ロータス77・ロニー仕様・WAVE1/43改
1/43ハンドビルド系モデルの紹介と言いながら、1970年代のロータスF1ばかりになってしまっております…。しかし自分的には致し方なし。元よりホワイトメタル/レジンのジャンルは、マスプロにない車種の製品化が存在意義の重要な部分を占めていたはずで、そう考えると、自分にとっての「満たされなかった車種」とは、すなわち1970年代のF1、とりわけロータスだったということがよくわかる。
初めてFDS製ロータス77や、SRC製品ロータス76の存在を知った時は衝撃的だった。ロータス76のパーツに、ちゃんと4枚のペダルとフットレストまで刻まれているのを確認し、正に同じ嗜好の人間が作り出したものであることを、じーんと感動しながら噛み締めた記憶がある。72~72D、78、79は、実車ヒストリーの観点からスケール・モデルが存在することが自然な車種だが、マニアにとっては「その他」、すなわち、76、77、80が重要なのである。なぜだか仕方ないことに、マニアとはそういう生きもの也。
で、「76」に関しては、SRCの傑作が早い時期に出たが、77は不毛の時代が長かった。この「77」というF1、僅か1シーズンの間にフォルムとディテールがデタラメに変貌を遂げたクルマで、それ故キット化も難しいのだと思えた。日本人にとっては、1976年に開催された東洋初のF1グランプリ「F1選手権イン・ジャパン」でマリオ・アンドレッティが雨中の好一番を制した時のマシーンとして有名なのだが…。そんな文句を言っている間にFDSが活動停止すると、「77」のモデルカーは、世の中から無くなってしまった…。
しばしあって、1990年代半ば頃、F1キットに精力的だった「ウェーブ」から、くだんの1976年・日本仕様キットが発売になった時は嬉しかった。が!ここでもまたマニアは愚行を重ねた…。この立派なキットをベースに、1975年秋に発表された時の最も細く・エグイ(しかもロニー!)仕様!が作れまいか?と考えてしまったのだ。そして再び、ジョー高安氏にオーダーして出来上がったのが写真の1台である。(モデル・カーズ32号掲載)


