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2005年10月18日

独立時計師の世界 Part.04 ~キース・エンゲルバーツ~

文字盤にアートを表現した若き実力派エングレーバー

[創業年]1996年
[創業者]キース・エンゲルバース
[創業地]スイス ジュネーブ

 アントワーヌ・プレジウソの「アワーズ・オブ・ラブ」やスヴェン・アンデルセンの「モントレ・ア・タクト」などの彫金を担当し、実力派エングレーバーとしての地位を確立したキース・エンゲルバーツ。彼のオリジナル時計は、まさに腕に着けることができる芸術だ。彫刻技術の腕は前述の通りだが、それだけでは語れない魅力がある。まず「ドラゴン」や「ユニコーン」などのモチーフ。独特の風合いを表現するモクメガネという金属を素材に採用することなど着眼点は唯一無二。そして何より時計製造は一貫して手作業というこだわりが独自の魅力を生みだしている。
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 精緻な彫金で見る者を魅了するキース・エンゲルバーツは、1986年、19歳のときにオランダのショーンホーンベンで彫金術と時計製造を学ぶ。卒業後はスイスのジュネーブにある大手時計メーカーに彫刻師として就職。文字盤やムーブメントの彫金業に携わる傍らオリジナル作品の製作も続けてきた。そして95年には自分の工房を設立し独立を果たす。その2年後の97年には自社ブランドとして初のオリジナルウォッチを発表したのだった。
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モクメガネ ドラゴン
繊細にして迫力のある龍の姿で話題を呼んだ代表作。文字盤素材には日本古来より伝わるモクメガネを採用し、独特の表情を演出。また時分針には光沢の美しいブルースチールを用いて高級感を醸し出している。自動巻/18KWGケース/クロコダイル革ベルト
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彫刻中の「ドラゴン」。彫刻の素材には異なる金属を何層にも重ね合わせたモクメガネを採用。リアルで迫力ある彼の彫刻に、木目のような表情を加えるユニークな素材だ。
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モクメガネ ユニコーン
文字盤のモチーフには代表作の「ドラゴン」同様に幻の動物であるユニコーンを採用。精緻でハイレベルな彫刻により、毛の流れや足の筋肉の付き方までリアルに表現している。自動巻/18KWGケース

投稿者 watchsensor : 22:19 | コメント (0)

独立時計師の世界 Part.03 ~カルロ・フェラーラ~

イタリアブランドらしい遊び心と洗練さが魅力的

[創業年]1991年
[創業者]カルロ・フェラーラ
[創業地]イタリア ローマ

 カルロ・フェラーラの時計は見ていて飽きることがない。なぜならば回転と直進を組み合わせた運針方法を採用したレギュレーターなど、ほかにはなかなか見あたらないからだ。時針の場合、針は10~2時までは右方向に回転し、4時まではまっすぐに下降、以降8時まで左回転を経て10時まで上昇する。そのファンタスティックな動きは遊園地の乗り物を連想させるほどユニーク。そして時計デザインの完成度の高さも魅力的だ。「ジョッキー」に見られるように、カラーコンビネーションの妙は秀逸。いかにもイタリアらしい遊び心に溢れている。

 ローマで30年間、時計修復作業に携わってきたベテラン時計師、カルロ・フェラーラ。彼が手掛ける時計にはすべてに特殊なレギュレーター機構が採用されている。装備されている針は回転運動に加え、上下運動を行う複雑かつユニークな動きを見せる世界で初めてのレギュレーターだ。6年の歳月を費やして開発されたメカニズムは、豊富な経験により培われた技術力や独創的なアイディアを備え持つフェラーラだからこそつくり得たものである。
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ジョッキー
Ref.110.36
ホワイトとピンクの配色とオーバル型のインダイヤルが鮮やかなレギュレーターモデル。6時位置の日付表示には拡大レンズを装備し、視認性を確保している。自動巻/SSケース/クロコダイル革ベルト/シースルーバック/5気圧防水
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クラシック カレ
Ref.510121/110
モノトーンで統一された文字盤デザインやエッジの効いたスクエア型ケースがシャープなイメージを演出。右側が時間、左側が分表示用のインダイヤル。自動巻/SSケース/クロコダイル革ベルト/シースルーバック/3気圧防水
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独自の運針方法を調整する内側をくり抜いた半円状の歯車。内側部分にも歯が刻まれ、上下運動は直線部分、回転運動は円周部分の歯の送りによって針を動かす仕組み。
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ムーブメントの製作風景。中央左右には針の通り道である2つのスリットを確認。他社のレギュレーター・ムーブメントとはまったく異なるメカニズムであることがよくわかる。

投稿者 watchsensor : 22:09 | コメント (0)