トライアンフのドラッグ・レーサー
ホビダスでHOTBIKEのブログを見ていたら、トライアンフをベースとするカッコいいチョッパーを発見!絶対に実車を見にいかねば!と思った。ところで、4輪のホットロッド世界で、アメリカ車以外がしばしば題材になるのと同様、カスタム・バイクの世界でも、そのベースがハーレーに限ったことではないのは、今に始まったことではない。エド・ロスやジョージ・バリスが絶頂期にあった1950年代末から1960年代初頭にかけてのカスタムカーショーの写真などを見ると、事実、トライアンフ等のイギリス製モーターサイクルをベースにしたカスタム・ドラッグレーサーとでも呼ぶべきチョッパーの姿が散見される。そんな中には、カスタム・ピンストライピングの祖である、かの「ヴォン・ダッチ」ことケネス・ハワードがグラフィックを手懸けたものもあり(今や、ギャル御用達ブランド・ロゴとして消費されてしまったが…)、自分は何というか、その成り立ち自体のエキゾチックさにヤラれてしまう。すなわち、英国車ベースのチョッパーで、しかもヴォン・ダッチとは「From Dutchland,Germany」を意味する源氏名である。エド・ロスも、そもそもドイツの血であるから、ホット・ロッディングにおける傑出したヤバさの共通点は、時として純アメリカというよりは、エキゾチズムにあるのでは? と個人的には思っている。そして逆説的だが、それがまたアメリカ的ということなのだろうか。写真はアメリカのプラモデル・メーカー「レベル」が1964年に発売した1/8スケールのトライアンフ・タイガー650ccベースのドラッグ・レーサーのボックス・アート。同系統キットとしてカワサキやホンダもある。


昨日同様、レベル1/8スケールの「ホンダ・ドラッグ・カスタムバイク」のプラモデル箱絵。こちらはCBベースなので、トライアンフと比較すると、小さく繊細にまとめられたカスタムバイクだ。ロング・ホイールベースで低く構えたドラッグ・スタイルでありながら、ポップアップ式のヘッドライトも備える、さしずめストリート仕様ドラッグマシーンか。
ホビダス編集部きってのダイナミックな女性編集者
なぜか再びレベル1/8スケールのバイク系キット紹介。と言っても今回は2輪ではなくトライク(3輪)。ベースは前々回と同じくトライアンフ650cc。
COX(コックス)のトライクをご覧に入れたいのだが、なかなか手配できず。今日のところは同じコックスの
どうにもCOXのトライクを引っ張り出せないので、別ネタで進行させていただく。写真は、世代によっては、通常のホットウィールより、むしろ人気が高かった?とも思われる充電式のホットウィール「シズラー」のディフォルメ・シリーズ「ファット・ダディ(1973年)」からの1台だ。1973年という年は、ホットウィール全般におけるレアモデル・イヤーとして知られ、シズラーを始めとするサイドライン系にも突出したデザインが多く見られて面白い。写真のモデルも巨大なタービン・エンジンを搭載した荒唐無稽なトイカーだが、この時期のホットウィールにタービンカーが多い理由は、チーフ・デザイナーのラリー・ウッドが、マテル以前に「プラット&ホイットニー」社で働いていたキャリアが源泉だという。プラット&ホイットニーと言えば、いにしえのインディを席巻した、かの「STPタービンカー」のエンジンのメーカーでもある。
コックスのエンジンカーの思い出・続き。小学校高学年~中学1年生の頃、写真の「ベガ・ファニーカー」をよく走らせた。コックスのファニーカーは2車種発売されており、時期によってカラーリングは異なるが、車種自体はピントと、このベガというマニアックな組み合わせのみである。ディスプレイする時はボディを外してフリップアップした状態にもできるが、実際に走行させるときは前ヒンジでボディを開き、名機COX049に火を入れる。同社のエンジンカーにはリコイル・スターターを備えたものもあるが、ファニーカーはリアのスリック・タイヤを直接手でクランクして始動を行うシンプルな構造。スリックはもちろん中空ラバー製である。
