昨夜に引き続き、「モーター・ボム」の話。1999年に製作した、アルミ挽きものホイール仕様のチータは結局20台しかリリースできず、ボディとシャシーが80セット残ってしまった。無論、最初から「ビジネス」ではないので、ホイールとタイヤの数さえ揃えば、つまり担当の本橋さんがホイールとタイヤの製作に時間を割くことができるようになったなら、少数ずつ作っていけばよいと考えていたが、なかなかスタンバイOKにならない。そんな状況を見ていた「リトル・ガレージ」の平井(現・インターアライド)さんが、「それなら本橋さんのアルミ・ホイールを原型として、レジンでホイールを量産し、それにクローム・メッキしたバージョンを作ればどうか」、とアドバイスしてくれた。翌2000年の話である。当初は、「あんな小さくてシャープなホイールを、きちんとレジンで複製できるわけがない」と思ったが、ヒロさんで試して頂くと、充分シャープな出来栄えになることがわかった。次にメッキ。レジンにメッキをかけるというのも、レジン素材の収縮など、不安要素が少なくない。しかし、こちらも問題ないことがわかった。前年の20台を入手できなかった方からのラブコールが少なくなかったので、今回は少し多めに作ることにした。とは言え、全く儲けがない上、潤沢な資金があるわけでもないので、個人的な趣味の限界ということで、左写真の5仕様×各11台=合計55台。この時は、塗装~アッセンブリー作業を、現・「バラッカ」(当時はリトル・ガレージ在籍)のササ坊こと、佐々木(現・南口)一朗氏にお願いした。販売は前年同様、「ケンクラフト」、「リトル・ガレージ」、そしてホットウィール趣味から友達になった「ホットワイヤー」の3店にお願いした。自分の手元に各仕様1台ずつを残し、他はほぼ即日ソールド・アウトとなった。 振り返って、「モーター・ボムのチータ」に関する自分なりのポイントは、①本来、時代考証的にも、車種的にも有り得ないディープな「ディッシュ・ホイール」と太いスリック・タイヤを履かせたこと。②カラーの資料に恵まれない車種ゆえ、ボディ色やロゴは、自分のイメージを最優先して、コーディネートしたこと。従って、モーター・ボム・チータのカラーリングやロゴ・アレンジは、実車考証を経てはいるが、実車通りではない。“Cheetah Always Win”や“COX”のロゴ・マークが、全ての実車チータが貼られていた訳ではないのである。だが、チータ・マニアなら、貼られている方が嬉しいに決まっていると判断して貼った。各ボディ色の色味に関しても、ほぼ個人的な趣味である。つまり、ディッシュ・ホイールであることも含めて、これはスケール・モデルというよりは「ファンタジー」に近い。ラベルに書かれた“To the Memory of the ‘60s Slot Racing Craze”のキャッチ通り、1960年代のスロット・ブームにやられた人々の琴線に触れる何かを作りたかったのである。同時にそれを知らない層、例えばホットウィール・コレクター等にも、「抗えない何か」を感じさせたかった。そして、それは果たせたと思う。



コメント (5)
MBチータ・ユーズド・レースカー・ディビジョン。
ココの仮想バックヤード内に、売り買い情報交換板1枚、あれば幸せ。ホント。
投稿者: BT | 2007年03月08日 15:22
日時: 2007年03月08日 15:22
某ヤフオクでは何台か見たことありますよ。
イーケル君はなかったみたいだけど。
投稿者: ヤマダマ | 2007年03月09日 11:48
日時: 2007年03月09日 11:48
又は。
事前買約(前払い)式にて採算台数受注生産
レジンホイール・バージョン
キットフォーム、紙箱(PLUGBOX)入り。
こんなん、たのみこみマス。
投稿者: BT | 2007年03月09日 17:46
日時: 2007年03月09日 17:46
あとは、
自ら仕立て上げるもよし、
北澤さん、南口さん・・お気に入りのビルダーさんにフィニッシュお願いするのも最高。
まだまだその世界広がる余地大アリの逸素材やと思っております。
投稿者: BT | 2007年03月09日 21:14
日時: 2007年03月09日 21:14
原点に帰ってキットフォームもいいな。
パッケージングが大変そうだけど。
投稿者: ヤマダマ | 2007年03月09日 21:23
日時: 2007年03月09日 21:23