スロット系が続いたので、ここらでちょっと休憩。写真は1/8というビッグ・スケールのブリキ製「ミラー91」だ。グリルやフレーム等はダイキャストだが、ボディ・パネルはブリキでできている。しかも外装ディテールのフィニッシュが現代的でデキが良い一方、エンジン・ルームには巨大なゼンマイ・モーターを内蔵しており、実車ミラー91同様に、フロントのデフを介して前輪駆動で走るのである。戦前のCIJやメルクリンが手懸けた大型のゼンマイ動力自動車と、以前紹介した戦前アメリカのフリー走行エンジンカー(Tether Car)をミックスして、現代的なダイキャストのディテールで化粧を施した…
そんなニュアンスを感じさせるモデルである。ところで、この珍妙かつ見事なモデル、じつは謎めいた存在だ。ボディ色は5色あり、全部で800台が中国で作られたことはわかっている。しかし、「誰が作らせたのか」がハッキリしないのである。一説には、我が国でも渋い車種選択で人気のミニカーブランド、「ヴァンガーズ」を擁するイギリスのLledo(レド)社のオーナーであるとも言われるが確証はない。レドと言えば、かのディンキーの血統を汲むと言われるいかにもイギリス的なメーカーで、そう考えると、今回のミラーが感じさせる、エキゾチックかつメカニカルな趣味性には頷けるものがある。ちなみに、今年初頭に編集した模型自動車に関するムック、「スピード☆キング」では、このミラーも特集したので、興味のある向きは是非ご覧頂きたい。なお、このミラー自体を購入されたい向きは、主要ディストリビューターである米国のスケールオートワークスにアクセスされたい。


