なぜホット・ロッディングやチョッパーでは、バルカン・クロイツを始めとするジャーマン系モチーフが好まれるようになったのか?そのキーはエド”ビッグ・ダディ”ロスが握っていたと思うが、まずは、昨日のシュパンダウ機関銃つながりで、激レア・イヤー、1973年のマテル製「チョップサイクルズ」の「サワー・クラウト」を見ていただこう。ハンドルバーの間にシュパンダウ機関銃がちゃんと鎮座していることに注目。デザインは1970年初頭のマテル・ホットウィール・チームを代表する奇才、故・ボブ・ラブジョイ。ゴースト・ライダーやボーンシェイカーを手懸けた人物だ。詳しくは夜また書くことにします。*****
で・続きです。1960年代初頭に、「ビートニク・バンディット」を始めとする傑作ショー・ロッドを生んだエド・ロスが、プラモデル・メーカー、「レベル」との蜜月を追え、次に向かったステージは、2輪「チョッパー」の世界だった。エド・ロス史の中で、この時期の詳細が語られることは、あまり無い。生涯の終盤で、自身の哲学を、ある厳格な宗教に求めたエド・ロスにとって、触れたくない過去だったのか? あくまで推測だ。既に1960年代初期のショーロッド期において、プロシア型ヘルメット等、ジャーマン系モチーフはエド・ロス作品に見受けられたが、バルカン・クロイツが表立ったのはチョッパー期である。同時進行として、トム・ダニエル/モノグラム/マテルのショーロッド・プラモデル、「レッド・バロン」も存在したから、実はプラモデル業界と密接な関係を持っていた当時のホット・ロッディングにおいては、エド・ロスとトム・ダニエルの創造物が、ジャーマン系モチーフの原点となったのは間違いの無いところだろう。 さて、写真の解説補足。トム・ダニエルのレッド・バロン同様、「サワー・クラウト」のモチーフは、第一次大戦ドイツの撃墜王、レッド・バロンこと、リヒトフォーヘンと彼の真紅の愛機、フォッカーDrⅠである。無論、実機もシュパンダウ機銃を装備していた。デザイナーの故・ボブ・ラブジョイは、ゴーストライダーや、ボーンシェイカーを手懸けており、いわゆる1973年のヤバいモデルの多くを生んでいる。当時の売れ行きは最悪だったらしいが…。自身操縦したハングライダーの事故で亡くなったラブジョイは、飛行機全般を愛していたというから、複葉機(三葉機)をモチーフにしたサワークラウトもまた、彼の代表作と言って良いかも知れない。なお、サワークラウトとは、ドイツの酢漬のことだが、嫌なヤツ、いけすかないヤツ、等の意味も有るそうである。ちなみに現在、ホビダスのモールにて、マテル公認レプリカの売りモノが出ているので(オリジナルは、まず入手不可能と考えたほうが良い)、感じ入った向きはゼヒご覧頂きたい!左下のバナーを押してください!


