ロニー・ピーターソンの話・その3
昨日の続き。N氏がロニーのシューズを落札した後に起きた問題とは? 実はN氏は非常に多忙な職種に就いている為、入札・落札などの作業一式を代理業者に任せていた。落札後、その代理業者が先方に連絡したところ、「落札した本人以外にはシューズを発送しない!」という返事。代理業者がいくら事情を説明しても、先方はなかなかに頑固で意見を曲げようとしない。困ったN氏から自分に連絡が入った。
そこでとにかく、N氏の代筆で事情説明のメールを書くことに決め、N氏が他ならぬロータス(ヨーロッパ)でヒストリックカー・レースに出場し、常勝であること、ロニーが少年時代からのアイドルであること、シューズを入手した暁には、雑誌編集者の友人(自分のこと)と共に、ロニーの記事を制作する予定であること等を書き、とどめに、N氏がヒストリックカー・レースに出場している画像(ヘルメットはロニーのものと同じデザイン)、N氏のマシーンの画像などを添付し、「世界中でこのシューズに最も相応しいのは自分(N氏)である」旨で締めた内容を送付したところ、先方は漸く納得してくれたのである。
くだんの記事を掲載した雑誌「スピード・キング」は、その先方、ジョン・ゲインズ氏にも献本した。ちなみに記事の本文もゲインズ氏自身の筆によるもの。結局、同氏はこの記事を非常に気に入ってくれ、N氏がプロフェッショナル・ドライバーなのなら、スポンサーをやるとまで言い出した(残念ながらN氏はプロでないので、多分実現していないと思うが…)。1件のネット・オークションから、世界が広がることもある、というお話であった。


