「クルマ好き」及び「クルマ模型好き」なる人間は、要は「タイヤとホイール」が好きなのだと自分は思っている。自分自身、モロにそうだ。幼稚園に通っていた時分、誕生日か何かのプレゼントに古タイヤを貰ったことがある。母親のクルマでガソリンスタンドへ行き、ホワイトリボンの小さめの古タイヤをもらった(多分、安価で買ったのだと思う)。その坊主タイヤを転がして、どれだけ遊んだことか…。その様子を見て、姉は「タイヤを転がす弟をテーマにした曲」を作詞作曲し、しかもピアノで弾き語りしていたほどだ…。ま・それほど「タイヤ転がしな」幼少期だった。そんなわけで、自分にとって、クルマ模型の価値基準は、まず、タイヤとホイールのバランス。飛行機の模型も人並みに好きだったのだが、この場合も足まわりが何より気になった。プラモデルは無論だが、Uコン小僧でもあったので、とりわけ複葉等の古典的な飛行機のタイヤに惚れていた。1970年代半ば頃、「ブレリオ」のRC機用に手編みの大径ホイールが売られていて、いたく憧れて模型屋の主人に値段を尋ねたら、「1本9800円」とか言われて腰を抜かしたことがある。「清水模型」、「IM産業」等にも良いタイヤがあったが、自分の贔屓は「ウィリアム・ブラザーズ」だった。有名な「GeeBeeレーサー」を引き合いに出すまでもなく、プラモデルでも有名なメーカーだけに、ラインナップが豊富だったし、シュパンダウ/ルイス機銃、星型ダミー・エンジン、ダミーパイロットの数々等、UC/RC機用アクセサリー・メーカーというスタンスが何故かカッコよく思えた。当時は無論、成人してからも、それらのパーツに見合うRCスケール機を所有・制作する甲斐性もないのだが、パーツだけ、時折ぽつぽつと買ってしまう。写真もそんな1つ。コメートのドリーを作るつもりで買ったタイヤ(直径2.5インチ)。ソリッドではなく、エアが入った中空タイプで、握ると弾力が快感。しかし、いささか大き過ぎた。


