ホットウィール「シズラー」の現実
▲ホットウィール・シズラー「アンジェルノ」(1970年)。ボディの塗装が侵され、シャシーも基盤を中心に腐食が進んでいることがわかる。 |
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先日来、ホットウィール1970年代前半における充電式シリーズ「シズラー」の話を書いてきました。
文中、くだんのシズラー系モデルには、「バッテリーの液洩れで、基盤、モーター、外装メッキ部品ボディまで侵される」という基本的な問題があったことに触れました。この問題ゆえに、今となっては現存数が少なくプレミアがつき、ひいてはレストレーションという趣味のアプローチも生まれたわけですが…。
現代の目で見れば、バッテリーの液洩れは仕方なかったとして、本当の問題点は、傷んだバッテリーやモーターを交換できない構造にあったことがわかります。ボディとシャシーは「焼き止め」されていましたので、これは基本的に子供には脱着不能ということだし、少なくとも「バッテリー、モーター、リアタイヤのベルト」をセットにしたリペアキットが発売されていたら、シズラー系モデルの残存数は随分増えていたのではないか、と思います。
写真は、シズラーのイメージキャラクターとも言える1台「アンジェルノ」。塗装が侵されたボディを外してみればこの通り、内部も大変なことになっています。既にバッテリーは撤去された絵柄ですが、それにして基盤の発生した緑青がすごいですね。ところで、このアンジェルノ、レーシングカーの歴史に詳しい方なら、すぐにピンとくると思いますが、1960年代のフォードGT40プロジェクトにおける実験車「Jカー」のリアにスポイラーをアレンジしたオリジナル・デザインとなっています。最近再び熱いGT40周辺。模型をコレクションなさっているなら、同時代に作られたという観点から、このアンジェルノはマストアイテムの1つだと思います。


