久しぶりにホットウィール系のお話。古き佳きスペクトラフレーム・カラーの時代が過ぎた後も、ホットウィールは「レッドライン」の足回りをトレードマークとし続けた。それは概ね1975年頃まで続き、やがてブラックウォールの時代へと繋がって行く。ソリッドのミーン・グリーンのボディに、漫画チックなスカルのグラフィックをあしらった有名な「ポイズン・ピント」は、そんな時代を象徴する1台と言えるのではないだろうか。「レッドバロン」や「スクール・バス」同様、奇才トム・ダニエルがデザインを手懸けたポイズン・ピントは、やはり彼の手による他モデル同様、ホットウィールとモノグラムのプラキット、両方でラインナップされたモデルでもある。しかし他車種と異なるのは、キットのピントが2ドア・セダンだったのに対して、ホットウィールでは、ワゴン(セダン・デリバリー?)ボディがベースとなっていること。ご覧の通り、全くボディのスタイルが異なるのだ。この時代のモノグラムはマテル傘下で、キットの箱にもマテルのロゴがフィーチャーされる。ダリル・スターバードとのコラボレーションで知られた1960年代と比較すると、明らかにキットの構成は単純化され、おそらくこの時代、往時のモノグラムを知る向きには、そっぽを向かれていたのだろうが、単純ながら、まとまりよく、カッコよく仕上がるのは流石モノグラム、なのかも知れない。写真の完成品は、「スピード☆キング」誌での記事の為に、プロ・モデラーの北澤志朗氏に仕上げて貰ったもの。素晴らしい出来栄えだが、スピード☆キングの続行が暗礁に乗り上げている今、ご紹介できるのがいつになるやら不明なので、少しだけお見せすることにした。


