フェラーリTR57・童友社1/32キットの中身
昨日の続き。箱を開けるとご覧のようなレイアウトで、各コンポーネンツが整然と並ぶのは当時のスロットキットのお約束だ。流石にグラフィックスまで凝った内容ではなく、いかにも当時の国産の1/32スロット・キットといった懐かしい風情である。ご覧の通り、ボディは箱絵とは異なるメタリック・ブルーで、実車史的に遡ればNART(ノース・アメリカン・レーシング・チーム)仕様ということになりそうだ。実はこれ、成型色ではなく、塗装されているのがなかなかに贅沢。昨日書いたとおり、これと同じモデルを友人から譲ってもらったことがあるが、その個体は結局レストア時にブルーを剥離してレッドにリペイントしてしまった。今となってはブルーの風情が懐かしく、時折、この未組み立てのキット(5年ほど前にMr.クラフトさん主宰のオークションで入手した)の箱を開き、ボディを眺めている。ちなみにボディのフォルムは以前紹介したストロンベッカー製品によく似ている。なかなかにいいカタチだと思う。
ところで、自分がこのキットを組む日は来るのだろうか? 実際これと同じスロットカーがギアを鳴らしながら走る様を自分は散々見たわけだから、正直なところ今更組まなくとも良いとも思う。箱を開くとき、ブルーのテスタロッサ自体は無論、当時の愚かな仲間たちをも、そして1966年、第一期ブームを殆ど実体験できなかった幼き日の歯がゆさ、焦燥感も思い出す。これを組み立ててしまったら、そんな活き活きとした憧憬が消えてしまうのではないか?そんな気がして自分は組めないのかも知れない。
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