昨日に引き続きマーチ761の1/43モデル。1976年のワークス系マーチが4台体制だった話は既に書いたが、メルツァリオがウィリアムズに移るとレギュラー・ドライバーは3人となった。ロニー・ピーターソン、ヴィットリオ・ブランビラ、ハンス・スタックの3人である。面白いのは、当時のワークス・マーチは、各ドライバーが持ち込んだスポンサーのカラーに塗られていたこと。つまり同一チームなのに、1台ずつボディ・カラーが異なるのである。この時期のマーチの「顔」であったブランビラはBETA工具のオレンジ色、ハンス・スタックとロニーは1シーズンの間に様々に色を変え、最終的にロニーは「ファースト・ナショナル・シティバンク」のトリコロール、スタックが「ジョンデイ・モデルカーズ」の白ベースのカラーリングとなった。
この年、ロニーのマシーンは何戦かでブルーとイエローのスウェディッシュ・カラーに彩られていたが、実はこれにも何パターンかある。有名なのは、ノーズに「MONACO ART GALLERY」のロゴが入るパターンで、最近1/20のレジン・キット等も発売されているようだが、何といってもマーチへの復帰第一戦となった南アフリカでのスウェーデン国旗をあしらったパターンが大胆でカッコいい。
これは、高いインダクション・ポットを持ち、前年のマシーンである「751」との折衷的な仕様なので、タメオ製キットで再現するなら、751と761のキットを両方用意して仕立てていくのが良いかも知れない…。
などと画策していたら、当時すでにジョンデイがこの仕様のモデルを発売していたことを知った。それが写真のモデル。但しジョンデイとは言ってもホワイトメタル・キットではなく、ダイキャスト製の完成品である。前述の通り、この年のジョンデイはマーチのスポンサー活動をする傍ら、マーチ761のカラー・バリエーションをダイキャスト・モデルで展開したのである。ボディとホイールがダイキャスト製、シャシー、エンジン、サスペンション、タイヤはプラスチック製という構成。一見してシンプルなモデルだが、ホイールなど侮れない部分もあり、なかなかに味わい深いモデルだ。
ただ、結局このダイキャスト製マーチ761のビジネスに失敗したことが、ジョンデイ倒産の直接的な引き金となったのである。
★画像をクリックすると大きな画像を見られます★


