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2007年4月10日
840万円のビートル!!
再びOBAKAブログをアップしたいと思います。
今しがた、渡辺しんのすけ君のブログ を見てみたら、
アメリカで840万円ほどの値段が付いたスプリットウインドーが売れたとありました。
正直なところ、ええっ? とんでもない価格だわと思ったんですが、以下に引用する
しんのすけ君のブログの文章をご覧いただくと、こうした価格の高騰もある意味では
納得かもしれません。
●何とその売却価格。70,000ドル! 日本円にして840万円!
信じられますか? 日本ではちょっとあり得ないハナシですか?
それとも納得いく値段だと思います?ワーゲンに800万円以上だなんて。。。
一般的には正気の沙汰ではないかも知れません。
日本ではまだまだワーゲンは安価で旧車の入門車のようなイメージが無くもない感があるかも
知れません。ところが、ここ数年で海を越えたアメリカやヨーロッパでは状況が変化してきております。
クラシックカーとしてのポジショニングも確立されつつあるようなのですね。
VWイベントなどでアワードを獲得するクラスのショーカー、希少価値の高いビンテージカーには、
実際4万ドルや5万ドル、6万ドルといった高額のプライスタグが付けられ、実際に売れてしまうことが
珍しくありません。フルレストアに4~5万ドルの大金をつぎ込む人も今や珍しくありません。
日本で600万円のプライスタグが付けられた空冷VWを見たことがありますか?
価格高騰で先行しているタイプ2は、今や10万ドル越えで売れたなんてハナシも耳にすることが
あります。タイプ2、とくに23ウィンドウはちょっと信じられない状況です。
日本はどんなに労力を注ぎ込み、お金をかけて仕上げたクルマでも、売るときは叩かれてしまう
傾向がありますよね。300万円オーバーで購入したフルレストアのVWが翌年ショップに買い取りの
見積もりだしたら100万円以下だったなんて。値段だけでものごとを語るのは好きではありませんが、
これではいくら大事なクルマとはいえ、お金をつぎ込むには相当の勇気と周囲の説得が必要に
なるでしょう。
これが、どうでしょう? お金をかけても、売るときにはその分、もしくはそれ以上のリターンがある。
このような状況であれば、貯金するつもりでクルマにお金をかけるかという、何とも素晴らしい口実が
できると思いませんか? 値段の高騰がエスカレートしすぎるのはいいとは言えませんが、これが
ビンテージカーマーケット活性化につながっているのは間違いありません。
手軽に楽しむことのできる旧車としての空冷VWのポジションは失って欲しくはありませんが、
これから数が増えることのない空冷VWは、年々希少価値が高まっていくでしょう。
みなさん大事にVWを乗りましょうね!
↑彼の書き込みの中に、日本では旧車入門用の安価なクルマ的な見方をされているVWとあります。
これは事実でしょう。僕ら、専門誌も、そういったポジションに長いこと位置づけてきましたから。
しかしその一方で、超大量生産がされたVWとはいえ、やはり製造からの年月を経てくると、
クラシックカーとしてのポジショニングが確立し始めてきているのも事実です。
既に欧米の趣味シーンでは、他のメイクス同様に価格が上昇してきたり、多額の予算を
注ぎ込んで原型に修復する事例も少なくないのです。僕は、こうした状況を良いことだと
考えています。いくら1952年製、1963年製の歴史的な個体と言っても、大量生産の大衆車は
やはり、使い捨てのクルマ的な捉えられ方をしており、仮に二束三文の価格でも付けば御の字。
ヒストリーや乗ったドライバー云々という付加価値も殆どの場合付きません。でも旧車であるという
観点で言えば、それなりの歴史的価値が付き始めても不思議なことではありません。
現在VWを所有し乗っている多くのオーナーは、自分のクルマがクラシックカーだという認識は
持っていないと思います。また、いずれは価値が出るからそれまで乗っているという
投機的な考え方のオーナーも居ないと思います。けれど、自分のVWは、他の多くの
メイクスのモデル同様、クラシックカーの領域に入ったクルマだと、ちょっぴり胸を張ってください。
価値が出る出ないなどに無関心でも、ハッと気が付いたら、その筋では思いがけない
高価格で取引されるクルマになっていた…なんてのも愉快ですからね。
こんなことを書いておいて全く逆のことも書きますが、VW=クラシックカーであるという事実の
一方で、VWはやはり、入門用の気楽なクルマでいて欲しいとも思います。
既にクラシックカーとなったメイクスのモデルはクラシックカーでしかあり得ませんが
(オーナー=所有者ではなく、趣味世界の共有財産としての個体の管理人という感覚)、
クラシックカーであると共に、かつ入門用の気軽な素材にもなっているVWのポジションは
とても素敵だと改めて思います。
しんのすけ君の文章のまとめにもあるように、とにかく、あなたのVWを大事にしましょう!
蛇足ながら、クラシックカーの世界では、希少性やヒストリーという付加価値の有無が
価格に比例するものですが、価格が高いから偉い、安いから偉くないは大間違いだと、
僕は個人的に思います。
↓赤カブの代わりに、先日拝借して乗っていた1963年式1200ビートル。
錚々たるクルマが名を連ねるクラシックカーの世界の末席くらいには位置づけられ始めている。
博物館的車輌として溺愛するもよし、実用としてガンガン走らせるもよし、
いじくり倒すもよし、レースに興じるもよし、見てよし、眺めてよし、触ってよし、バラしてよし。
こんなに沢山の選択肢を持つクラシックカーって、他には見当たりませんよ。
投稿者 滝沢隆久 : 2007年4月10日 18:12



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