昨日の続きで、コックスのエンジン動力ファニーカーで遊んだ頃のご報告。写真は実際に走らせていたベガを引っ張り出してきたものである。昨日のカタログ写真と比べると、かなりヤレているのがわかる。それほど気に入って遊んだのだなぁ、と今更思った次第。上から2枚目の写真が、前ヒンジでボディを開いている状態。エンジンを始動する時に開くわけだが、実際はボディを外して始動することの方が多かった気がする。と言うのも、そもそも、049や02といった超小型のグロー・エンジンを始動するのは、少なくともフジやOSの09や10を相手にするよりは難しかった。それ故、コックスの小型エンジンカーやUコン機の多くには、ゼンマイ式のスターターが付いていたと思うのだが、昨日も書いた通り、同社ファニーカー系モデルには付いていなかった。なので、かかるまでツルツルのスリック・タイヤを握り、ぐぼぼっ…、ぐぼぼっ…と、ひたすらクランクし続けるのである。
昨日の続き。爆走してくるベガ・ファニーカーを受け止める話。その前に、写真を使って、くだんのコックス製ベガ・ファニーカーのキル・スイッチ+パラシュート放出ギミック・メカを解説。たぶん解りにくいと思うが、取り合えずいってみる…。下左側写真の赤矢印は、地面に張った糸(ワイヤー)が通るライン。スタートから25メートル位置の糸にはビーズが固定してあり、このビーズが、同じ写真の赤テン位置のプレートにぶつかると、プレートは青テン位置まで移動(右側写真では前述プレートの移動を確認できる)。この時点で、移動したプレートの後端がパラシュートを後方に放出する(緑矢印)。同時にプレートに刻まれた溝にかまされた回転式スイッチが動き、昨日の写真で「EX」と赤文字で示されている排気口を閉じるという機構である。この一連の動きがうまく繋がれば、見事にパラシュートが開き、ベガは、ぶぶぶぶぶ……と呻きながら停止するわけだ。しかし、ちゃんと上記のキル・アクションが働かないとベガは止まらないのである…。それでもスピードが落ちていれば、なんとか足でひっくり返して止めるとか、手はあるので、万が一の暴走に備えて、ゴールラインの向こう側に「受け止め役」が必要だったワケ。
昨日までにコックス製エンジン動力ファニーカーのリアルな思い出を綴らせて頂いたが、ドラッグレーサーであるから、「ベガ」にはライバル役が設定されていたことをご報告しておこう。それが写真の「
コックス製エンジンカーの続きです。ようやくトライク(3輪車)の写真が撮れたのでアップさせて頂く。メタリック・パープルのボディに巨大な低圧スリック+クローム・ホイールがフィーチャーされたギラギラな1台。スケールは約1/6で、ディスプレイしても、なかなか見栄えがするモデルだ。
コックス049エンジン動力のチョッパー・トライクの走らせ方のおはなし~。本当はですね、インストラクションの絵ヅラを載せないと説得力に欠けるのですが、文章力の限界にチャレンジ!つーことで、取り合えず書いてみる。いやー限界値低いっすよ~多分…。
昨日の続き。カー・マガジンのU君を最初に知ったのは、もうかれこれ10年ほど前のことだ。彼は当時よく通っていた東名・横浜町田インターそばの模型店「リトル・ガレージ」の常連だった。ちなみにリトル・ガレージは現「インターアライド」の前身と言えるショップで、1/24スロット・サーキットが併設されており、更に港南区でもスロット・サーキットを運営していた。
昨日の「リトル・ガレージ」さん同様、10年ほど前に散々お世話になったのが、
写真は昨日ご紹介したAMT1/25の「1969エル・カミーノ」キットの箱のサイドの絵柄。左上には、このキットのオマケに付く、1968年度「ソープボックス・ダービー」のチャンピオンカーが描かれる。ご覧のように黒いボディにゴールドのホイールというカラーリングなので、ダービーカーのパーツは黒の成型色。加えて実車に忠実なロゴ類を再現したデカールも付属していた。このキット自体、当時のソープボックス・ダービーをシボレーがスポンサーしていたことを背景に生まれたものらしく、シボレーのスポーツ・トラックが、ダービーのチャンピオン・レーサーを積むという、洒落たコンセプトだったわけである。ちなみに、このキットにはシボレーのリーフレットも付いていた。
一昨日来、ご紹介しているAMT1/25・1968エル・カミーノ「ダービー」キット。写真左側の赤いのはキットに付属するシボレーのリーフレット。自社のスポンサー活動と1969年のダービーをPRする内容になってい(たと思う…)る。右側は、エル・カミーノの分とは別に用意されたダービーカーの組み立て説明書。ご覧の通り、ディスプレイ台はシボレーのボウタイ・ロゴをモチーフにしたものとなっている。ところで、この「ソープ・ボックス・ダービー」なる競技、ご存知の向きも少なくないと思うが、無動力の小さなレースカーで坂を下って雌雄を決するもの。当時、ドライバーはローティーンぐらいまでの子供に限られていたはずである。で、クルマを作るのは、その親父という図式だったはずだ。1960年代初頭の「ホットロッド・マガジン」や「ロッド&カスタム」等、ピーターセン系出版物には、しばしば「ダービーカーの作り方」といった記事が掲載されていた。そんな古い記事をぼんやり眺めていたら、なんとその記事のライター+イラストレーターとしてクレジットされている名前が、かの「トム・ダニエル」だったりして…驚いたことがある。無論「レッドバロン」以前の彼である。ヒトに歴史ありですね
