1/43のJPSロータス連載(?)は、またまたタイプ「77」だ。なんじゃ!このデキの悪いのは?と仰る向きも少なくないと思うが、写真のモデルは結構貴重な初期のジョン・デイ製キットをベースに組まれたものなのだ。
「モデル・カーズ」では、永らくブライアン・ハーベイという英国人ジャーナリストが連載を続けてくれているのだが、そんなブライアンの連載をまとめる作業を担当していた時期に、彼が「ジョン・デイ」のエピソードを書いてくれたことがあった。確か2回に分けた長編で、その内容も非常に印象に残るものだった。
いろんな意味で興味深い、黎明期のホワイトメタルキット・メーカー、ジョン・デイの全盛期は1970年代半ばである。技術的にも、ビジネス・モデル的にも特筆すべきポイントは多々あるのだが、自分のような1970年代F1を題材とするモデルカーの愛好家にとっては、何と言っても、「その活動時期が1970年代半ばである」という1点が最大のポイント。すなわち、「実車と同じ時代に製品化されたキット」という事実が最大の価値なのだ。この作例は、車高の高さ等、キット元来のおかしな点も敢えてそのまま残して仕上げてもらった。現代の目で見れば稚拙さが目立つ一方、面白い特徴も多いキットで、特に一体でパーツ化されているセンターカウルとノーズが脱着式となっており、か細いアルミ・モノコックや補器類のディテールが内部に再現される様子は、当時それらの情報を得られなかった、かつての日本のF1小僧にとっては、大袈裟だが感動的ですらある。写真のモデルはebayで無茶して入手したキットを、レジンで複製してから仕上げてもらったもの。デカールはスキャンし、その色味もオリジナル・キットのそれを忠実に再現してある。
キット自体はプレスカンファレンス時の姿をモチーフにしたもので、故にゼッケンは5だが、ドライバー名はマリオではなく、もちろん「Ronnie Peterson」となっている。個人的にはそこがどうしても欲しかった理由。フィニッシュはジョー・高安氏。 (モデル・カーズ84号掲載)


