スケーレクスのロータスFJ
プラスチック製に移行した後のスケーレクスは、当時のレーシングカー、スポーツカーを次々にモデル化していった。グランプリマシーンも多く、特にロータスやBRM等、自国の車両は、細かくいろいろバリエーションを出している。写真も、そんな時代に発売されたロータスのフォーミュラだが、F1ではなくFJ(フォーミュラ・ジュニア)。実車同様、モーターも小型のものを使って、F1のラインアップより細身に作られており、プロポーションが整っている。ガイドの動きとリンクして前輪がステアするので、コーナーでテールが流れるとカウンターを当てる動作が見られる。1960年代のヨーロッパ製スロットカーは、ステアリングが切れることが特徴だったが、マスプロ製品としてはおそらくこのロータスFJと、同ラインのクーパーFJが元祖だと思う。ちなみに、スケーレクス以前のイギリスにおいても「スロットカーのようなもの」は存在した。厳密にはスロット(溝)ではなく、レールにガイドを掛けて走らせるものが殆どで、題材は概ね戦前のグランプリカー。ベースはSMECというメーカーの1/32木製キットが多く、全体としてはスピードを競うよりも、ディオラマを作り込んで、情景模型として楽しむ性格が濃厚だった。このキャラクターは、スケーレクス・トリックやMRRC(エアフィックス)に確実に受け継がれたと言えよう。