たまにはダイキャスト・ミニチュアカーの話題でも。1960年代初頭生まれの自分はご多分にもれず外国製のミニチュアカーに育てられた世代である。具体的には全盛期のコーギーが主役で、インテリア、エクステリア共にプラスチック製パーツが奢られ、ディテールの再現が当たり前となった時代。開閉アクションやスプリングによるサスペンション機構が盛り込まれるのも当然となり、ミニチュアカー・メーカーは凝ったギミックのメカニズムでも覇を競いあうようになっていた。そんな時代に、どのミニチュアカーがNo.1だったか? 無論評価は人それぞれだし、コーギーは別格としても、現代の目で冷静に検証して見るとポリトーイズやメーベトイズ等のクオリティが傑出していると思えるが、ここは敢えてデンマークのメーカー、「テクノ」のメルセデス230SLを推したい。フル開閉アクションにスプリング・アクションを備え、エンジンや脱着可能なスペア・タイヤ等、繊細なディテールを持ち、メルセデスのそれを忠実に再現した「倒れこむように切れる」ステアリング・アクション、そしてシートのリクライニング機構まで備え、挙句バラバラに分解・組み立てが可能という、エンジニアの熱意が伝わってくるような力作である。
昨日に続いてテクノ製メルセデスの話。たいへんに贅が尽くされた凝った構成のミニチュアであった旨を昨日書かせていただいたが、それゆえに少々「無理が過ぎた」のか、要はキレイな状態で残っているものは、あまり多くないようだ。その主たる原因は、①分解・組み立て可能な構成だったが、子供には少々難しかった。力まかせに分解しようとすると、あまり質の良いとはいえない柔らかめの金属パーツが歪んでしまう。②サスペンション・ギミックの為に仕込まれた強めのスプリングが、これまた柔らかめのシャシーをぐいぐい湾曲させてしまう。③ステアリング・ギミック+サス・ギミックの楽しさに、われを忘れた少年達が散々ききーっとばかりに擬音交じりで遊び倒した…。といったところだろう。続きは明日。
テクノのメルセデスに続く、自分なりの1960年代・傑作ダイキャスト・ミニチュアカーセレクション・第2弾は、コーギーの「デ・トマソ・マングスタ」。ご存知の通り、バックボーン・フレームの脱着可能ギミックが肝で、同じコーギー製エランと同じ流れにあるモデルだ。エランより更に凝っているのがリア廻りで、スプリングによるサスペンション・アクションを備え、真鍮を使ったエンジンや、別体化されたキャブレター等、色合いも含め「実車っぽく」はないが、美しいまとまりを見せている。そもそも、ボディのアルゼンチン・カラーは、デ・トマソというメーカーの成り立ちを表現したものである。
マングスタ(コーギー製)のミニチュアカーの続きです。前述の通り、このモデルはボックボーン型シャシーが脱着できるのが最大の特徴です。文章では伝えにくいのですが、ただ「脱着できる」ことが特筆すべきことなのではなく、そのアクションを何度でも剛性感をもって繰り返し体験できることが素晴らしいのです。シャシー側の写真をご覧ください。このシャシーをどうやって外すかと申しますと、両の前輪を人差し指と親指で持ち(すなわち前軸を両脇から挟んで持ち)、バックボーン全体をリア側にぐいっと3mmほどスライドさせ、そのまま前軸を持ち上げると外れるのです。バックボーンのテール部にスプリング式のロック機構がありまして、そもそもバックボーンをリア側にスライドすることが可能なのは、このスプリングが縮むことによります。通常時はロックが効いていて、外れることはありません。実に無駄の無い機構であると共に、バネの縮みに耐える全体の剛性感、逆に入力をやめれば伸びてバチッとロックのかかる感覚は、ギミックのアイディアとその機構面でトップを切っていた1960年代半ばのコーギーを語るときに、外せないポイントだと思います。マングスタに関して言えば、更にリア・サスペンションのアクションが面白いものです。ご覧の通り、左右でこれだけの段差があっても柔軟に追従します。これもセンターに仕込まれたスプリングが為せる技で、単純にプラスチックのアームがしなっているワケではないのです。このように実車のメカニズム的な特徴や、業務上の特徴などを、耐久性に富んだ玩具のメカニズムで再現し、繰り返しに耐える「遊び」として昇華させているところに1960年代のコーギーの素晴らしさがあると思います。手のひらや指で素材の質感と動作を繰り返し味わう、言ってみれば「手なぐさみ」に付き合ってくれるそれは、モデルカーなどと呼ぶ前に、正しく「オモチャ」であるわけです。
