これまでいわゆるホワイトメタル・レジン、すなわちハンドビルド系1/43スケール・モデルを全く取り上げてこなかったので、しばし、このジャンルをものを取り上げてみようと思う。
モデルカーに詳しい方ならご存知の通り、1970年代半ば以降、ヨーロッパ製ダイキャスト・マスプロ・ミニチュアカーのクオリティは下降線を辿っていったと言える。直接のきっかけを作ったのはアメリカ・マテル社ホットウィールの世界進出で、それまで、エンスージァスト向けのコレクタートイとしての性格を併せ持っていたミニチュアカーは、純然たる子供向けトイとしての方向へ、そのベクトルを曲げられていった。かのマッチボックス、コーギーまでもが、その道を辿らざるを得なかったのである。
そんな流れの中でも旧来からのコンセプトを保守するメーカーは存在したが、いずれそれらは死滅の道を辿っていった。この悲劇を受けて黙っていられなかったのがエンスージァストだちである。マスプロに失望した彼らは、自分の欲しいものを自分らで作り始めた。それがホワイトメタルやレジンの1/43キットや完成モデルだ。これ以降、ミニチャンプスに代表されるモダン・ダイキャストの台頭まで、ハンドビルド系モデルこそ、エンスージァストの欲求を満たす、主たるカテゴリーであり続けたのである。
写真はイギリスのSRCというF1マシーンだけを手懸けるホワイトメタル・キット/完成品モデル・メーカーのJPSロータス72。キットは1972年の72Dを再現したものだったが、プロフィニッシャーのジョー高安氏にオーダーし、1974年の’72Eに改造したもの。インダクション・ポット、ウイング、ロゴ類、タイヤ・ホイール等、細部に手が入っている。(モデル・カーズ19号掲載)
2005年11月06日ロータス72E・ロニー仕様・SRC1/43トラックバックこの一覧は、次のエントリーを参照しています: ロータス72E・ロニー仕様・SRC1/43:
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