昨日フライ製スロットカーをご紹介した、BMW CSL TUEBOのアートカー「ミリメートル」のモデル続き。ミニチャンプス1/18という決定版が出た今となっては、このクルマをアンタッチャブルな模型の題材として騒ぐ理由もなくなったが、かつては「絶対に量産モデル化が不可能そうなクルマ」の1つと言えた。その理由は何と言ってもフランク・ステラが手懸けた「方眼紙を張り巡らしたようなグラフィックス」だ。タンポ印刷やボディ全体をカバーするように覆うデカール・ワークの技術が発達した現在では、その気になれば何ということもないのだろうが、少なくとも1990年代半ば頃までは、量産は絶対不可能と思えた。
そんな時代に、マスプロとは言えないが、1/43のレジン・キットを発売したのがフランスの「プロバンス・ムラージュ」だった。くだんのミリメートル・グラフィックスは巧みに線数を「間引き」の上、分割されたデカールシートで再現されており、本来「黒」である方眼紙のラインはグレーに置き換えられていた。この色の変換は、1/43というスケールの場合に、方眼紙模様がうるさくなることを憂慮しての演出だと思う(しかし、後に同キットでは黒に改められたはず)。写真の完成品は、モデル・カーズの記事の為に制作してもらったもので、ゼッケンは「21」番として、ル・マンではなく、ディジョンでのロニー・ピーターソン/グンナー・ニルソン仕様とした。フィニッシュは北澤志朗氏である。(モデル・カーズ29号掲載)
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2005年11月21日BMW CSLターボ・ロニー仕様・プロバンス1/43
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