昨日の日曜日は、浜松町の貿易産業会館にて、「ホットウィール・カスタムショー東京」が開催された。ホットウィールをベースとするミニカーのカスタム・コンテストだが、会場限定モデルの販売も実施され、ホットウィール専門店を中心とするブースの出店も多く、普段なかなかお目にかかれない珍しいレッドライン期のモデルなどをリーズナブル・プライスで入手できるチャンスでもある。昨年春の横浜で、ラリー・ウッドをゲストに呼んでのショーが開催され、同年秋にはカスタムショーとして初の開催、その後の大阪開催を挟んで、今回は本格的なカスタムショーの開催としては3回目となる。近くホビダスでは、このショーの模様を動画でアップする予定なのでお楽しみに。写真は会場すぐそばの竹芝桟橋からみた「勝どき橋」方面。かつては船の往来時に、中央部分が二つに分かれ、せりあがって開くという大ギミック(?)を披露していたという橋である。島田荘司の「ひらけ!勝どき橋」(クルマ好き・バイク好きなら読むべき一篇)の勝どき橋である。橋の内部にはドイツ製(だったはず)のとんでもない巨大メカが今でも眠っているという。
ホットウィール・カスタムショーの話つづき。前述の通り、当ショーは国内におけるマテル公認のホットウィール・カスタムショーとしては、3回目の開催であった(はず。間違いだったらご指摘願います)。この一連のショーは、日本のヴィンテージ・トイショーに古くから縁ある一人のアメリカ人、ジョージ・スタプチャック氏の音頭で始まり、今や国内のホットウィール・ファン有志が、彼と共に運営を行っている(はず。これも間違い有ればご指摘を)。当初から昨年の東京までは、微力ながら準備等を少しお手伝いさせて頂いたこともあったが、今年は完全にただの客として会場に入った。知っている顔が少なくないが、皆忙しそうなので、時間のありそうなヒトにだけ挨拶して回る。レッドラインが随分お値打ち価格で出品されていて、食指が動きそうになりつつ、我慢を重ねてブースを一軒ずつ覗いてまわる。ウェルランデッド横浜のSさんに、「値段が高いと思われちゃっているのか、古いのをヤマダさんみたいに手にとってじっくり見る人いないんだよ~。」と言われるが、じっくり見ているのは老眼だからなんだよ~、情けないことに。結局ガマンを重ねた割には、なぜかタイコの古いスロットカーを1台連れて帰ることに。タイコのHOスロットはビンテージ・ホットウィールの好きな連中の間で人気が高い。小さなディールズ・ホイールといった風情と、ディテールの良さが人気のポイントだろう。写真はショーのスナップ。カスタム・コンテスト、デザイナーによるサイン会、会場限定モデルの販売、そしてブースの数々…。ジョージさん、スタッフの方々、ショーのご成功おめでとうございました!お疲れ様です。
自分なりの1960年代傑作ミニチュアカー・セレクション3台目はちょっと小ぶりなメルセデス・プルマン。これはコーギー・ギミックの頂点を示す1台として有名なモデルだ。このモデル、当時既に当たり前となっていたボンネット、トランク、ドアの開閉アクションやエンジンのディテールなどは備えていない。しかしその代わり、なんとワイパーが動くのである。シャシーにあるスイッチをON位置にするとギアが噛み合い、手でプッシュして走らせると、速度と同調して左右にワイパーを振る。雨滴とワイパーの拭き跡がモールドされたフロント・ウィンドウも、他にはない面白い特徴だ。シャシー裏面にはクリアパーツの窓が設けられており、くだんのギミックを実現するギアリングを披露している。“こうなっているんだよ、面白いだろう”そんなエンジニアの声が聞こえてきそうである。
クルマのプラモにおいては、1/24~1/25が代表的スケールと言って差し支えないでしょう。それなのに、と言うべきか、それだからこそ、と言うべきか、「1/32」スケールのキットには何故か特別な魅力を覚えてしまいます。
昨日に引き続き、1960年代のモノグラム製1/32ホットロッド・キットの箱絵。「ヘミ・フィアット」の名の通り、ヘミを搭載したフィアット・トッポリーノのドラッグ・レーサーである。