジンは年式によってはエンジンを停止した状態で検電ランプでタイミングを出すもの、タイミングライト(ストロボライト)エンジンをアイドリングの状態でセッティング出しするモノがあるようですが、個人的にはタイミングライトでのセッティングをオススメします。しかもアイドリングだけでなく、1500回転、3000回転でのタイミングチェックもオススメします。なぜならキャブレターと一緒で、アイドリングの設定をしただけではなく、上の回転域での本来の性能がしっかり出ているかチェックしたいですよね。タイミングのセッティングも一緒で、実際のドライブで使用するエンジン回転域での進角が出ているか否かで本来の性能が引き出されるか、それともパワーロスに繋がるのか。つまりデスビが正常に機能しているか確認することができるのです。
そこでタイミングライトの登場です。こちらは長年愛用してきたパナソニックのタイミングライト。スパークしたときにストロボが光るオーソドックスなタイプですが、356/912エンジンの場合ちょっと問題が発生します。それはクランクプーリーにTDC(上死点)マークしかないので、進角3度、15度、30度を測定するのが難しいんですね。プーリーにマークする方法もあるのですが、規定タイミング箇所までの寸法を測るの面倒くさいし、マークを入れてしまうと見た目が損なわれてしまいますよね。
ということで強力なツールの登場。デジタルタイミングライトです。ストロボの光るタイミングを1度単位で調節(オフセット)することができるタイプなんですね。しかもタコメーター、電圧計、さらにデスビの角度(Dwell)セッティングまで表示可能な高性能タイミングライトなのです。これを使用するとプーリーに上死点(TDC)マークしかなくても、アイドリングから高回転時の規定の進角を自由自在に測定することができるのです。
使用方法は至って簡単。バッテリー式でないので、電源をジェネレーターから取り、1番シリンダーのプラグコードにつなぐだけ。これでタイミングの測定ができます。
ということで、装着され、タイミングのセッティングもバッチリの022。
素晴らしいの一言に尽きます。
ではまた。
Posted by Shin Watanabe : 6:18 PM | コメント Comments(0) | トラックバック TrackBack (0)
November 29, 2008
Porsche 912エンジンのベンチテストを実施(インターメカニカ・プロジェクト)
FAT PerformanceのRon Fleming氏の手によってオーバーホールが完了した我がポルシェ912エンジン。今回はエンジン完成後、早速エンジンDynoに912エンジンを搭載し、ブレイクイン&ベンチテストを行った模様をレポートいたしましょう。
素晴らしい結果となりました!
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完成したエンジンはRon Fleming氏の作業エリアからDynoにセットアップする準備を進めます。専用のアダプターとオイルを入れます。
これがエンジンDyno。単にエンジンをニュートラルの状態で回すのではなく、色々な条件をシュミレートすることが出来るようになっています。
エンジンDynoには写真のトルクコンバーターのようなケースが備わっています。中にブレードが入っており、水流を流すことによって実際の走行条件と同じ負荷を与えることが出来る構造になっています。
こちらがコントロールパネル。エンジン回転数はもちろん、油圧、油温、ヘッドの温度、発電量、エンジン回転数、出力、トルクをモニタすることが出来ます。
エンジンをDynoにインストールし、配線、燃料系をコネクトします。
まず最初は油圧を確保するためにエンジンを空回し。油圧が上がったらいよいよ火入れです!
エンジンに火が入ったことは、先日速報でお届けしましたよね! 我がポルシェ912エンジンは数回のクランキングであっさり目覚めました! ところがどうでしょう、しばらくすると煙がモクモク! もしかしてオイルが漏れてるの!? 実は以前58Bugのエンジンセミオーバーホールの時も同じ事がありましたが、マフラーの塗装が高温に耐えられずに焼けてしまったのです。
でもエンジンは快調そのもの! オイルリークもなく、良い感じです。この時Weber 40IDFはアイドルジェット50、メインジェット135、エアが180のセッティングでまずは様子を見ながらブレイクインしていきます。Ron Fleming氏はコントロールパネルから計器をチェックしながらエンジンをチェックしています。
エンジンのブレイクインがある程度終了したところでいったんエンジン停止。オイルを交換。先日ご紹介したBrad Pennの#30 ブレイクインオイルを注入します。さらにエンジンを冷まして、バルブクリアランスのチェック。
さらに次はキャブレターのセッティング出しに入ります。初期設定はアイドルジェット50、メインジェット135、エアが180のセッティングでしたが、プラグの焼け具合をチェックしながら、メインジェットは125に変更されました。
これでバッチリ!
キャブのセッティングが決まったところで、エアクリーナーを装着していよいよDynoテストです。果たして何馬力でているのでしょうか!
で、結果がこちらです! 最高出力106.2馬力! 最大トルク118.99ft.ibs. (16.441kgf/m、161.23NM)!!
注目すべきは2500回転から5500回転まで、ほぼ全域にわたって最大トルクの85%が出ているのです。この結果から見ても912エンジンがトルクフルな性能を見て取れることが出来ます。
エンジンに火が入った時の感動は今でも忘れることが出来ません。ブレイクイン、Dynoテストも無事終了し、Ron Fleming氏は500マイルほど走行したら一度戻ってくるようにとの指示を頂き、その日のうちに自宅ガレージへエンジンを持ち帰ることになりました。これでいよいよエンジン搭載に向け準備を進めることが出来ます。それにしてもRon Fleming氏の仕事の速さには本当に驚かされました。エンジンを持ち込んで自宅ガレージに戻ってくるまでたったの1週間。まさに神業を見たような気がしました。
さあ、これであとはエンジンを搭載するのみ! FAT Performanceを後にする際、私の気分は最高潮に達していました。
しかし、このあと私の下にとんでもない恐怖の大魔王が降りかかってくるなど、この時には知る由もありませんでした。
つづく。
ではまた。
これまでの「VWに乗る100の理由」はこちらからチェックできます!
これまでのインターメカニカの模様はこちらからチェックできます!
これまでの1958Bugの模様はこちらでご覧になれます!
これまでのサブちゃんの模様はこちらからチェックできます!
Veloce Porsche 912 Workshop Manual 1965-1968 Floyd Clymer
911 And 912 Porsche: A Restorers Guide to Authenticity B. Johnson
Porsche 912 Ab Workshop Manual (Brooklyns Workshop Manual) R. M. Clarke
Posted by Shin Watanabe : 7:07 PM | コメント Comments(2) | トラックバック TrackBack (0)






































































